動画におけるキャッチコピーの重要性!メリットや作成のポイントについて

ユーザーに強く訴えかけるキャッチコピーはマーケティングに欠かせない要素です。
動画広告では、このキャッチコピーをうまく取り入れることで、アピールする商品や媒体がユーザーの印象に残りやすくなります。
動画に使うキャッチコピーを作るときのポイントを押さえておけば、効率的に集客を図ることができるでしょう。

この記事では、キャッチコピーの概要や種類、動画においてキャッチコピーが重要な理由をご説明したうえで、動画にキャッチコピーを取り入れるメリットや制作のポイント、実際の事例などをご紹介していきます。

キャッチコピーとは

キャッチコピーとは、ユーザーの興味をひきつけるために商品や媒体の広告に使われる言葉のことです。日本における造語であり、英語では「tagline」や「slogan」などと呼ばれます。

キャッチコピーの役割は、簡潔に商品や媒体の魅力を伝えることにあります。
情報が氾濫している現代社会において、伝えるべき要素を凝縮したキャッチコピーはマーケティングに不可欠な手段だといえるでしょう。
時代のニーズに合わせて、キャッチコピーのみで完結する宣伝を採用する企業も増えてきています。

ちなみに、キャッチコピーとよく似た概念にキャッチフレーズがあります。
両者の意味合いはほとんど同じですが、強いて違いを挙げるなら、キャッチコピーは主に「商品や媒体の販売促進を目的」として使われるのに対し、キャッチフレーズは「認知度向上の目的」でも使われるという点です。
例えば、軽自動車の販売促進を目的としたスズキの「遊べる軽」はキャッチコピーに該当しますが、覚えやすさを重視したNOVAの「駅前留学」はキャッチフレーズだといえます。

動画広告においてキャッチコピーが重要な理由

マーケティング業界で需要が高まっている動画広告においても、キャッチコピーは重要な要素だといえます。
簡潔に魅力を伝えるキャッチコピーと動画を組み合わせることで商材が視聴者の記憶に残りやすくなり、競合との差別化を図ることにもつながります。
動画マーケティングの効果を高めるためにも、キャッチコピーは積極的に取り入れるべきだといえるでしょう。

キャッチコピーを動画に盛り込むときは、冒頭で大きく提示して視聴者を引きこむ、または最後に提示して印象に残りやすくする、といった使い方が効果的です。

キャッチコピーの種類

キャッチコピーはその訴求対象によって大きく2つの種類に分けることができます。
キャッチコピーを作るときは、それぞれの種類の特徴を押さえたうえで、広告の目的に合ったほうを選ぶことが大切です。ここからは、キャッチコピーの種類についてご紹介します。

一般の消費者向け

認知度向上のためにターゲットを絞らず、ブランドのイメージをざっくりと伝えるタイプのキャッチコピーで、「イメージ広告」とも呼ばれます。一般の消費者向けキャッチコピーとしては、ニトリの「お、ねだん以上」やJR東海の「そうだ、京都へいこう」などが有名です。

特定のターゲット向け

明確に設定したターゲットの反応を得るために作るタイプのキャッチコピーで、「レスポンス広告」とも呼ばれます。このタイプでは、「○○に悩んでいる人へ」といったように、実際の購買行動へつなげるための具体的な言葉が使われます。

動画にキャッチコピーを取り入れるメリット

動画にキャッチコピーを取り入れるメリット

ここでは、動画にキャッチコピーを取り入れるメリットについてご紹介します。

商品や媒体の魅力が伝わりやすい

先述のとおり、端的に商品や媒体の魅力を伝えることがキャッチコピーの役割の一つです。
動画とキャッチコピーを効果的に組み合わせれば、商品や媒体にどのような強みが備わっているのか簡潔に伝えることができるます。

印象に残りやすい

インパクトがあるキャッチコピーを動画に採用すれば、動画の内容がユーザーの記憶に残りやすくなります。
ユーザーが街中や店頭でキャッチコピーを見かけたとき、動画の内容を思い出す引き金となって商品購入につながる可能性もあります。

拡散されやすい

ユーザーの興味をひくために作られるキャッチコピーには、強い拡散力が備わっています。
動画に取り入れたキャッチコピーがSNSなどで拡散されれば、商品や媒体の認知度が飛躍的に向上するかもしれません。

動画に入れるキャッチコピーを作るときのポイント

ここでは、動画に取り入れるキャッチコピーを作るときのポイントをご紹介します。

目的やターゲットを明確にする

目的やターゲットを明確に設定しないままキャッチコピーを作ろうとしても、漠然とした言葉しか浮かんでこないでしょう。
何も伝わらなければキャッチコピーを作る意味がないので、まずは目的やターゲットを設定し、それに合わせて適切な言葉を選ぶことが大切です。

映像と相性が良い言葉を選ぶ

キャッチコピーと映像がマッチしていると、動画はユーザーの印象に残りやすくなります。
人が笑っている映像には「笑顔」という言葉が入ったキャッチコピーを合わせるなど、世界観を統一してユーザーを動画に引き込みましょう。

数字を取り入れる

「1秒に30個売れている」など、キャッチコピーに数字を取り入れると言葉の説得力が増します。
なるべく具体的な数字を使ってユーザーの目をひくと良いでしょう。

キャッチコピーを活用した動画の事例

ここでは、キャッチコピーを活用した動画の事例をご紹介します。

JT Roots「それでも、前を向く。」

シリーズ仕立てになっている、缶コーヒーのCM動画です。
〇〇編といくつかの話に分かれており、ビジネスマンの日常を描いたものになっています。
全てに共通して「それでも、前を向く。」というフレーズが入っており、とても印象深い動画になっています。

大村市移住・定住推進PR動画

長崎県の大村市が作成した、移住・定住推進PR動画になります。
キャッチコピーは「私の心を離さない大村市」ですが、動画の冒頭で音楽に乗せて大村市なんて大嫌いと始まりインパクトを与える動画となっています。
大嫌いといいつつも、本当は大村市を離れるのが寂しいと感じている少女の気持ちが伝わってくる動画となっています。テンポの良い音楽に載せた大嫌いというフレーズは耳の残りやすく、また最後に「私の心を離さない大村市」という言葉で絞めることで印象に強く残ります。

参照:移住・定住促進PR動画「私の心を離さない街・大村市」

まとめ

キャッチコピーを動画に取り入れることで、商品や媒体の魅力が端的にユーザーへ伝わるようになります。
映像との相性を考慮する、数字を取り入れるといった工夫を凝らし、印象的なキャッチコピーの作成を心がけましょう。


 

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