【クリック単価】高くなるのはなぜ?CPCと向き合う考え方

リスティング広告におけるCPCとは広告の費用対効果を見る指標の一つ。Cost Per Clickの略で、「クリック単価」とも呼ばれます。「CPC課金」は広告がクリックされると支払い料金が発生する課金システムのことを示し、インターネット広告の掲載料金形態の一つになっています。
CPC課金では、広告が表示されただけでは費用は発生しません。

今回は、リスティング広告を軸とした内容でクリック単価が高くなる理由やCPCと向き合う考え方についてご紹介します。

クリック単価が高くなってしまう理由

先ほども少し触れましたが、CPC課金型は、広告がクリックされて初めて広告費が発生する仕組みです。
リスティング広告の場合、広告費はキーワードごとに変わり、同じキーワードであっても状況ごとに課金額が変わることもあるため、「平均クリック単価」ともいわれています。

広告を掲載する際、拡張クリック単価で運用をしている際には、広告主は広告の入札額である上限クリック単価を決めます。広告が表示される掲載順位とクリック単価は、入札上限や広告内容、リンクされているWebサイトや入札しているキーワードとの関連度の高さにより決定します。
広告の競合他社が多く、競合からの入札額が高いと、平均クリック単価も上がります。

クリック単価に影響を与える要素

クリック単価はどのような仕組みで決められるのでしょうか。
ここでは、クリック単価に影響を与える広告ランクと広告の品質スコアについてご紹介します。

広告ランク

広告ランクは、オークションにおける広告掲載の有無や広告の掲載位置を決めるために使用される指標です。
広告ランクが低く広告掲載の基準を満たしていない場合、競合他社の広告が参加していなくても掲載されないことがあります。

広告ランクは入札単価、品質スコア、広告表示オプションやその他フォーマットの効果、ユーザーが検索に至った背景など複数の要素により決定されます。
品質スコアと広告ランクを混同してしまう人が多く見受けられますが、ここで違いをはっきりと理解しておきましょう。

広告ランクを構成するこれらの要素の中で、広告主が操作しやすいのは入札単価でしょう。
入札単価を上げると、広告のランクが上昇し掲載順位が高くなる可能性があります。

品質スコア

品質スコアとは、広告の品質を表す指標です。
推定クリック率、広告文の関連性、ランディングページの利便性の3つの項目が指標となります。
広告やランディングページとユーザーとの関連性が高い場合、品質スコアが高くなる仕組みになっています。
推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性などはGoogle広告の管理画面からでも確認ができるので確認することをおすすめします。

CPC課金方式で広告を運用する際の考え方

CPC課金方式で広告を運用する際の考え方

ここからは、CPC課金方式で広告を掲載する際に参考にしたい考え方をご紹介します。

クリック単価が高い場合のメリットを考える

クリック単価は広告のコストパフォーマンスにダイレクトに影響を及ぼす要素です。
そのため、クリック単価が高いキーワードを見て入札を諦めたり、掲載順位を重視せず入札額を低めに設定したりする広告主もいると思います。
しかし、クリック単価の高いキーワードは、競合他社により入札額が高くなっても、上位掲載させることにメリットがあると考えることができます。

例えば、クリック単価が高くなっても、購買が成立した際の利益が高い商品であれば、広告に投資してコンバージョンを狙っていくのも一つの手段です。
これは、不動産業界や保険・金融商品などで当てはまるケースがあります。
また、商品の利益が大きくなくてもリピート買いや口コミでの拡散を期待できる商品などは、1度の広告で長期的にリターンを得るきっかけになるかもしれません。

クリック単価が高いという理由で広告掲載をやめる前に、まずは自社がリスティング広告を掲載する目的が何なのかを見直し、目標達成のための優先事項を見極めることが大切です。

安いクリック単価は慎重にメリット・デメリットを見極める

クリック単価が安いからと、コストパフォーマンスの良い広告運営をできるとは限りません。
クリック単価が安い場合、インプレッション率が低くなってしまっている可能性があります。
インプレッション率が低い場合は、本来広告を配信できるはずだった配信枠に広告を表示させることができないという機会損失が発生していることを指します。

また、競合他社がまだ広告出稿していない場合は、クリック単価を安く抑えつつ効果の高い出稿ができる可能性があります。

まとめ

リスティング広告におけるクリック単価はWebマーケティングの費用対効果を左右する重要な項目です。
クリック単価が高いことがデメリットになるとは限らず、少ないクリック数でのコンバージョンにより、結果的に費用対効果が良くなる場合もあります。

クリック単価のみで判断せず、自社のWebマーケティングの目的や広告によって見込める効果と照らし合わせて総合的な判断をしましょう。
クリック単価が安くても、なぜ抑えられているのかをしっかり把握する必要があります。
そのため、CPC課金方式の仕組みを考慮しながら、リスティング広告を運用していきましょう。


 

この記事をシェアする