SNSやWebサイトは多くの情報で溢れており、次から次へと新しい情報が流れてきます。
せっかく動画広告を制作したのに、なかなかユーザーに見てもらえないと悩んでいる企業もいると思います。広告動画が見てもらえない理由はいくつか挙げられますが、理由の一つとして動画の長さが考えられます。適切な長さではないと、見てもらえない可能性があるのです。
この記事では、動画広告とエンゲージメントの関係や、動画の最適な長さとプラットフォームによる違いなどについてご紹介します。
目次
動画広告の長さとエンゲージメントの関係
Webマーケティングで使う動画は、ユーザーに見てもらえないと意味がありません。
視聴してもらうためには、どのくらいの長さが適切なのでしょうか。
では、動画マーケティング会社のWistia社による動画の長さとエンゲージメントを比較した調査を参考に、動画広告の長さとエンゲージメントの関係をご紹介します。
2分までの動画はエンゲージメントが安定
Wistia社は当初、1分間から2分間の間にすでにエンゲージメント率低下の急カーブが始まると予測していました。しかし2分以下の動画では、平均して7割程度のユーザーが視聴し続けたという結果が得られました。
つまり、90秒でも30秒でも同じ数の視聴者を最後まで惹きつけることができるということです。 2分以内の動画であれば、数秒の違いを無理に細かく切り詰める必要はなさそうです。
2~3分の間に大幅な落ち込み
動画が2分を超えると1秒長くなるごとにエンゲージメントが減り、6分では視聴者が5割強まで減ってしまいます。
動画の長さはコンテンツによるところが大きいため、全ての動画を2分以内に収める必要はありませんが、2分30秒になった場合は30秒縮めることでエンゲージメントが上がる可能性もあります。
6分から12分は比較的安定
2分以降は急降下を続けますが、6分から12分の間は非常に緩やかな下降になり、安定します。
簡潔な動画の方が伝わりやすい内容の場合は、より短くまとめると良いでしょう。しかし、短い動画だとメッセージが伝わりにくい場合は、無理にカットする必要はありません。伝えたい内容をしっかりと選定し優先順位をつけることで、ユーザーの興味を惹く動画作りが重要です。
12分以降はエンゲージメントが再度降下
動画チュートリアルやストーリー形式のものなどは長い動画が好まれますが、12分以上の動画の場合は視聴者が減り続けてしまいます。
理想的な動画の長さは視聴者や動画のコンテンツ、そしてプラットフォームなどにもよります。
また、動画の長さとエンゲージメントには一定の傾向がありため、動画を制作するときは、長さを考えながら最後まで惹きつけるような内容を作り上げる必要があるでしょう。
参照:WISTIA「How Long Should Your Next Video Be?」
SNSの媒体ごとに異なる最適な尺
先に述べたWistia社の調査結果から、SNSで掲載される広告動画は2分以内に収めるのが効果的といえます。
6分から12分の間は比較的安定しているからと、長い動画を制作しても、そこまでユーザーが見てくれるかどうかはわかりません。
また、これよりも長くなると、最後まで視聴される確率は下がっていきます。
それでは、SNSの媒体による最適な動画の長さに違いはあるのでしょうか。ここでは、SNSの媒体ごとに最適とされている尺をご紹介します。
Instagramでは、30秒程度の短い動画が好まれる傾向にあります。
30秒以内は非常に短い動画ですが、膨大な数の動画や画像が投稿されているInstagramでは、できるだけ多くのコンテンツを見たいというユーザーが多いです。
動画広告は短い方が好まれやすく、最後まで視聴してもらえる確率が上がります。
若年層から支援されているTwitterでも、30秒から45秒程度が最適とされます。Twitterでは短いテキストで投稿を発信したり読んだりして楽しまれています。
動画も長いものを発信するより、簡潔でインパクトのあるものや洗練されたものが好まれます。
FacebookはTwitterと比較して投稿内容が長いものが多く、動画も45秒から1分程度のものが適しています。
ユーザーが1つの投稿に費やす時間もTwitterに比べて長くなるため、動画の尺が長くても見てもらえる可能性があります。
YouTube
YouTubeでは、2分から3分程度の動画が好ましいとされています。
YouTubeは動画投稿が主なので、ユーザーも動画の視聴を目的として利用しています。また、PCでYouTubeを楽しむユーザーも多く、長い動画でも内容がしっかりしていれば見てもらえる可能性は高いでしょう。
ジャンルによって異なる動画の尺
コンテンツのジャンルも動画の最適な尺を左右すると考えられています。
商品を紹介したり使い方を説明したりする動画の場合、動画の内容が薄いと視聴者のニーズを満たすことができません。45秒から90秒程度の長さが適当であるといわれています。
しかし、プロモーションのために作られる動画は短い尺でインパクトを残すほうが、効果的になります。短くてもブランドやサービスが認知され、購買行動に結びつく可能性があります。
まとめ
エンゲージメントと動画の長さの関係を分析すると、長さが2分以上になるとエンゲージメントが急降下し、6分から12分まではエンゲージメント降下が落ち着き、12分以降では再度下降が始まるという結果が得られました。
動画は最後まで見てもらえないと広告の効果が下がってしまうため、2分以内に収めるのが理想的です。
コンテンツやプラットフォームなどの環境により最適な動画の長さは変わりますが、この傾向を念頭に、より視聴者の興味・関心を引き寄せる価値のある動画広告を掲載していきましょう。
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