LMS(学習管理システム)のおすすめは?チェックすべきポイントと導入のメリット

リモートワークが増加し、個人が自由な働き方をしやすくなった現在。eラーニングを実施し、LMS(学習管理システム)で管理している企業も多いのではないでしょうか。

LMSでは、各従業員に必要な学習内容を提供でき、進捗管理なども行えるため、社員教育を行う上で最適なツールです。

しかし、様々なツールがあるだけに、「どのシステムを導入したら良いかわからない」「何を比較してチェックしたら良いのだろう」と悩む人事担当者の方も少なくないのではないでしょうか。

今回はLMSを導入する際に知っておきたい、チェックポイントとおすすめの各ツールを紹介します。

学習管理システム(LMS)とは

学習管理システムとは、LMS(Learning Management System)とも呼ばれています。eラーニング学習を効率的に運用するシステムのことです。学習管理システムによって、学習教材の配信や受講状況、理解度などをまとめて管理することができます。

LMSを比較する際のチェックポイント

まずは、LMS(学習管理システム)の導入にあたって比較検討する際に必ずチェックしておきたいポイントをご紹介します。

必要な機能を搭載しているか

LMSを導入する目的や活用方法によって、必要な機能は異なります。たとえば、自社オリジナルの教材を配信したいなら、配信内容の自由度が求められます。また、大企業であれば、各社員の学習状況を把握できる機能が必要です。

費用は検討範囲なのか

LMSの場合、ある程度一定以上の期間で利用することが多いでしょう。そこで、長期的に利用することが可能な費用かどうかは重要なポイントです。費用はサービス内容によって大きく異なるため、まずは見積もりを確認し、その上で比較することをおすすめします。

表示言語

グローバル人材を雇用している企業では、日本語だけでなく英語や中国語など、多言語に対応しているかどうかも重要です。社内の状況に応じて、搭載しておいた方が良い表示言語もあるでしょう。

サポートの手厚さ

初めてLMSを導入する場合や、担当者のリソースが不足している場合などは、ある程度サポートがあった方が安心です。スムーズに運用できるようアドバイスがあるサービスもあれば、疑問点の問い合わせのみ対応しているサービスもあります。こちらもどこまでサポートを求めるのか、比較しながら自社のニーズをかためていきましょう。

操作や管理しやすさ

スムーズに運用していくには、ツールの操作性や管理のしやすさも重要なポイントです。UIがわかりにくいと、受講者の利用率にも悪影響があります。誰でも見やすく、操作が簡単であり、各社員の進捗や公開したコンテンツなどの管理もラクにできるサービスを選択しましょう。ある程度、利用したいサービスを絞れたら、実際にトライアルなどで試せるとベストです。

どのような企業が導入しているか

他社の導入実績も参考になる要素の一つです。同業界・同業種であったり、似たような課題感を抱えているなど、自社と近しい企業であれば、導入してうまくいきやすい可能性があります。

有名企業が導入しているからといって、必ずしも自社にマッチするサービスとは限りません。企業名で判断するのではなく、あくまでも活用法をきちんと把握して比較材料としましょう。

学習管理システム(LMS)の機能

活用するツールによって異なりますが、LMSには以下のような機能が搭載されています。自社にとってどのような機能が必要なのかを判断するためにも、基本的な機能をおさえておきましょう。

学習教材の作成

学習管理システムを通じて、企業側は自由に学習教材やテストなどを作成できます。

学習教材の配信

対象の従業員に向けて、一斉に学習教材を配信できます。

学習の進捗

従業員の学習状況や受講履歴の一覧をリアルタイムで確認するとともに、受講者の成績管理をおこなうことができます。これにより、各従業員の研修内容の理解度を測定できます。

テストの作成

配信した教材を学習したのち、きちんと理解できているのかを確認するためにテストを作成できます。

チャット機能

チャット機能がツール内に搭載していると、管理者側に質問できたり、逆に進捗が遅れている受講者に対して管理者が連絡できたりするなど、効率的にやり取りできるようになります。

ライブ配信機能・録画機能

ライブ機能によって、リアルタイムで参加型学習を行えます。遠方にいても、対象の受講者は同時に参加することができます。さらに録画機能を使えば、ライブ講義の録画したデータをeラーニングの教材へと利活用することも可能です。

使い勝手の良い、LMSのおすすめツール3選

では、LMSには具体的にどのようなツールがあるのでしょうか。ここからは、おすすめのLMSツールを紹介します。

【低コスト重視なら】SAKU-SAKU Testing

できるだけコストを抑えたいなら、「SAKU-SAKU Testing」がおすすめです。基本のプランをベースに、オプションとして「問い合わせサポート」「運営代行」なども行っています。

