Instagramストーリーズは24時間で投稿が消えることから気軽に利用でき、画像や動画を使ったコミュニケーションが活発に行われています。
アプリを開くと画面の最上部にストーリーズへのアイコンが表示されるため多くの利用者の目に留まりやすく、広告の出稿を検討している企業の担当者の方も多いのではないでしょうか。
Instagramストーリーズ広告は、サイズや画面比率などに細かい規定があります。
そこで今回は、Instagramストーリーズ広告の基礎知識を解説します。
目次
Instagramストーリーズとは
2010年からサービス提供を開始したInstagramは若年層に特に人気のある写真共有型SNSです。
24時間経つと投稿が消える「ストーリーズ」の機能は2016年8月に実装され、通常の投稿とは別に写真や動画を投稿できるようになりました。
Facebookの発表によれば、Instagramを毎日利用しているアクティブユーザーのうち約70%がストーリーズを投稿または閲覧しており、その注目度は非常に高いものだといえます。
またその注目度の高さから、広告の観点からも高い効果が期待されています。
参照:インスタグラム、「Instagram Stories」を発表 – Facebookについて
Instagramストーリーズ広告の特徴
では、Instagramストーリーズ広告の特徴を詳しく見ていきましょう。
目的
Instagramストーリーズ広告の目的は、下記の10種類から選択できます。
- ・コンバージョン
- ・リーチ
- ・トラフィック
- ・アプリのインストール
- ・リード獲得
- ・ブランドの認知度アップ
- ・動画の再生数アップ
- ・来店数の増加
- ・メッセージ
- ・カタログ販売
上記の中から明確に目的を絞って配信することで、より高いエンゲージメントにつなげることができます。
配信方法
Instagram広告の配信方法は、「オークション購入」と「リーチ&フリークエンシー購入」の2種類です。
「オークション購入」は、クリックやコンバージョン、アプリのインストールなどの目的に対して最もコスト効率が良くなるように配信する方法です。
1日の予算を設定し、その中でInstagramが自動的に最適な入札を行います。
「リーチ&フリークエンシー購入」は、「ユーザーが指定期間内にどのくらいの頻度で広告に接触するか」をコントロールする方法です。
たとえば、5種類の広告を30日間で6日ごとに表示する、などの使い方ができます。
順番も指定できるので、5種類の広告のうちの最後にユーザー登録や商品の購入を促す広告を表示するなど、流れのある広告展開をすることも有効です。
リーチの獲得やブランドの認知向上、動画の再生数アップに効果が高いと言われています。
広告フォーマット
「シングル画像」「シングル動画」「カルーセル」「インスタントエクスペリエンス」から選択できます。
シングル画像は1枚の画像広告、シングル動画は1本の動画広告です。
カルーセルは複数の画像や動画を組み合わせて広告を配信できます。
インスタントエクスペリエンスは配信自体はシングル画像や、シングル動画と一緒ですが、クリック後に動画や静止画などを駆使し、ブランドや、サービス、製品を魅力的に見せることができます。
ストーリーズ広告は他のInstagramの広告は異なり、画面いっぱいに広告を表示できるのが特徴です。
他の場所に表示する広告と同じ画像や動画を利用することもできますが、Instagramでは画面比率が9:16の縦型のフルスクリーンサイズが推奨されています。
参照:Instagram広告用にインスタントエクスペリエンスを作成する | Facebook Businessヘルプセンター
配置
自動配置とスタンドアローンの2種類があります。
Instagramでは広告の配信と予算の効率を最適化できる自動配置が推奨されています。
Instagramストーリーズ広告の出稿条件
画像と動画それぞれのInstagramストーリーズ広告の出稿条件を次の表にまとめました。
ファイルサイズの上限などに細かい規定があるので、注意して動画制作を行いましょう。
画像
画面比率 | 9:16および4:5〜1.91:1 |
---|---|
最長時間 | 5秒 |
最大ファイルサイズ | 30MB |
対応している画像形式 | .jpg .png |
動画
画面比率 | 9:16および4:5〜1.91:1 |
---|---|
最長時間 | 15秒 |
動画の最小幅 | 500px |
動画の画質 | H.264圧縮、正方形ピクセル、固定フレームレート、プログレッシブスキャン |
音質 | ステレオAACオーディオ圧縮、128kbps+ |
音声 | 任意 |
最大ファイルサイズ | 4GB |
対応している動画形式 | .mp4 .mov |
キャプション | 利用不可(動画ファイルに字幕やキャプションを付ける) |
参照:ストーリーズ広告のデザイン仕様 | Facebook Businessヘルプセンター
ストーリーズ広告の登録手順
ストーリーズ広告に使用する画像や動画が準備できたら、Instagram上で配信の登録をします。
※ここではFacebook広告マネージャを活用せず、Instagram内で広告出稿する手順をご説明します。
- 【1】Instagramの広告マネージャを開き、「+ 作成」を選択します。
- 【2】マーケティングの目的を選択します。
- 【3】キャンペーンの詳細を入力します。「配置」レベルは「自動配置」を選択します。「配置を編集」を選択する場合は、「Instagram」の「ストーリーズ」のチェックボックスがオンになっていることを確認します。
- 【4】広告の予算と掲載期間を決定します。
- 【5】「シングル画像」「シングル動画」「カルーセル」のいずれかから広告フォーマットを選択します。各フォーマットの仕様も忘れずに確認しておきます。
- 【6】準備しておいた画像や動画を広告に追加し、残りの項目を入力します。「ストーリーズテンプレート」という無料のデザインツールを利用して、縦長のアニメーションにカスタマイズすることもできます。ただし、「トラフィック、動画再生数、メッセージ、コンバージョン、来店数」を選択した場合は利用できません。
- 【7】「確認」を選択して、広告の編集を完了します。審査を申請する前にプレビューで作成した広告を確認できます。配置などの表示を忘れずに確認しておきましょう。
参照:広告マネージャでInstagramストーリーズ広告を作成する | Facebook Businessヘルプセンター
まとめ
ここまで、Instagramストーリーズ広告の基礎知識について紹介してきました。
ストーリーズ広告では静止画ではなく、動画を投稿しているユーザーが多いため、動画を活用することでユーザーにとっても違和感なくリーチし、訴求することができます。
ストーリーズ広告を配信する際には出稿条件をよく確認した上で、適切な目的や広告フォーマットなどを設定し、最大限の効果を得られる広告の運用を検討してみましょう。
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