Instagram広告とFacebook広告の違いとは?基本情報や広告のタイプを徹底比較!

多くの人が当たり前のようにインターネットを使うようになった今、広告もこれまでテレビやラジオ、新聞、雑誌の四大メディアからインターネットへと移りつつあります。

実際、2020年3月17日、電通が公表した「2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費詳細分析」によると、ネット広告費は前年比119.7%増の2兆1,048億円。
テレビメディアの1兆8,612億円を超え、初めて媒体別で首位になっています。

ネット広告といえば、GoogleやYahoo!などの検索結果に表示される検索広告、ポータルサイトに表示されるバナー広告を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、現在ではSNSやブログ、動画共有サイトなどに表示されるソーシャル広告も負けず劣らず大きなシェアを獲得しています。
前出の調査では、ソーシャル広告の広告費は4,899億円で、これはネット広告全体の実に29.5%を占めています。

そこで、今回はソーシャル広告のなかでも特にInstagramとFacebook広告について、それぞれの概要や違い、広告のタイプを徹底比較します。

参照:2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析

Instagram広告とFacebook広告の違いとは?

SNS広告は、広告掲載先であるSNSによってそれぞれ異なる特徴を持っています。
まずはそれぞれの広告の基本情報を見てみましょう。

Instagram広告 Facebook広告
広告の配信先 Instagramのフィード
ストーリーズ
発見タブ
Facebookのタイムライン
Facebookホーム画面(Web版のみ)
Facebookメッセンジャー(アプリ版のみ)
Instagram
Audience Network
(Facebookと提携しているスマートフォンアプリ、
もしくはスマートフォンサイト)
広告配信に必要なアカウント Facebookページ
Instagramビジネスプロフィール
Facebookページ
支払い方法 クレジットカード(AMEX、JCB、Mastercard、Visa)
またはクレジット機能付デビットカード
PayPal
Facebook広告クーポン
オンライン銀行振込
(Facebook広告アカウント設定時に手動決済を選択した場合のみ)
クレジットカード(AMEX、JCB、Mastercard、Visa)
またはクレジット機能付デビットカード
PayPal
Facebook広告クーポン
オンライン銀行振込
(Facebook広告アカウント設定時に手動決済を選択した場合のみ)
課金方法 広告のインプレッション
クリック
アプリのダウンロード
動画の再生など
広告のインプレッション
クリック
アプリのダウンロード
動画の再生など

参照:Facebook広告で利用できる支払い方法 | Facebook Businessヘルプセンター
参照:Instagramアプリから広告料金を支払う | Instagramヘルプセンター

このように、配信先など異なる点があります。
加えて、SNS広告について考える際に重要なのは、「どういった層に対して広告を表示させたいか」です。
Instagramの利用が多い年代は20~30代の女性ですが、Facebookは40~50代の男性が中心です。
そのため、若い女性をターゲットとする商材であれば、Instagramのほうが高い効果が期待できると考えられます。

また、以前であればFacebookのほうが圧倒的に利用者が多かったため、認知を目的とした広告であればFacebookが効果的でした。
しかし、最近の月間アクティブユーザーを見ると、Instagramが3,300万人(2019年3月)、Facebookが2,600万人(2019年4月)とその立場は逆転しています。

ターゲットによっても異なりますが、Facebook広告のAudience Network以外であれば、認知を目的とした広告においてもInstagramが高い効果を発揮する可能性は高まっているといえるでしょう。

参照:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破
参照:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」

InstagramとFacebookの出稿できる広告のタイプ

次に、実際にInstagramやFacebookで広告を出稿する際、どういったタイプがあるのかについて見ていきます。

Instagramの広告タイプ

ストーリーズ広告

ストーリーズ上に表示できる広告で、動画(4GB・最大120秒)もしくは画像(30MBまで)による全画面表示が可能です。

写真、動画広告

ユーザーのタイムライン上に表示できる広告です。
ストーリーズ広告と同様に動画(4GB・最大120秒)もしくは画像(30MBまで)による全画面表示が可能です。

カルーセル広告

ユーザーにスワイプしてもらうことで複数の画像や動画を表示させられる広告です。  
1枚の画像、1本の動画では伝えきれないブランドストーリーや複数の商品を見て貰いたい時に効果を発揮します。

