インリード広告とは?インフィード広告との違いや活用のポイントを解説

ニュースサイトやSNSなどを毎日チェックする人にとって、インターネット上に掲載される広告はおなじみのものだと思います。しかし過剰な広告や強制的に視聴を促す広告は、ときにユーザーへ不快感を与え、マイナス効果を生みかねないという側面があります。

ユーザーが広告を嫌う風潮が高まるにつれ、受け入れられやすい広告として認知度を伸ばしているのが「インリード広告」です。この記事では、インリード広告について解説します。

インリード広告とは

インリード広告とは、コンテンツとコンテンツの間に挿入される動画広告で、ユーザーの画面に表示されるのと同時に再生が始まるのが大きな特徴です。
例えば記事のタイトルがニュースサイトでは、タイトルとタイトルの間に挟まれる形で表示されます。

ユーザーの視線を集めるコンテンツ部分に掲載されるだけではなく、表示された瞬間から動き出すため、ユーザーの目にとまる確率は高いといえます。また、突然音が出たりフルスクリーンで表示されたりするようなことはなく、コンテンツ閲覧の邪魔にもなりません。

インフィード広告、インスクロール広告との違い

インリード広告とネーミングや形態が似ている広告に「インフィード広告」と「インスクロール広告」があります。それぞれの違いを整理しておきましょう。

インフィード広告

インフィード広告とは、フィード上でコンテンツの間に挿入される広告全般のことです。
コンテンツとしては動画に限らず、静止画も多用されます。
広告の定義がインリード広告よりも広義であり、インリード広告はインフィード広告の一種であるといえます。

インスクロール広告

インスクロール広告とは、ユーザーの画面に表示されるのと同時に再生される動画広告のことですが、インリード広告と異なるのは、掲載エリアがコンテンツ内に限定されない点です。
単純にユーザーの画面に表示されることで再生が始まる動画広告全般を指します。

インリード広告のメリットと採用される理由

インリード広告のメリット

インターネット広告にはさまざまな種類があり、その中でユーザーに嫌がられるものとそうでないものが存在します。ユーザーに与える不快感という観点から、インリード広告のメリットを解説します。

ユーザーから嫌われる広告とは

画面上に常時表示される「オーバーレイ広告」や、動画の前後または再生中に差し込まれる「インストリーム広告」は、強制的に視聴を促すため、ユーザーから不快感を持たれやすい広告です。

中でも、透明な状態からじわじわと表示される広告や、広告そのものが上下に移動したりするミスクリック(ミスタップ)を誘発するオーバーレイ広告は、嫌われる広告の代表格です。

ユーザーの体験を阻害するという理由で、Googleによる規制の対象となりました。
コンテンツの閲覧を邪魔されることは、ユーザーにとって大きなストレスなのです。

インリード広告は好感度が高い

一方で、コンテンツの合間に挿入されるインリード広告は、ユーザーの行動を阻害しません。
インリード広告が多く掲載されるニュースサイトでは、興味のない記事は読まずに飛ばすのが一般的。

同列に並ぶ広告についても「気になれば見る、気にならないのであれば見ない」という選択が可能です。
そのため、不快感を持たれにくいのがメリットでしょう。ディスプレイ広告の枠に表示される動画広告の「インバナー広告」も同じことがいえます。

広告を出稿しても、「表示がしつこい」「コンテンツの閲覧に邪魔」などの理由でユーザーに嫌われてしまっては逆効果です。広告の効果を高めるためには、ユーザーに不快感を与えないことも意識すべきでしょう。

インリード広告を効率的に活用するためのポイント

効果の高いインリード広告をつくるために気をつけたいポイントをご紹介します。

音声なしでも伝わるように制作する

インリード広告で自動再生されるのは映像のみで、音声は再生されません。
ナレーションが入る場合は、字幕やテロップをつけることで親切かつ伝わりやすい動画になります。

加えて、画面上で重要なキーワードを目立たせる工夫も大切です。
フォントを大きくする、アニメーションで動きをつけるなど、メリハリをつける表現を検討しましょう。

冒頭から動きをつける

インリード広告は閲覧者の画面に表示されると同時に再生が始まるため、オープニングの数秒で動きが少ないと静止画のように見えてしまい、注目されにくくなってしまいます。

動画広告は動きがあることによって目にとまりやすく、印象に残りやすいのが特徴です。
効果を最大限に発揮するには、冒頭から動きのある表現をすることがカギとなります。

ターゲットを意識したクリエイティブを追求する

インターネット広告は、出稿後もユーザーの反応を計測しつつ表現を変えていくものであり、インリード広告も例外ではありません。複数のクリエイティブを同時に採用するなどして、広告を見てもらいたいターゲットにはどんな表現がヒットするのかを探りましょう。

インリード広告では音声が再生されないぶん、映像表現に比重を置くことになります。
しかし、これは表現の幅が狭くなるわけではありません。
広告に用いる映像の種類やテロップに使われるフォントのサイズ、再生速度など、さまざまな形で表現を変えることが可能です。

まとめ

ユーザーの行動を阻害する広告が増えたことにより、広告をブロックするアプリなども登場しています。
インターネット広告を出稿する際は、ユーザーから嫌われにくいこと、不快感を与えないことも視野に入れなければなりません。

インリード広告は不快感を持たれにくく、動画によって訴求力があるのが大きな魅力です。
音声がオフの状態で再生されるという特徴を把握したうえで、映像でユーザーの興味・関心を引きつける工夫をしましょう。


 

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