最も大きな特徴が、管理画面の圧倒的な使いやすさにあります。マニュアルがなくとも、直感的に操作が可能な管理画面のため、サクサクとスムーズに運用ができます。

初期費用要問い合わせ
基本料金◆ユーザーID数300未満
料金(1ID月額)/660円~
最低ユーザーID数:30人~/提供ID数:30人〜
◆ユーザーID数300以上
料金(1ID月額)/330円~
最低利用者人数:300人~/提供ID数:300人〜
主な機能・学習用のドリルやテスト、アンケートの作成
・動画、スライドの登録
メリット・管理画面が圧倒的に使いやすい
・知識が定着しやすいコンテンツの配信方法、
受講率を上げる督促メールのタイミングなど、運用設計のサポートも充実

【既存の教材を活用するなら】Schoo for Business

Schoo for Business」が行う授業では、オンライン上で講師とやり取りできるリアルライブ形式が特徴の一つです。

「Schoo」は、もともと個人向けにビジネススキルや旬のトピック、自己啓発など、豊富なジャンルをライブ授業で受講できるサービスです。その法人プランとしてスタートしたのが「Schoo for Business」。

そのため、配信するコンテンツはもちろん、ノウハウなども豊富にある点が強みとして挙げられます。200種類以上の研修パッケージから、自社に合った研修を設計してくれます。

さらに、法人向けに制作された動画を含む、7,000本以上の動画が見放題となります。

初期費用要問い合わせ
基本料金月額1,500円(税抜)/ID
主な機能・動画を組み合わせたオリジナル研修の作成可能
・7,000本以上の動画コンテンツを配信・見放題
メリット・毎日配信される生放送授業に参加可能
・スマホ・タブレットでもスムーズに受講可能

【自社に合ったコンテンツを配信するなら】Open BRAIN

Open BRAIN」はeラーニングや研修など、社員教育や人材育成に必要なコンテンツの作成・管理・活用をワンストップで実現できるLMSです。

導入する大きなメリットは、動画教材を簡単に作成でき、学習状況を一元管理できる点です。

eラーニングとして配信する教材は、LMSのツールに搭載された既存の教材を活用するか、もしくは自社で制作する必要があります。自社で作った教材を使う場合、より業務にマッチした知識やノウハウを従業員に学習してもらえるのが利点です。ただし、社内でコンテンツを制作する必要があり、時間的な負荷がかかるだけでなく制作するスキルが求められます。

Open BRAIN なら、eラーニングで使える動画教材を誰でも簡単に制作可能です。

さらに、制作した動画だけでなく、Open BRAIN 内にはパワーポイントやエクセルなどの資料を格納することもできます。OneDriveやGoogle Drive、BOXといった共有ドライブと連携されているので、すでに格納したデータをアップする作業もスムーズに行えます。

もちろん、閲覧状況や学習進捗を分析・可視化できる機能なども搭載しています。

初期費用要問い合わせ
基本料金要問い合わせ
主な機能・自社で制作した動画をスムーズに配信
・学習期限を設定して共有できる『タスク機能』、
閲覧順序を指定して共有できる『コース機能』、
学習内容の定着を促す『テスト機能』を搭載
メリット・動画コンテンツの作成〜配信〜分析までスムーズに行える
・従業員に知ってほしい情報を格納すれば、ノウハウの一元管理も可能

学習管理システム(LMS)を導入するメリット

導入にはコストがかかるため、最終的に活用するかどうか悩むケースもあるものです。そこで、LMSを使うメリットをまとめて紹介します。


・受講案内がラク
・特定の対象者にのみ、eラーニングを配信できる
・学習の進捗状況がリアルタイムで可視化できる
・情報漏洩を防止できる
・受講者の学習意識やモチベーションを高められる
・全ての学習履歴を確実に残せる


メリットを知った上で、自社にとって本当に必要なツールなのかを検討しましょう。

まとめ

社員教育を本格的に行っていくなら、やはりLMSの導入は不可欠と言えるかもしれません。社員教育は、指導だけでなく管理するコストも少なからず発生します。作業の負担を減らし、従業員の学習意欲を高められるようなLMSを検討してみると良いでしょう。

今回ご紹介したチェックポイントも参考に、自社が何を必要としているのか洗い出し、それぞれのサービスを比較してみてくださいね。


 

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