「これからインターネットの動画広告出稿を考えている」という企業は、数多くいのではないでしょうか。実際に、企業が動画広告にかける費用は年々増加しています。
また5G回線の実用化などにより、2020年以降はより多くの人がスマートフォンなどで気軽に動画を視聴できる時代がやってくると言われています。
これから動画広告への出稿を考えている企業にとっての懸案事項は、出稿にかかる費用にではないでしょうか。動画広告は比較的低コストと言われているものの、具体的な費用の目安を知りたいはずです。
そこでこの記事では、動画広告を出す際にかかる費用の目安や、課金が発生するタイミングなどについて代表的な媒体を例に挙げながらご紹介します。
目次
インターネットにおける動画広告費用の種類
動画広告にかかるコストを考える際には、大きく分けて3つの料金体系があることを意識すると良いでしょう。以下に、動画広告のおもな料金体系をご紹介します。
再生回数に応じた請求
ユーザーが動画を再生した回数によって、料金が発生する仕組みです。媒体によって、どの基準で「1回の再生」と判断するかが異なるため、出稿の際に必ず確認しましょう。
広告のクリック数に応じた請求(CPC)
広告をユーザーがクリックするごとに、課金が行われる仕組みです。このタイプの料金プランは、特にSNSの動画広告に多く設けられています。
表示回数に応じた請求(CPM)
動画広告が表示されるごとに、課金が発生する仕組みです。この料金体系は、Webサイトやアプリ内の広告枠に表示される動画広告に設けられることが多くなります。
おもな媒体へ動画広告を出す際の費用の目安は
これから動画広告を出すなら、媒体は主要SNSやYouTubeにしようと考えている企業も多いでしょう。ここでは、主要SNS・YouTubeにおける広告費用の目安や出稿の仕組みについてご紹介します。ほとんどのケースで成果によって広告費が決まるため、それぞれの課金発生のタイミングについても解説します。
Instagramに動画広告を出す場合
画像・動画中心のSNS「Instagram」では、フィード(フォロワー投稿表示)画面上に120秒までの動画広告を出すことができます。
広告費が課金される形態には4タイプがあり、それぞれの費用の目安は以下のとおりです。
- ・クリックで課金される場合:1クリック当たり100円から140円
- ・動画の表示で課金される場合:1表示当たり約0.7円から1円
- ・動画の視聴で課金される場合:1視聴当たり4円から7円
- ・アプリのインストールで課金される場合:1回のインストールで150円から300円
参照:Instagram for Businessスタートガイド | Instagram for Business
YouTubeに動画広告を出す場合
大手動画配信サイトのYouTubeでも、多くの動画広告が配信されています。YouTubeの場合は、広告形態がおもに3種あります。
- ・インストリーム動画広告:動画再生画面でコンテンツの再生前か再生中、再生後に表示される動画広告です。ユーザーが5秒視聴したらスキップができる仕組みになっています。
- ・バンパー広告:長さが6秒以下と決まっており、スキップできない動画広告です。こちらもコンテンツの再生前、再生中、再生後に表示されるためインストリーム動画広告の一種とも言えます。
- ・ディスプレイ広告:所定の広告枠に表示され、ユーザーが任意で再生する動画広告です。
いずれの動画広告も、広告費用は1再生当たり数円から高くても15円までが目安です。インストリーム広告の場合はユーザーが30秒間視聴するか、30秒が経つ前に動画を操作すると課金対象となります。動画の長さが30秒以下の場合は、ユーザーが全編視聴した場合にのみ課金されます。
バンパー広告では、インプレッションに基づき、広告が表示されるたびに課金されます。
ディスプレイ広告はユーザーがクリックして課金される仕組みです。
参照:動画広告フォーマットの概要
Twitterに動画広告を出す場合
Twitterに出稿できる動画広告は、タイムライン上に一般投稿と同様に表示され「プロモーション」と小さく但し書きがつけられるものとなります。
課金形態は、「動画再生課金」「CPC課金」「エンゲージメント課金」「CPI課金」などがあります。リンクがクリックされたときや動画の再生数、アプリがインストールされたときに課金されるなど、目的に合わせた設定ができます。広告料金は、上記のアクション1回当たり80円ほどとされています。
参照: 入札とオークションに関するよくある質問
Facebookに動画広告を出す場合
Facebookの動画広告に設けられた課金の仕組みは、CPM課金となります。
CPM課金:1,000回表示されるごとに広告料金が発生する仕組み
CPM課金の場合、費用の目安は1,000回の表示で1,500円から2,000円となります。
参照: 動画広告の入札タイプについて | Facebook Businessヘルプセンター
動画広告のコストパフォーマンスを最大限に発揮するには
動画広告を出す際には、コストパフォーマンス(費用対効果)を重視することが大切です。コストを抑えながら効果を高め、最大限の費用対効果を実現するには、どのような工夫が必要になるのでしょうか。
ターゲットを絞り込む
ユーザーに動画を見てもらい、こちらが求めるアクションを起こしてもらうには、適切なターゲットの絞り込み=ターゲティングが重要です。
出稿時にできるだけ詳細なターゲットを想定し、それに見合った表示がされるようにターゲティングの設定を行います。
SNSに動画広告を出す場合は、広告ターゲットに適したSNSを出稿先に選定することも有効です。たとえばInstagramは、「おしゃれさ」を求める10~30代の女性ユーザーが多い点が大きな特徴です。また、Twitterの場合はサブカルチャーや特定の趣味など一般的とは言いにくい話題の投稿でも、リアルタイムで大量拡散が起こりやすいという特色を備えています。
動画の冒頭数秒でユーザーの目に留まる構成にする
ユーザーは、見たい動画コンテンツを早く見たいと考えているものです。それだけに、コンテンツが開始される前に広告が挟まれると面倒に感じる場合もあるでしょう。
邪魔だと思われないためにも、スキップが不可能な動画の初め数秒に要点を盛り込み、目を引くポイントを設ける構成としましょう。現在公開中の動画広告にもこの構成で配信されているものが数多くあるため、それらを参考にすると良いでしょう。
まとめ
この記事では、動画広告の種類やおもな出稿媒体についてご説明しつつ、動画広告にかかる出稿費用の目安についてもご紹介しました。
インターネット動画広告は費用対効果が高く、企業や商品の広告を初めて出す場合にも挑戦しやすい媒体と言われています。しかし、いくら出稿のコストパフォーマンスが高くても動画制作の費用が高くついてしまうと、望んだとおりの費用対効果を実現できないでしょう。
最大限のコストパフォーマンスを発揮するために、自社内で広告動画を作成する企業も増えています。初心者でも高品質な動画を作成できる動画編集ツールは、注目される動画広告を低コストかつスピーディに作るための強い味方になるでしょう。
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