Webマーケティングにおいてクリック率を向上させたいのであれば、広告を出稿する媒体ごとの特性を理解する必要があります。それでは、LINE広告においてクリック率を上げるためにはどのような施策が効果的なのでしょうか。
この記事では、LINE広告におけるクリエイティブの種類と重要性、LINE広告の基本情報、そしてクリック率向上に効果的なクリエイティブの作り方について詳しくご紹介します。
目次
LINE広告におけるクリエイティブの重要性
LINE広告は、他のSNS広告と比べてクリエイティブの重要性が高いと言われています。画像あるいは動画とテキストで成り立っているクリエイティブは視認性が高く、デザインによってクリック率が大きく左右されます。そして、LINE広告では広告の評価にクリック率が大きな影響を与えるのです。
他の広告媒体の場合、クリック率が低くてもコンバージョン率が高ければ、広告が表示され続ける可能性があります。しかしLINE広告では、クリック率が下がることで「ユーザーにとって魅力的ではない広告」と判断され、ユーザーの表示される頻度が低くなります。。そのため、LINE広告で効果を出すためにはクリエイティブを工夫することでクリック率を高め、維持しなくてはなりません。
LINE広告のクリエイティブの種類
LINE広告のクリエイティブには、動画と静止画の2種類があります。動画には、多くの情報が含められる、表現の幅が広い、といったメリットがあります。また、動きがあるのでユーザーの興味・関心を喚起しやすいのも特徴的です。静止画のメリットとしては、制作コストが抑えられる、特にアピールしたい内容を常に表示できる、などの点が挙げられます。また、一度に複数の静止画を訴求できるカルーセルを活用することも静止画を選択するメリットになります。
両者の特性を理解し、広告配信の目的やターゲットに応じて使い分けることが重要です。
LINE広告の基本情報
ここからは、LINE広告の基本情報をご紹介します。
概要
LINE広告とは、コミュニケーションアプリの「LINE」やそのファミリーサービス、更には提携している外部のアプリメディアに広告を出稿できるプラットフォームです。2020年3月末時点におけるLINEの月間アクティブユーザー数は8,400万人を超えており、日本最大級のユーザー数を誇っています。
ユーザー属性
2020年1月に実地された、15~69歳の全国のLINEユーザーを対象にした調査によると、LINEユーザーの男女比は男性47.5%、女性52.5%でした。また、15~19歳が8.3%、20代が16.9%、30代が21.4%、40代が22.0%、50歳以上が31.4%と、幅広い年齢層で利用されています。
参照:LINE Business Guide 2020年7~12月期版
配信面
LINE広告の配信面には、最もアクティブ性の高いトークリストの最上部に表示される「Smart Channel」やタイムライン、ウォレットなどがあります。その他にも、LINE NEWSやLINEマンガ、LINEポイント、LINEショッピング、LINE BLOGなどのファミリーサービスがあります。また、アドネットワークの発足により、外部のアプリメディアにも広告が配信できるようになりました。
静止画のクリエイティブは、これらすべての配信面に掲載可能となっています。動画については、いわゆるインフィード広告のような見え方をする配信面以外で掲載可能です。ただし、動画が全画面表示される「Vertical」フォーマットの場合は、タイムラインのみ配信することができます。
クリック率向上に効果的なクリエイティブを作るポイント
ここでは、クリック率向上に効果的なクリエイティブを作るために抑えておきたいポイントをご紹介します。
モバイルサイズを意識する
LINEは主にスマートフォンで利用されるコミュニケーションツールです。そのため、スマートフォンの小さな画面における視認性を意識して広告のデザインやレイアウトを決めることが重要です。
例えば、このような事例があります。
もともと広告に3体のキャラクターを載せていたDeNA。視認性を高めるためにキャラクターを1体に絞ったところ、クリック率が200%以上改善できたそうです。
参照:DeNAが実践!成果を出し続けるLINE広告運用のコツ
配信面の特性を理解する
LINE広告にはさまざまな配信面がありますが、特定の場所を選んで広告を配信することはできません。また、対応しているクリエイティブのフォーマットが配信面ごとに異なるため、複数のクリエイティブを用意し、それぞれの効果を検証していく必要があります。
訴求軸ごとにクリエイティブを用意する
LINE広告の配信面のユーザーには、それぞれ異なった属性や興味・関心があります。例えば、LINEマンガが若年層を中心に利用されるのに対し、LINEポイントは比較的高い年齢層のユーザーに利用されています。価格や実績、口コミなど、複数の訴求軸を設定したうえでクリエイティブを制作し、効果の高い訴求軸を見極めると良いでしょう。
タイトルとディスクリプションの役割を理解する
広告は大きく分けて、クリエイティブ、タイトル、そしてディスクリプションの3要素から構成されます。クリエイティブが最もクリック率に大きな影響を与えますが、タイトルとディスクリプションにも重要な役割があります。そのため、タイトルを作る際には、ユーザーを惹きつける表現を考えましょう。また、LINE広告ではクリエイティブに含められるテキスト量が制限されているため、足りない情報をディスクリプションで補うのが効果的です。
インパクトのあるビジュアルを採用する
LINEは比較的カジュアルな雰囲気のSNSであり、タイムラインなどは流し見される傾向があります。また、LINE NEWSに配信される広告も、他の情報に埋もれやすいです。ユーザーの目を引くためにも、オブジェクトを大胆に羅列する、オブジェクトが飛び出ているように見せるなどインパクトのあるビジュアルを採用しましょう。静止画の注意点として、テキストを含む場合は全体領域の20%以内である必要があります。あまりテキストは入れずに視覚的に興味喚起を促せるようなクリエイティブ作成を意識したほうが良いです。
業種別の傾向を分析する
無数のクリエイティブを目にしているユーザーは、類似した表現方法から直感的に業種や商材の内容を想起します。そのため、まずは競合他社のクリエイティブを集め、傾向を分析するところから始めるのが効率的です。
動画は冒頭の3秒を工夫する
動画広告は、冒頭の3秒でどれほどユーザーの視線を引けるかが重要です。冒頭の3秒でユーザーの興味を喚起できないと、ユーザーの離脱率が高まります。冒頭に静止画を入れてアイキャッチを図る、複数の冒頭シーンを用意して効果を比べるなど、冒頭の3秒を工夫しながら動画広告を展開すると良いでしょう。
まとめ
LINE広告でクリック率を向上させるためには、クリエイティブでユーザーの興味を引くことが大切です。モバイルサイズを意識する、インパクトのあるビジュアルを採用するなど、今回ご紹介したポイントを積極的に取り入れて効果的なクリエイティブを制作しましょう。
効率的に多くの情報を伝えられる動画広告はユーザーの興味を引きやすい効果的な手法ですが、制作を外注すると多額のコストがかかってしまいます。また、クオリティの高いクリエイティブを自社で制作するには高度な技術が必要となります。
しかし、今では動画制作の知識がない方でも簡単に動画編集ができるツールやソフトが多く出ています。
簡単に質の良いクリエイティブを自社で作ることができるため、LINEに動画広告を配信して高い成果を上げたいとお考えの方は試してみてはいかがでしょうか。
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