訴求力が高い!6秒動画のバンパー広告の効果とは

世界最大の動画配信プラットフォームであるYouTube。
ここにアップロードされた動画は全世界で閲覧され、人気のあるものは100万回、1,000万回という再生数を記録することも珍しくありません。
国内では10代から60代の男女のうち、およそ75%以上の人がYouTubeを利用しています。

ここでは、YouTube広告の一つであるバンパー広告について解説します。

参照:平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

6秒で成果を出す「バンパー広告」とは

「バンパー広告」とは、YouTubeに掲載される動画広告のフォーマットの一つです。
尺(長さ)は6秒以下、閲覧者によるスキップは不可という特徴があります。
6秒という長さはテレビで放映される一般的な15秒CMと比較しても半分以下。

そのため、出稿の際にはメリットやデメリット、特徴を把握したコンテンツ作りがカギとなってきます。

「TrueView(トゥルービュー)インストリーム広告」の違い

TrueView広告とはYouTubeのメジャーな広告フォーマットで、動画の再生前や再生途中に流れるものは「TrueViewインストリーム広告」と呼ばれています。
動画の再生前や再生途中に挿入されるという点はバンパー広告と同じですが、決定的な違いは「スキップできるか否か」です。

TrueViewインストリーム広告は、再生から5秒が経過すると右下にスキップボタンが表示され、広告を飛ばして動画本編を視聴開始できます。
最後まで見てもらうには、ユーザーにスキップされない工夫が必須だといえるでしょう。
さらに、早く動画本編を再生したいユーザーはスキップボタンに注視するため、冒頭の5秒ですらほとんど印象に残らない可能性もあります。

一方でバンパー広告にはスキップ機能がなく、スキップボタンは表示されません。
その代わり長さは最長で6秒と、かなり短いのが特徴です。

バンパー広告のメリット

最大のメリットは、スキップ機能がなく離脱率が低いことです。
さらに最長でも6秒という短尺であるため、動画本編を早く視聴したいユーザーに不快感やマイナスイメージを与えにくい点も見逃せません。
短めの動画視聴が中心のモバイルユーザーとの相性もよく、高い効果が期待できます。

また、尺が短いため伝えたい内容をシンプルにまとめる必要があり、結果的に視聴者に伝わりやすい広告となるのもメリットだといえるでしょう。
「不用品を売るなら◯◯」「新商品が◯月◯日発売」など、伝えたいことをシンプルに表現するのにうってつけです。

バンパー広告のデメリット

6秒以下という制約があるため、盛り込める要素が極端に限られてしまうのが最大のデメリットです。
また、尺の短さからどうしてもインパクト勝負になりがちで、広告イメージを他社と差別化しにくいことも懸念されます。

6秒以下という制約は、メリットにもなればデメリットにもなり得るといえるでしょう。

参照:動画広告フォーマットの概要

バンパー広告を最大限に活用する方法

バンパー広告を活用するコツは、バンパー広告の特徴をメリットとしてとらえることです。

具体的な方法についてご紹介します。

ターゲットを明確にする

バンパー広告は6秒という短時間で伝えなければいけないため、誰に向けたどんな広告なのかを明確にする必要があります。

また、YouTubeの動画広告は、ターゲットを細かく絞り込んで出稿できます。
最小限のコストで最大限の効果を得るには、「広告に興味を持ってくれそうなターゲットはどこなのか」を常に意識しておかなくてはいけません。

伝えたいことを1つに絞る

6秒の中に盛り込める要素はせいぜい1つか2つです。
余分な要素はすべて切り捨て、シンプルかつダイレクトな表現を心がけましょう。

バンパー広告に必要なのは、起承転結でいえば「起」と「結」、もしくは「結」のみです。

複数のバリエーションを用意する

バンパー広告は複数本を同時に出稿することで、よりユーザーの印象に残りやすくなり。
「ほかにどんな広告があるのか」という興味を抱かせるきっかけにもなります。

また、さまざまなパターンの広告を同時に出すことで、効果の高いパターンを絞り込むことも可能です。

バンパー広告の例

実際にYouTubeに出稿されたバンパー広告をご紹介します。

マッハバイト 無音アドトラックシリーズ

テーマソングを流しながら走行するアドトラックをひたすら映すシリーズです。
渋谷や金沢といったメジャーな都市のほか、断崖絶壁や大雪の道路といったデンジャラスな場所も登場し、インパクトが大きい例です。
無機質に流れ続けるテーマソングも耳に残ります。

参照:無音アドトラック / 渋谷篇

銀魂2 掟は破るためにこそある 6秒CMシリーズ

映画「銀魂2」のキャラクターが次々と登場するシリーズで、ファンならずとも「全部見たい」という気持ちを呼び起こされます。
銀魂の世界観を生かしたコメディ調の動画はどれもテンポがよく、見ていて飽きません。

参照:映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』6秒CM(NO.1大ヒット篇)【HD】大ヒット上映中!

バンパー広告の出し方

バンパー広告の出し方

それでは実際にYouTubeにバンパー広告を出稿する手順について解説します。

YouTubeへの広告はGoogle広告から出稿できます。
あらかじめ登録を済ませておきましょう

動画を作る

素材がないことにはまず始まりません。
バンパー広告のフォーマットに沿った6秒以内の広告動画を用意しましょう。

Google広告にログインし、新しいキャンペーンを作成する

ログインしたらメニューで「キャンペーン」を選び、青い丸に白いプラスのボタンを押して新しいキャンペーンを作成します。

キャンペーンの詳細を選択

目標は「ブランド認知度とリーチ」、キャンペーンタイプは「動画」、キャンペーンのサブタイプの選択は「バンパー」を設定します。

キャンペーン名は管理しやすい任意の名前をつけて構いません。

予算や広告を出稿する日程を入力

この広告にかける予算、広告を出稿する日程、配信する地域、どのような属性のユーザーに広告を表示するか、広告と関連付けるキーワードといった広告戦略を入力します。

広告で確実な成果を出すには、この部分の設定がカギとなります。
あらかじめ決めておくといいでしょう。

広告用の動画をアップロード

用意しておいた動画をアップロードします。

すでにYouTubeにアップロード済みの場合は、URLを貼りつけます。広告で誘導したいURLを入力し、「保存して次へ」を押して完了です。

参照:バンパー広告を使った動画キャンペーンを作成する

まとめ

6秒という短さが特徴のバンパー広告には、それを生かせるシンプルな構成が必須です。
長文よりもひとことのフレーズが心に残るように、活用次第では大きな成果を上げることもできます。

バンパー広告の制作や出稿は、ターゲットや広告テーマの選定を十分に行ったうえで行いましょう。


 

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