話題性のあるバイラル動画とは?効果と共通点について

TwitterやInstagramなどでシェアされた動画を、なんとなく見ているうちに次第に引き込まれ、最後まで見てしまったという経験はありませんか?
このようにSNSなどで拡散され、多くの人たちに見られる動画を「バイラル動画」と呼びます。

バイラル動画の「バイラル」とは

英語の「バイラル(viral)」は、「ウイルス性の〜」という意味の形容詞です。
動画コンテンツがSNSのシェア機能などで拡散されるプロセスが、「人から人へ」とウイルスが感染するのに似ていることから、「ウイルス性のある動画」という意味で、このように呼ばれるようになりました。
このバイラル現象は「バズる(BUZZ)」と表現されることがあります。
そのため、「バズ動画」と呼ばれることもあります。

バイラル動画の効果って?

バイラル動画とは、わかりやすく言い換えると「たくさん拡散された動画」です。
拡散された分だけ多くのユーザーに情報を届けられるため、認知度向上が期待できます。
また、バイラル動画はSNSやブログといったインターネット上で拡散されていくため、テレビなどのオールドメディアにあまり触れないユーザー層に対しても、有効的なアプローチができると言えるでしょう。
さらに、インターネット上で話題になった動画はテレビで紹介されることも珍しくないため、より多くのユーザーに情報を届けることができます。

ここからは、バイラル動画のメリットについて詳しく触れていきます。

最小費用で効果が得られる

バイラル動画とは多くのユーザーが、自主的に拡散してくれているもののこと。
つまり、企業側からしてみると広告にかける費用を抑えることができます。
拡散数によっては、最小限の費用で想定以上の効果を得られることもあるでしょう。

広告費用を抑えることができれば、別の施策に投資することもできるため、結果的に全体な売り上げの向上も期待できるといっても過言ではありません。

消費者が受け入れやすい

広告ブロッカーなどのツールが配信されている理由として、「ユーザーは広告に対する抵抗感が強い」という背景があります。
また、広告ブロッカーを使用していない場合においても、広告内容をよく見ずにスキップしているというユーザーも少なくないでしょう。
しかし、バイラル動画の場合はユーザーの口コミという形で拡まっていくため、情報を受け取る側にとっても抵抗感が少なく、内容をしっかりと見てくれる可能性が高まります。

ブランディング効果も期待できる

こうした良いイメージの拡散とその連鎖は、動画で紹介された商品やサービス以外に発信した企業にも大きなメリットをもたらすことがあります。
言い換えるとバイラル動画は企業のブランディングにも効果的に作用すると言うことができます。
動画によって飛躍的に知名度を上げ、魅力的なブランドイメージを確立することが期待できます。

バイラル動画には危険も

ここまではメリットについて紹介してきました。
しかし、バイラル動画がデメリットになるケースもあるので注意が必要です。
動画コンテンツの内容によっては、企業側にそうした意図がなくても、ユーザーの受け取り方によっては「ステマ」を疑われて、“炎上”してしまうリスクがあります。
その結果、企業のブランドイメージが損なわれてしまうかもしれません。

そのほか、子育て世代をターゲットとした動画の内容が「ワンオペ育児(一人で全ての育児をこなすこと)を推奨している」と批判を呼び、SNSを中心に議論を巻き起こしたものや、観光関連のPR動画内での発言内容が「性的なことを連想させる」と炎上し、動画の公開が終了したケースもあります。

バイラル動画を制作する際は、特定のユーザーを傷つけたり、差別や偏見を助長させたりするような内容なっていないか事前に確認することが大切です。

効果的なバイラル動画の共通点とは

効果的なバイラル動画の共通点とは

そもそもバイラル動画とは、配信した動画コンテンツが拡散された結果、そう呼ばれるのであり、バイラル動画の作り方なるものは存在しません。
ただ、今までのバイラル動画にはいくつかの共通点があります。

動画を制作する際に意識してみてはいかがでしょうか。

共感が得られる

視聴者が自分のこととして共感しやすい内容であることは、親和性を高め、シェアしてもらいやすくなるので、動画配信の一番のポイントでしょう。
心温まる家族のストーリーや可愛いペットの癒される動画、笑える決定的瞬間などは共感されやすく、思わず誰かに教えたいという衝動が起こります。
共感そのものにポジティブな意味合いがあるので、ブランドイメージの向上にも役立ちます。

真似したくなる

真似したくなるということも、バイラル動画の重要な要素です。
視聴者がマネをした動画が、二次的なバイラル現象を生み出し、本家本元の動画コンテンツが大きな話題になるというパターンです。
ピコ太郎の「PPAP」、テレビドラマのテーマソング「逃げるは恥だが役に立つ」に合わせて踊る“恋ダンス”、エクササイズの「ハンドクラップ」がそれに当たります。

ギャップがある

例えば、お堅いイメージの企業がコミカルな動画を制作していたり、逆に癒し系のキャラクターの人物がシリアスな内容の動画をアップしたりすると、そのギャップが驚きを生み、拡散される可能性が高まります。
ただし、あくまで意外性を狙ったものなので、頻発すると企業イメージにを崩す可能性もあるので注意が必要です。

視聴者が参加できる

視聴者が参加できる動画も、二次的な広がりを生み出す可能性があります。
ALSの研究支援目的で始まった「アイス・バケツ・チャレンジ」は、氷水を被る動画をSNSにアップし、次にやる人を指名していく形式で、世界中に広まりました。
日本国内でも、歌手の星野源がコロナ禍の自粛期間中にSNSにアップした「うちで踊ろう」は、多くの有名人がコラボして、大きな話題となりました。

オリジナリティの追求

バイラル現象を生み出すには、何と言ってもオリジナリティが必要不可欠です。
目新しさ、珍しさも人に関心を持たれやすい大事な要素です。
独自アイデアが満載された動画は、他の動画と差別化されており、多くの人たちにシェアされる可能性が高まります。

まとめ

バイラル現象を生むためには、動画制作と効果測定をどんどんと継続することが重要です。
言い換えると「量」から「質」に転化させるプロセスが欠かせないのです。

ご紹介したバイラル動画の共通点を参考にしながら、動画を作ってみてはいかがでしょうか。


 

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