Instagram広告を運用するためには、公式サイトで掲載されているスタートガイド、広告の種類、ターゲット設定などについて知っておく必要があります。
そして、プラスアルファで実際の成功事例を知っておくことで、更なる成功が期待できるでしょう。この記事では、公式サイトで紹介されているInstagram広告の成功事例について、広告の種類別にまとめてご紹介します。
目次
Instagramの動画広告の成功事例
Instagramの動画広告では、動画とテキストから構成された広告をフィードやストーリーズに表示させることができます。
「ニフティ不動産」は、有名不動産サイトに掲載中の情報をまとめて閲覧できるアプリを提供しています。Instagram広告では以前から動画広告を配信していましたが、内容を改良することで広告効果向上に成功しました。
「ニフティ不動産」の配信スタイルは、汎用性の高い同一の動画広告を、複数の配信面に掲載するというものでした。この同じ動画クリエイティブを、それぞれの配信面に特化した内容へと改善したのです。
特にストーリーズに配信する動画広告では、より多くの内観イメージをユーザーに見てもらえるように、スピード感のある動画作成を心がけました。また、クリエイティブ内にスタンプを配置して広告の雰囲気をユーザーのオーガニック投稿へ近づけ、親近感を演出しました。
その結果、既存の動画広告に比べてリーチが4倍に拡大し、さらにCPM70%削減、アプリインストール数23%増加といった効果が得られました。
参照:ニフティ不動産: Instagram広告の成功事例 | Instagram Business | Instagram for Business
Instagramのストーリーズ広告の成功事例
ストーリーズ広告とは、静止画や動画をストーリーズフィードに掲載することができる形式の広告です。
「日本航空株式会社(JAL)」は、ラグビーの世界的なイベント開催に合わせて、ラグビー日本代表チームを応援するためのキャンペーンを実施しました。
このキャンペーンの主な目的は、ブランドイメージを向上させて将来的な搭乗者数を増加させることでした。
そこで、ラグビーのライトなファンをターゲットに設定し、アスリートを起用して遊び心のある動画を制作したのです。具体的には、ラグビーのルールなど、大会をさらに楽しめるようになる情報を簡単に伝える動画です。同時に、JALの広告であることがわかるように、画面の上下に常時ロゴを表示しておくといった工夫を凝らしました。
カジュアルな投稿を楽しむユーザーが多いストーリーズにこの広告を配信したところ、1,000万人以上のユーザーにリーチし、当初の目標よりも26%多い数字を達成しました。
このように、JALはInstagram広告を活用することでイベントを盛り上げただけでなく、ブランドとしてのメッセージを多くのユーザーへ届けることに成功したのです。
参照:日本航空: Instagram広告の成功事例 | Instagram Business | Instagram for Business
Instagramのカルーセル広告の成功事例
カルーセル広告は、複数枚の静止画や動画、そしてテキストを組み合わせて配信できる広告です。ユーザーがスライドすると静止画や動画が切り替わる形式で、ブランドストーリーなどを深く伝えたいときに適しています。
ニューヨークに拠点を置く高級ファッションブランド「Mansur Gavriel(マンサーガブリエル)」は、2018年のコレクション認知度を向上させる目的でInstagram広告の配信を始めました。「Mansur Gavriel」が配信したのは、新コレクションのさまざまな服が映された、3枚の動画パネルから構成されるカルーセル広告です。
この広告を、既存の優良顧客と共通した特徴や傾向を持つ類似オーディエンスに向けて配信しました。
その結果、Webサイトへの誘導数が前年の秋冬ショーと比較して16.5倍に、リーチが春のファッションショーと比較して12倍に拡大したのです。さらに、ユーザーが閲覧した商品をそのまま購入できるコレクション広告も同時配信することで、売上を増加させることにも成功しました。
参照:Mansur Gavriel: Instagram広告の成功事例 | Instagram Business | Instagram for Business
Instagramのコレクション広告の成功事例
コレクション広告は、メインの静止画や動画の下に、自社アカウントのフィードから選ばれた製品が並べて表示される形式の広告です。没入感の高いフォーマットで製品をアピールすることで、認知から検討、そして購入まで、ユーザーをスムーズに誘導することができます。
三越伊勢丹のオンラインギフトサイト「MOO:D MARK(ムードマーク)」は、2020年3月1日~14日にInstagram広告の配信を行いました。「MOO:D MARK」ではもともとFacebook広告を出稿していましたが、ホワイトデーに向けてギフトの需要が高まる時期に、テストとしてInstagramにも広告を配置することにしたのです。
25~60歳のホワイトデーギフトの購入検討者にターゲットを絞り、動画広告とコレクション広告を配信しました。
コレクション広告では、商品の数や種類が豊富だということが伝わる動画をメインに据え、下部には自動で選定された商品詳細を掲載しました。その結果、Instagram広告を配信しない従来のケースと比較して、購入数1.5倍、獲得単価35%減、CPM32%減という成果が得られたのです。
参照:MOO:D MARK: Instagram広告の成功事例 | Instagram Business | Instagram for Business
まとめ
Instagram広告の運用に必要な知識は公式サイトで公開されており、運用開始の前に確認しておくことが大切です。Instagram広告にはさまざまな種類があり、広告出稿の目的に合わせて適切な形式を選ぶ必要があります。
動画広告やストーリーズ広告は汎用性が高いため、どのような目的にも利用できるでしょう。
そして、華やかな印象を与えるカルーセル広告はアパレル業などに、販促につながるコレクション広告は小売業などに向いているといえます。
今回ご紹介した成功事例からもわかるように、Instagram広告では動画が広く活用されています。
関連記事
この記事をシェアする