コレクション広告

商品カタログを見るようなイメージで商品を表示できる広告です。  
カタログ形式ではありますが、画像だけではなく動画の掲載も可能です。

発見タブ広告

Instagramの虫眼鏡アイコン(発見タブ)をタップした際に表示される広告です。  
画像、動画どちらの広告も表示可能です。

ブランドコンテンツ広告

Instagramを利用しているユーザーのなかで、有名人やクリエイターが企業と連携し、通常の投稿をコンテンツ広告として利用できるものです。

Facebookの広告タイプ

ストーリーズ広告

Facebookのストーリーズ上に表示できる広告です。  
また同時にMessenger、Instagram、WhatsApp上でも表示可能です。

画像広告

1枚の画像と任意でフッターを使って表示する広告です。  
また同時にMessenger 、Instagram、Audience Networkで表示可能です。

動画、スライドショー広告

動画(4GB・最大120秒)もしくは複数の画像を使いスライドショー形式で表示する広告です。

カルーセル、コレクション広告

Instagramのカルーセル、コレクション広告とほぼ同じ機能を持つ広告です。

インスタントエクスペリエンス

Facebook上で表示された広告の画像や動画をタップするとそのコンテンツが全画面に表示されるもので、モバイルアプリだけで利用できる広告です。

ブランドコンテンツ広告

Instagramのブランドコンテンツ広告とほぼ同じ機能を持つ広告です。

Facebookではこれ以外にもクーポン広告、イベントへの参加広告、Facebookページへの投稿に対するエンゲージメント広告、ページへの「いいね!」を求める広告などがあります。

Instagram広告・Facebook広告で成果を出すためのポイント

Instagram広告・Facebook広告で成果を出すためのポイント

それぞれの広告の違いや広告タイプを確認したところで、実際にこれらの広告を活用し、成果を上げるための主なポイントを紹介します。

出稿したい広告はSNS広告が最適かどうか

インターネット上にはSNS以外にもさまざまな広告があります。
そのなかでなぜInstagramもしくはFacebookで広告を出稿するのか、その目的を明確にします。

Instagram、Facebookどちらも、ほかのネット広告に比べ、性別、年齢、居住地、職業、学歴など細かいターゲティングが可能です。
そのため、一般的には宣伝したい商材のターゲットに絞って広告を出稿したい時に適していますが、それぞれの利用ユーザー層は異なるため、そこまで含めた検討が必要です。

広告のタイプは適切かどうか

それぞれのSNSにおいて、用途に応じてさまざまな広告タイプが用意されています。
そのなかで、単純に認知を広げたいのか、購入を促したいのか、ブランドに親しみを感じて欲しいのかなど、ユーザーに何をしてもらいたいのかをまずは明確にしなければなりません。
そのうえで、最適な広告タイプを選択しましょう。

クリエイティブの質を上げる

Instagram、Facebook広告、どちらも画像や動画が中心となります。
そのため、画像、動画の質を上げるもしくは他にはないアイデアを捻出するなど、クリエイティブの質を上げないと見てもらうことも難しくなります。
特に若い女性ユーザーが多いInstagram広告は画像や動画の質によって反応が大きく変わるので注意が必要です。

商材によっては両方の広告を併用する

例えば商材の認知拡大や企業、ブランドイメージの向上が目的の場合、Instagram、Facebookのどちらかに絞るのではなく、両方の広告を併用するのもおすすめです。

前述したようにどちらの広告も詳細なターゲティングが可能なため、ターゲットの設定を明確に行えば、どちらか片方だけで出稿するよりもより高い効果が期待できます。
商材の特性、ターゲット、目的を明確にし、効果的な広告運用を目指しましょう。

まとめ

InstagramとFacebookでは、配信先のなどで異なる点ありますが、基本的な情報に違いはありません。
しかし、それぞれターゲットとなる年齢層などが変わってくるため、広告のターゲットや商材によって使い分けていくことが大切です。

また広告配信を行う前に、それぞれ広告のタイプが適切かどうかやクリエイティブの質などにも気をつけましょう。


 

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