SNSでは、画像や動画によるさまざまな広告を目にする機会があります。
それらの中で、一つの広告で一つの商品をPRするのではなく、一つの広告で複数の商品を紹介し、購買にまでつなげられるのが「コレクション広告」です。
この記事では、コレクション広告の概要や特徴・メリットから、FacebookとInstagramのコレクション広告について、それぞれの違いまでご説明します。
また、コレクション広告の成功事例についてもご紹介しますので、コレクション広告の出稿をご検討中であればぜひ参考にしてください。
目次
コレクション広告とは
コレクション広告とは、Facebook社が運営する2つのSNS「Facebook」と「Instagram」で展開可能な広告の1フォーマットです。
Facebookコレクション広告は2017年から、Instagramコレクション広告は2018年から開始されており、インターネット広告の中ではかなり新しい広告フォーマットです。
参照:Facebookの「コレクション」でショッピングがもっと楽しく | Facebook for Business
コレクション広告の特徴
コレクション広告では、一つのメイン広告(クリエイティブ画像。
動画やスライドショーの場合もあり)の下部に、複数の商品画像が表示されています。
下部の商品画像は「インスタントエクスペリエンス」といい、カタログの役割を持っています。
インスタントエクスペリエンス画像をタップすることで、商品詳細を全画面表示できます。
コレクション広告は、メイン広告と商品カタログ(インスタントエクスペリエンス)で構成された、複数の商品を1度に紹介できる広告であると考えると良いでしょう。
またコレクション広告では、発見(認知)から詳細確認→購買の検討、チェックアウト(購買)までを広告内で行うことが可能です。コレクション広告を展開することで、認知から獲得までのステップを一画面内、数回のタップ操作で完了させることができます。
コレクション広告のメリット
コレクション広告を掲載することにより、どのような効果や成果を見込めるのでしょうか。
コレクション広告の掲載には、以下のようなメリットがあります。
盛り込める情報のボリュームが大きい
複数の画像・動画、テキストを活用して多くの情報を盛り込むことができます。
メイン広告でユーザーに目を留めてもらい、インスタントエクスペリエンスでさらに商品を詳しく知れるなど、多くの情報をユーザーに伝えられます。
別画面を開かずに閲覧できるためストレスが少ない
リンク経由でアプリ内ブラウザなどの別画面を開き直す必要がありません。
商品詳細を確認する際に煩雑な操作によるユーザーのストレスを極力抑えられます。
認知からコンバージョンまでがシームレスに行える
コレクション広告で初めて見た商品について、詳細を確認して購入するまでのステップを一つの広告画面の中でシームレスに完結させられます。
最終的に購入ページへ移行する際は広告主のアプリやサイトを開くことになりますが、ユーザーが購入まで進まなかったとしても認知の目的は果たすことができます。
Facebookコレクション広告とInstagramコレクション広告の違い
コレクション広告は、Facebook社が運営する「Facebook」と「Instagram」の2つのSNSで展開可能です。
FacebookとInstagramでは、掲載できるコレクション広告に違いがあります。
Facebookコレクション広告の特徴
- ・メイン広告の下部に表示するカタログ画面の商品数は4点
- ・フィード内に表示されるデフォルトのCTA(次へ進むボタン)表記は「もっと見る」
- ・使えるテンプレートは以下の表の5つ
テンプレートの種類 | 活用の目的 |
インスタントストアフロント | 購買の促進 |
インスタントルックブック | 商品活用例の公開 |
インスタントフォーム | 問い合わせの促進 |
インスタント顧客獲得 | ブランドや製品の認知促進 |
インスタントストーリーテリング | ブランディング |
Instagramコレクション広告の特徴
- ・メイン広告の下部に表示するカタログ画面の商品数は3点
- ・フィード内に表示されるデフォルトのCTA(次へ進むボタン)表記は「詳しくはこちら」
- ・使えるテンプレートは「製品を販売( グリッドレイアウト)」のみ
- ・新規キャンペーンと新規投稿でのみ利用が可能
コレクション広告の活用ポイント
コレクション広告は、FacebookとInstagramで掲載が可能です。
コレクション広告をターゲットユーザーへ確実に届けるため、上手に活用するにはどのようなポイントを押さえると良いのでしょうか。
目に留まる箇所に動画を活用する
コレクション広告は、商品に関するさまざまな情報を伝えることができます。
しかしそれだけに、ユーザーの目に留まる箇所を設けて「気を散らさない工夫」をすることも重要。
目立つ箇所には静止画よりも動画を取り入れ、ターゲットユーザーが確実に目にしてくれるコレクション広告にしましょう。
テーマを1つに絞り込む
時節や流行に即して、商品テーマを1つに絞ったコレクション広告を作ることもおすすめです。
例えば「秋冬の準備用品」や、「○月におすすめのアイテム」などが良いでしょう。
フレッシュな商品情報をすぐユーザーへ届けられるコレクション広告は、今プッシュしたいアイテムを1テーマにまとめてPRすることにも適しています。
物語性を取り入れた構成にする
単に商品の画像や説明文を掲載するだけでなく、動画などを活用してストーリー性を持たせたコレクション広告を作ってみる方法もおすすめです。
ターゲット層にあたるユーザーは、紹介する商品を既に知っており、購入を迷っている可能性もあります。
それらのユーザーへ商品にまつわるストーリーを伝えることで、購入の意思決定を後押しすることにもつなげられます。
コレクション広告の事例
まだ歴史の浅いコレクション広告ですが、2017年から展開しているFacebookコレクション広告では成功事例や注目を集めた事例もいくつか出てきています。
効果的なコレクション広告を展開した事例を、以下にご紹介します。
女性用シューズメーカーのFacebookコレクション広告事例
レディースシューズを展開するメーカーが、Facebookで通常広告とコレクション広告の2種を同内容で同時に展開した事例です。
通常広告では、画像に「詳しくはこちら」で通販サイトへのリンクを設ける形式としています。
一方でコレクション広告では、カタログ表示で商品詳細までを確認可能にしました。
結果、通常広告とコレクション広告はクリック数こそさほど変わりませんでしたが、コレクション広告は通常広告の2倍に迫るCV率を記録したそうです。
化粧品メーカーのFacebookコレクション広告事例
北米の化粧品メーカーが、購買に重点を置いたショッピングサイトのようなスタイルでFacebookコレクション広告を展開した事例です。
化粧品の購入に欠かせないカラーバリエーションをカタログ画面内で容易に選定可能にし、認知から購買までをわずか数クリックで行えるようにしています。
まとめ
コレクション広告の利点は、「認知から獲得までを一つの広告で行えること」です。
また商品がコレクション広告に適したものであれば、認知をメインの目的として展開することも可能です。
コレクション広告だから購買につながらなければいけないわけではなく、認知と獲得のどちらの目的にも適しています。
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