病院もブランディングは必要?集客のポイントについてわかりやすく解説

ブランディングとは「ブランドを確立する」という意味で、「選ばれるための施策」です。
病院は営利組織である一般企業とは異なり、売り上げを増やすための広告が制限されています。
それだけに、医療サービスを効率的に提供するためにはブランディングの確立が重要です。

本記事では病院におけるブランディングとは何か、またブランディングの方法やメリットについて説明します。

病院にブランディングが必要な理由について

2025年には国民の25%が75才以上の後期高齢者になるといわれており、少子高齢化社会への対策が必要です。
そこで、政府は「2025年問題」への対策として、在宅医療などを含む地域包括ケアシステムの構築を推進しています。また、重症患者や難治性疾患患者に対応できる設備をそろえた大病院の需要も高まる一方です。

さらに、近年は専門分野や診療内容、病棟や設備、リハビリテーションの種類、地域特性などに応じて病院が細分化されています。一定の診療科や治療に特化することによって医療の質が上がる一方で、患者にとっては「どの病院へ行けばいいのか」がわかりにくくなっています。
そこで、「どんな病院なのか」イメージを伝えられるようにブランディングが必要になってきています。

また、病院で働くスタッフが職場の指針を理解し、職場への信頼と誇りを高めるためにも、病院のブランディングが有意義です。それだけでなく、ブランディングを進めることで、優秀な人材を確保しやすくもなります。

参照:今後の高齢化の進展〜2025年の超高齢社会像〜

病院をブランディングできる要素とは?

ここでは、病院をブランディングするために有効な要素について説明します。

病院の口コミ

自分や家族の健康にトラブルを抱えている人は、インターネットで「地域名 体調不良の内容 病院」といったキーワードで検索を行い、病院に関する情報をじっくりと比較して、受診する病院を選びます。

その際、検索結果には病院の公式サイトだけでなく、口コミサイトやGoogleマイビジネスの口コミも表示されます。利用者による口コミは、病院選びの重要な基準の一つであり、ブランディングに大きく影響します。

医師・看護師・スタッフの評判

口コミを書き込むのは一般患者やその家族のため、医療従事者やスタッフについて感じた個人的な感想がそのまま書かれてしまいます。そして、否定的な口コミの多くは、医師・看護師・受付スタッフや事務スタッフの「態度」「対応」に関する内容となっています。

医療関係者にとって病院は「医療を提供する機関であってサービス業ではない」という認識かもしれません。

しかし、病院を利用する患者や家族の多くは、丁寧であたたかな対応を期待しています。そのギャップを埋めるためにも、「どのような病院を目指しているのか」を明らかにするブランディングが有効です。

病院の設備

病院にどのような設備があるかの紹介も、ブランディングに欠かせません。

設備が整っていることが分かれば安心できますし、どんな設備を備えているかが分かれば、どのような治療や待遇を受けられるのかがある程度イメージできます。こうした情報は、病院への信頼に直結します。

技術

設備と同様に、「どのような病院か」を理解してもらううえで、医療技術の説明は欠かせない要素です。

手術や治療の実績を数字データとして提示することは有効ですが、「治療が痛くない」「通院回数や通院期間が短くて済む」といった要素も、患者や家族にとっては病院や医師の技術を評価する基準となります。

病院をブランディングするメリット・デメリット

ブランディングメリット

ここでは、病院をブランディングすることにどのようなメリットとデメリットがあるかについて説明します。

メリット

まず、患者や患者の家族に選んでもらいやすくなるという点がメリットとして挙げられます。

ロケーションや診療時間、診療科など他の要素がほぼ同じ病院を比較した場合、しっかりとブランドが構築されている病院が優先されます。「どのような病院か」をイメージできることが信頼感につながるためです。

病院に対する患者や家族の信頼感を得ることには、医師の説明や治療方針に同意や協力、満足度を得やすくする効果もあります。

また、病院の方針をブランディングで明らかにすることによって、医師・看護師・スタッフの認識や責任感を高める効果も期待できます。「どのような病院か」「患者やその家族からどのように見えているか」が明らかになることで、その病院の一員としてどのような対応が望ましいかの方向性も見えてきます。

デメリット

良いイメージのブランディングをすれば、患者や家族の期待度も高まります。

しかし、病院の実態がブランディング内容と一致していなければ患者や家族を失望させることになり、結果として評判を落とすことにも繋がりかねません。

全国から患者が集まるような大病院は別として、病院を利用する人は主に「通院できる範囲に住んでいる人」です。病院は地域と切り離せないという特性が大きいことから、地域での悪い口コミや評判は、利用者数の増減に大きな影響を与えます。

口コミはインターネット上の書き込みにとどまりません。健康は多くの人にとって関心が高いテーマのため、病院に関する話題は人々の口にのぼりやすく、伝播しやすいものです。
そのため、イメージ向上に執着するのではなく、実態の伴うブランディングを行っていきましょう。

まとめ

集客につながるブランディングをするためには、病院が提供できる医療の内容や特徴を正確、かつ、わかりやすく伝えることが大切です。適正なブランディングは病院で働くスタッフの意識を高める効果もあります。

そのうえで、病院に対する口コミや評判を改善することが集客促進には欠かせません。
そのために必要な取り組みは、実際に病院を利用する患者や家族の満足度をアップさせることです。
わかりやすく丁寧に説明する、安心感を与えるような対応を心がけるなどの行いは、病院への信頼や愛着を高めることにつながります。

そうして培われた実態の伴うブランディングは、病院の安定した運営や集客に貢献してくれることでしょう。


 

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