現在、アプリのダウンロードは世界で年間1,900億件以上が行われています。多くのアプリがある中で、情報を多く伝達しダウンロードにつなげるために有効と考えられているのが、動画によるPRです。今回は、動画のメリットや伝わる動画制作のポイントなどについて紹介します。
目次
アプリのプロモーションに動画が必要な理由
Google PlayストアにおいてもApp Storeにおいても、アイコンやテキストなどと併せ、動画を使用したアプリの紹介ができるようになっています。まずは、アプリをPRする上で動画が有効な理由について解説します。
動画の持つ情報量の多さから、利用方法やメリットを伝達しやすい
動画の特徴は、視覚と音声で伝えるために、文字だけで伝えるテキストよりも情報量が豊富だということが挙げられます。1分間の動画は、なんと180万文字分の情報量を持つともいわれています。
視覚、聴覚、言語を駆使して伝達をする動画は、人に短時間で多くの印象を与えることができる手法なのです。
動画コンテンツの市場は年々拡大傾向にある
現在、ユーザーは日々さまざまな媒体を用い、スマホやタブレットで手軽に動画を見ています。YouTube、ニコニコ動画、TikTok、17 LIVE 、IGTV、動画配信サービスのAbemaTV、Netflix、U-NEXTなど、主要な媒体を挙げただけでもこれだけの種類があります。スマホやPC、タブレットで気軽に動画に触れる時代にあって、動画市場はまさに右肩上がりといえるでしょう。
SNSなど、さまざまな媒体でPRを実施できる
動画プラットフォームだけでなく、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSも含めた、さまざまな媒体で動画を使ったPRを展開することが可能です。
Twitterでは文字だけのPRにとどめて、動画が表示できるサイトへと誘導することもできます。
シェアのされやすさから、広い範囲に対してPRできる
ユーザーから動画が面白いと判断されれば、YouTubeからTwitter、FacebookなどのSNSへと拡散されていくことがあります。自分たちで広報する以上に人の目に触れ、新たな顧客を獲得するチャンスになるかもしれません。ユーザーによるシェアは広告出稿と異なり費用がかからないこともポイントです。
動画経由で獲得したユーザーはリテンション率が高い傾向にある
リテンション率を上げるという点でも動画によるプロモーションは期待されています。
アプリをダウンロードしたものの、2~3日使っただけで利用しなくなる人も多くいます。しかし制作側としては、アプリを継続して利用してもらうことが重要です。
その点、動画以外の広告経由のユーザーよりも、動画広告経由のユーザーの方がリテンション率は高いとされています。動画広告を見た人はアプリの内容をよく理解してから利用するため、ダウンロード前とのイメージのギャップが少なく、そのまま継続利用をするのではないかと考えられています。
アプリのプロモーションに動画を利用するメリット
動画によるプロモーションのメリットとしてまず挙げられるのは、やはり短時間で多くの情報量を伝え、アプリの魅力を訴求できることにあるでしょう。
動画の特性を活かして、アプリの詳細や微妙なニュアンスを伝えることができます。そのため、似たようなアプリとの差別化も可能です。現在、Google PlayストアもApp Storeも100万本以上のアプリがあります。その中でユーザーに大きな影響が与えられるのが、動画だといえます。
プロモーション動画の活用方法は?
アプリのプロモーション動画に適した内容としては以下の3つがあります。
- ・アプリのテーマ紹介
- ・アプリの概要紹介
- ・ハウツー紹介
アプリのテーマ紹介としては、印象的なビジュアルとともにコンセプトを明確に伝えることが大切です。そのテーマを共有したいというユーザーを集客することができるだけでなく、そのユーザーは今後も固定した顧客となる可能性があります。どんなテーマで、ユーザーは何を体験できるのかを短時間で分かりやすく伝えます。
また、アプリの概要を伝えるようにします。制作側としてはアプリを試してもらうのが一番いいのですが、たとえ無料でもストレージの容量や手間を考えると躊躇してしまうユーザーも少なくありません。そこで、動画を使ってアプリで何ができるのか、どんな体験ができるか、どんな悩みを解決できるのかを分かりやすく解説し、容量を割いてもダウンロードしてみる価値があると感じてもらう必要があります。
加えて、「自分に使えるのだろうか」という不安を払拭するためにも、使い方のハウツー、チュートリアルを紹介します。ダウンロードから使用まで誰でも手軽にできると印象づけると同時に、ユーザーにアプリについて疑似体験してもらい、理解を深めてもらいましょう。
アプリプロモーション用の動画広告を作成するポイント・注意点
趣味の動画と異なり、PR用の動画制作にはいくつかのポイントや注意点があります。
施策の目的を明確にする
「ブランディングのためなのか」「認知度を高めるためなのか」「CV率をアップさせるためなのか」「ユーザーにノウハウを分かりやすく説明するためなのか」、動画の作成目的を明確にすることが大切です。
ターゲットを明確にする
誰に何を伝えたいのかがぶれてしまうと、内容が分かりにくくなる可能性があります。また、全体のビジュアルイメージもターゲットによって変わってきます。ユーザー目線に立って、どうしたら伝わるのかを考えるようにします。
アプリの概要を紹介してユーザーの理解を深める
リテンション率を高めるためにも、動画を通じてユーザーのアプリへの理解度をよりアップさせたいところです。そこで、文字だけでは伝えきれない細かなニュアンスが伝わるような表現が理想だといえます。
以上のような点に重きを置くと、よりアプリの魅力をユーザーに伝えやすいでしょう。
まとめ
動画でのPRのメリットとしては、多くの情報を分かりやすく簡潔にユーザーに伝えられることや、テキストでは伝えきれないアプリのコンセプトやイメージも表現できるなどの点が挙げられます。また、動画を見てからダウンロードしたユーザーは、リテンション率が高いとされています。面白い動画であればSNSを通じて拡散され、より多くの人の目に触れることも可能でしょう。
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