オンライン広告の重要性が高まるにつれ、「CTAボタン」に大きな注目が集まるようになりました。
プロモーションの最後の詰めとなるCTAボタンのクオリティは、広告の成否に直結します。コンバージョン(商品購入など広告における最終成果)を最大限に高めるには、魅力的かつ効果的なCTAボタンの設置がかかせません。
今回は、優れたCTAボタンの特徴や成功事例、成果を挙げるために大切なポイントを詳しく解説します。
目次
CTAボタンとは
CTA(Call To Action)ボタンとは、商品やサービスの購買など、ユーザーからのコンバージョン(広告における最終的な成果)を促すボタンです。代表的なものでは「資料請求はコチラ」「サービスを申し込む」「カートに入れる」などのボタンが該当します。
購買が目的の広告では、ユーザーにCTAボタンをクリックしてもらえなければ成果につながりません。思わずクリックしたくなるCTAボタンを用意することは、コンバージョン率を上げる、ひいては広告で結果を残すために非常に重要になります。
クリックしたくなるCTAボタンの実例
大手サイトではどのようにCTAボタンをクリックさせているのでしょうか?まずは、実例を見ていきましょう。
Netflix
Netflixは、赤色の背景に白抜き文字で「登録を開始」と記載されたCTAボタンを使用しています。公式ページを黒のテーマカラーで統一したうえで画面中央へボタンを設置しているため、思わず目を奪われるのが特徴です。また、テキストから「このボタンを押せばすぐに登録できる」とユーザーへ直感的にイメージさせ、クリック率を高めているのもポイントといえます。
Amazon
Amazonでは、CTAボタンにテキストのみならずアイコンを表示して操作をサポートしています。「カートに入れる」ボタンにはカートの絵が、「今すぐ買う」ボタンには右向きの三角形が描かれていて、今から何が起きるのかをユーザーに直感的にイメージさせます。さらに、「今すぐ買う」ボタンのほうが色が濃くなっており、より至急性の高いボタンであると認識させることに成功しています。
Slack
ビジネスコミュニケーションツール「Slack」のサイトは、CTAボタンの配色による目線の誘導効果をうまく活用しています。公式サイトにアクセスすると、画面右上と左下の2箇所に「SLACKを無料で試してみる」とボタンが表示されます。
どちらも紫色で統一されており、白を基調としたページ全体の配色の中ですぐに目を引かれる色合いです。右上のボタンはページをスクロールしても表示が継続する「追尾型」となっているため、サイトのサービス紹介を読み進めるうちに「試したい」と思えば、すぐにボタンを押すことができます。
ドミノピザ
大手ピザチェーン「ドミノピザ」では「配達注文」と「お持ち帰り予約」の2種類のボタンを大きく設置しており、ユーザーが迷うことのないように工夫されています。ボタンの配色は赤と青。対照性が際立っているのも特徴です。注文か予約か、本当はどちらも選ばない選択肢もあるはずですが、思わずどちらかを選んでしまうような優れた戦略といえるでしょう。
CTAボタン作成のポイント
上記で紹介した成功事例を踏まえたうえで、CTAボタン作成時の重要ポイントを見ていきましょう。
簡潔なメッセージ
成功事例からわかるように、優れたCTAボタンは「クリックしたら何ができるのか」を簡潔なテキストで説明しています。「登録できる」「注文できる」「今すぐ買える」など、ボタンを押すことで得られるメリットを明確に伝え、クリックを促しています。
そのほか「無料で」「今すぐ」のような強力にユーザーへアピールできる文言を取り入れているケースも多く、できるだけ短い文章で、ボタンを押した先にある魅力を最大限に伝えることができるかが大切です。
色
ボタンの配色も重要なポイントです。ページ内で目立つ色を選ぶべきなのはもちろん、サイトの雰囲気を壊さないよう気を配らなければなりません。
先程の例では、2種類のボタンの色を変えてユーザーが直感的に認識できるよう工夫していました。このように、視認性を高めてとっさにクリックしたいと思わせることも成功の秘訣です。
形
文章と色の次は、形についても意識しましょう。スタイリッシュなサイトなら直線的なデザインを、穏やかな雰囲気を出したいなら丸みを帯びたデザインを、というように、サイトに合ったCTAボタンの形状はそれぞれ異なります。
また、形と関連してサイズにも注意が必要です。小さすぎてクリックしにくかったり、大きすぎてページ閲覧の邪魔になったりしては良くありません。ページ内の文章を読んでいるなかで自然と目を奪われる程度の大きさが理想です。
場所
CTAボタンの配置にも気を配りましょう。求められるのは、ユーザー視点でのわかりやすさです。サイトへアクセスしたときに画面内に表示されるようにする、ページの最初と最後などわかりやすい場所へ置いておくなど、ユーザビリティを一番に考慮する必要があります。
CTAボタンを強調しすぎるのは逆効果
最後に覚えておきたいのは、CTAボタンは目立たせすぎると逆効果になるということです。強調しすぎると広告感が強まり、かえってユーザーの反感を買ってしまいます。
ありがちな失敗例としては、ボタンを過剰に点滅させたり、記事内の至るところに多数配置したりするケースが挙げられます。あくまでも自然な形の宣伝を心がけつつ、クリック状況を分析しながらPDCAサイクルを回していくことをおすすめします。
まとめ
このページでは、優れたCTAボタンの特徴や成功事例、作成時のポイントをご紹介しました。
オンライン広告でコンバージョン率を高めるには、クリックしたくなるCTAボタンのデザインが必要不可欠です。メッセージ・色・形・配置にこだわり、効果的なボタンを設置しましょう。
なお、オンライン広告では、画像やテキストのみの広告よりも動画広告の方が成果を挙げやすいといわれています。まだ動画広告を導入していないのであれば、CTAボタンの改良と共にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。動画素材の作成にあたっては、「未経験でも訴求力の高い動画を作ることができる動画作成ツール」の活用もぜひご検討ください。
この記事をシェアする