広告指標のクリック数(CT)とは?クリック数を伸ばすポイントもご紹介

SEOやインターネット広告の仕事を担当していると、クリック数という言葉をよく聞きます。広告指標の一つで広告戦略においてとても重要な数値になります。この記事では、クリック数とは何か基礎から解説し、リスティング広告や動画広告でクリック数を伸ばすポイントも紹介します。

そもそもクリック数・クリック率とは?

広告を運用するにあたって必ずチェックしておかなければならないのが、クリック数とクリック率です。

クリック数・クリック率の定義

クリック数とは、広告・コンテンツがクリックされた回数のことです。たとえば、検索エンジンの検索結果に表示されている広告サイト(リスティング広告)をクリックや、YouTubeの動画再生時に表示された広告をクリックした時の数を、クリック数と言います。

一方クリック率は、広告やコンテンツが表示された回数に対して、どのくらいの割合でクリックされたかを示す指標です。

自然検索におけるクリック数の目安と特徴

検索エンジンに表示される結果のうち、広告を除いたWebサイトの情報を自然検索(オーガニック検索)と呼びます。自然検索におけるクリック数やクリック率は、検索需要やWebサイトの内容などによって大きく結果が変わります。

しかし、NINJAS の調査したGoogle検索の統計データによると、検索結果1位のクリック率は21.12%、2位が10.65%、3位が7.56%となっています。下位になるほどクリック率は下がり、10位では1.64%です。この結果を見る限り、ビジネスとしては検索上位を目指すべきだといえます。

参照:NINJAS|Announcing: 2017 Google Search Click Through Rate Study

リスティング広告におけるクリック数の目安と特徴

広告費を支払って検索エンジンの結果枠に広告を表示するリスティング広告においても、クリック数やクリック率については一概にいえません。たとえば、技術分野のクリック率は平均2.09%ですが、デートや出会いのジャンルでは6.05%であり、クリック率が高い・低いは相対的に考えたほうが良いからです。

ただし、ディスプレイ広告よりもリスティング広告の方が、クリック率が高い傾向にあります。たとえば、技術分野では0.39%に対し2.09%、デートや出会いのジャンルでは0.72%に対し6.05%といった結果が出ています。その最も大きな理由は、ユーザーが情報を求めているタイミングでリスティング広告が表示されるからだと分析されています。

参照:WorldStream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]

クリック数・クリック率を伸ばすためはどうすれば良いのか

クリック数やクリック率を改善して利益を伸ばすためには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、必要となる知識や対策を紹介します。

クリック単価やコンバージョン率なども知っておこう

単にクリック数を多くするだけなら、広告費を増やせば比較的簡単に目標を達成できるでしょう。しかし、利益を上げる戦略としては非効率です。インターネット広告やSEOでは、クリック数やクリック率に加えて、以下の数値や考え方も重視されています。

クリック単価
(CPC)
1クリックあたりにかかったコスト CPC=広告費÷クリック数
コンバージョン率
(CVR)
クリックされた数に対してコンバージョン(商品・サービスを購入)した割合 CVR=コンバージョン数÷クリック数
コンバージョン単価
(CPA)
1つのコンバージョンにかかったコスト CPA=コスト÷コンバージョン数
コンバージョン
(CV)
Webサイトにおける最終的な成果 CV=クリック×コンバージョン率
CV=コスト÷コンバージョン単価
表示回数
(IMP)
広告が表示された回数 IMP=クリック数÷クリック率
費用
(Cost)
リスティング広告にかかるコスト Cost=クリック数×クリック単価
Cost=コンバージョン数×コンバージョン単価

クリック数・クリック率を伸ばす方法とは

ここでは、クリック単価など先に紹介した要素も考慮した効果的な方法を2つ紹介します。

ユーザーのニーズや検索意図をくみ取る

自然検索でクリック数とクリック率のアップを目指すなら、まずは検索上位を目標にする必要があります。ユーザーのニーズや検索意図から逆算してコンテンツや広告を作成しましょう。現在の検索エンジンの評価性能では表面的なSEOは通用しないので、ユーザーのニーズを満たす優良なコンテンツを作成することが最も有効な方法といえます。

クリックという行動を起こしてもらうためにも、ユーザーの気持ちに寄り添うことが重要です。検索キーワードをタイトルに含める、クリックによって得られる情報やメリットが一目でわかるように要約する、など工夫をしましょう。goodkeywordなどのキーワードツールを使ってニーズを詳しく調べる方法も、よく用いられます。

リスティング広告を活用する

短期間で成果を出しやすいといわれているのがリスティング広告です。費用を支払えば、任意の検索ワードの検索上位の枠に、希望の内容を掲載してもらえます。

また、クリック率をコントロールしやすいのもリスティング広告のメリットです。広告掲載後は、クリック率やクリック対価(かかったコスト)をほぼリアルタイムで把握できます。広告内容の調整、検索ワードの変更、また予算オーバーになった時点で広告を打ち切ることも比較的簡単にできます。

YouTubeでクリック数・視聴完了数を伸ばすポイント

自然検索やリスティング広告と並び、今や企業にとって極めて重要な広告手段に成長しているのが、YouTubeを始めとした動画コンテンツです。電通デジタルの調査によると、2019年は前年比157.1%増となりました。ここでは、クリック数・視聴完了数を伸ばすポイントを紹介します。

参照:2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析

ターゲットを絞り込んで配信する

Pew Reserch Centerによると、約80%の視聴者がYouTubeのアルゴリズムに沿ったおすすめ動画を見る傾向があります。したがって、たとえば動画再生時にスキップ可能な「TrueView インストリーム広告」「TrueView アクション広告」はターゲットを絞り込んだ広告戦略を実現しやすい環境と言えるのです。

動画の始まりや、途中に流される短いメッセージでのアピールができる「バンパー広告」もクリック数アップが期待できます。現在では、スマホのGPS機能と連携させて、特定の視聴者に合わせた広告内容(店舗の地図など)を表示することが可能です。動画制作においては、自然検索やリスティング広告と同じように、視聴者のニーズに合わせた広告戦略が重要です。

参照:Pew Reserch Center|Many Turn to YouTube for Children’s Content, News, How-To Lessons

動画編集ではインパクト・演出が大事

自社の商品を紹介する動画を作成し、CMやプレゼンテーションのように活用することも可能です。テキストでの広告と違い、動画コンテンツ・広告ではインパクトが重要です。特に冒頭の印象や興味を引き付けるアクションやストーリー構成などが、クリック数やクリック率に大きく影響を与えます。

クリック数を伸ばすには動画編集ツールが便利

クリック数を伸ばすには、自社に合った動画編集ツールを選ぶことがポイントです。VIDEO BRAIN(ビデオブレイン)は誰でも簡単に動画制作できるツールです。質の高い動画を、写真・映像・テキストなどの素材のアップロードと、AIによる自動編集のわずか2ステップで完成させられます。もちろん、こだわりの編集や細かい修正も可能であり、朝日新聞や楽天トラベル、KOSEなどの大手企業の動画制作に活用された実績があります。

特別なスキルがない人でも、直感的な操作で簡単に動画コンテンツを制作できるのもVIDEOBRAINの特徴です。タイムリーなキャンペーン動画やユーザーの反応に対応した別バージョンの動画などを、短期間で制作できるでしょう。追加費用不要で無制限にインハウス制作できるため、クリック数を伸ばしつつ、クリック単価やコンバージョン単価を抑えられます。


 

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