インターネットを利用した運用型広告は数多くありますが、デイリーのアクティブ率の高さなどで優位性を持っているといわれるLINE広告。
月間8,900万人(2021年6月末時点)が利用するLINEの「トークリスト」や、企業や店舗のさまざまな投稿を見られる「タイムライン」、また日々配信される「LINE NEWS」や、漫画、ゲームなどのファミリーアプリへの配信ができます。ここでは、LINE広告の中でもLINE動画広告をクローズアップ。そのメリットや効果、導入方法などを解説します。
目次
LINE広告の中でも動画広告を選ぶ理由
コロナの外出自粛要請などで、この1年でテキストや写真だけの広告よりも、動画に対するリアクションが急激に上昇していると言われています。
利用者たちがスマホやさまざまなモバイル機器に接する時間が増えたことにより、以前より動画を視聴する行為が増えています。また、静止画の広告よりも少ない時間で多くの情報を盛り込めることや、LINEの配信面の中でも大きめの枠に表示される可能性が高いことから、より目を引きやすく、ユーザーの関心を引きやすい、といった点が注目されています。
LINE動画広告を導入するメリット・デメリット
【メリット①】LINEでの動画配信の強み
SNSを利用した運用型広告は数多く存在しますが、LINEは全SNS利用者中、81.3%(※1)が利用しているという高い利用率を誇り、家族間や仕事上での連絡など、日常何気なく、使われているSNSです。
LINEは、全世代で使用され、毎日LINEを使う人の割合は86.9%にも達しており、「アクティブ率の高さ」も特徴といえるでしょう。
※1 2021年3月末時点
※2「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」P16 「第5章 5-1 主なソーシャルメディア系サービス/アプリなどの利用率①の」内のグラフ数値をLINE社にて抜粋
【メリット②】幅広いユーザーへ訴求
LINEは、年齢層を問わない、多くのアクティブユーザーが使用するSNSですが、PCよりもスマートフォンでの利用が圧倒的に多いSNSです。
空いた時間に見ているというその側面から、動画広告を見てから購入に至るまで、あまり長い時間を必要としないような商品や、漫画やゲームなどのエンターテイメント商品、また美容やファッション系などのジャンルに強みを発揮するという見方ができます。
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【デメリット】“バズる”のは不向き!
LINEは、日常的に使われるSNSとしては強みがありますが、その内容を個人から広く拡散することは得意ではありません。個人から世界へ簡単に広められるTwitterやFacebookなどと比べると、拡散が個人から知人への領域にとどまりやすい傾向がLINEにはあるからです。したがって新規開拓には向いていますが、商品やサービスをより広める、いわゆる「バズらせる」ことについては、あまり向いていないといえるでしょう。
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LINE動画広告の初期費用と課金方式
初期費用はゼロ。動画は完全表示から課金
LINE広告は、初期費用、登録費用ともに無料のため、最初、広告を出稿するだけと考えればとても安く済むツールといえます。運用していく際、LINE広告には、ユーザーが広告をクリックし、リンク先のページに遷移すると課金が発生する「クリック課金」タイプと、「インプレッション課金」と呼ばれる画面上で動画枠が完全に表示されると料金が発生するタイプがあり、動画広告の場合、このインプレッション課金が該当します。
スマホ画面上で動画枠が100%表示された状態を「インプレッション」と呼び、「インプレッション課金」はその表示回数ごとに課金される方式になっています。99%以下の表示では1インプレッションとして換算されず、料金も発生しません。
“最低出稿金額はゼロ”。しかし…
最低出稿金額も定められていないため、極端な話、1日の予算が1000円程度でも広告配信は可能です。ただし、過度に低予算の設定だと、入札方式のため、肝心のユーザーに動画広告が表示されません。LINE運営側では、商材や業種で差異はありますが、月30万円での出稿を3カ月程度続けることで、適切な配信設計と成果を両立させられると推奨しています。
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LINE動画広告を成功させる運用法
“動画3秒再生最適化機能”により“制作工程を抑えた動画”でも配信可
LINE動画広告の特徴は「冒頭3秒間の訴求」といわれ、「3秒到達率」(3秒間見られる確率)が高い動画は、より配信効果が出やすい傾向にあります。そのため、動画広告の運用においては、冒頭の3秒をユーザーに見てもらえるかどうかが、効果検証を行う際の指標のひとつとなります。
ただし、これは広告制作側が冒頭3秒の作りを工夫すればいいのか、という意味ではありません。LINE動画広告の機能に「動画3秒再生最適化」というツールが備えられており、広告管理画面から「動画の再生」を目的としたキャンペーン作成を行うことで可能となります。LINEが保有するデータに基づき、動画を視聴する可能性がより高いユーザーに対して、最適な自動入札を経て広告が配信される仕組みです。
冒頭から3秒までの内容で配信効果に違いが出るといわれているので、例えば冒頭の3秒で数パターン動く内容を作り、3秒以降は同じものを使うといった動画でも効果が見込めます。
全編違う動画を数本作るのはコストがかなりかかりますが、手元にある写真やテキストなどの宣材を組み合わせて、動画制作ができるビデオブレインなどの簡単な動画サービスを利用すれば、より低コストで効果を得やすい広告を作ることが可能になるといえるでしょう。
動画のサイズを知る
LINE広告の中でもどのサービスに広告を載せるのか、どのユーザーを意識した広告を載せるのか、その提供したい商品やサービスにより、複数の訴求軸でバリエーション展開することが重要です。
また、モバイルで配信されることが大前提となるため、そのサイズを意識した視認性の高いレイアウトやデザインを考えておく必要があります。
LINE広告では、載せるLINE内の各種フォーマットにより、必要とされる動画サイズが異なります。スクエア型(640×640px、1:1の正方形)や、カード型(1200×628px、横長サイズ)、またスマホならではの「Vertical」(画面比率9:16、縦長サイズ)などがあります。
さまざまなタイプの動画を制作することにより、よりユーザーに到達する可能性が高くなるため、少ない制作工程で、動画サイズを変えられるような動画製作ツールを利用するのが効率的といえます。
LINE動画広告活用事例・まとめ
LINE広告活用事例としては、そのSNSの性格上、新規顧客、新規購入者を増やしたい、といった目的で利用している事業が多く、その中でも特にさまざまな法律、薬機法などに抵触していないかなどの事前審査がしっかりしていることから、特に美容品や薬品などの業界からの広告出稿においては評判が高く、出稿の際の心配がないという声が聞かれます。
また、スマホなどモバイル機器での利用が多いことから、ゲームや漫画などのエンタメ業界での利用も目立ちます。何気ない使い方をするSNSという特徴から、LINEは購入や利用にあたって長い時間考える必要が少ないサービスや商品などへのメリットがより高い媒体といえるでしょう。
初期費用はかからず、運用も月30万円程度からと導入のハードルが低いこともLINE動画広告の魅力です。手持ちの静止画を少し加工しただけでも出稿が可能なので、最初の動画広告配信先として選んでみるとよいかもしれません。
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