昨年、日本での月間アクティブアカウント数が3,300万を突破したInstagram。
Facebookが提供する世界的に人気の写真・動画共有SNSは、日本でも多くの人々に支持され利用されています。
かつてInstagram利用者は女性がメインであるとされていましたが、今では女性57%、男性43%と、利用者層も多様化してきています。
この記事では、有効な広告媒体として注目されるInstagramが、広告掲載前に行う審査について解説します。
審査内容やスケジュール、審査基準を理解して、高い広告効果が期待できるInstagramで自社の製品、サービスをアピールしましょう。
参照:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破-Facebookについて
目次
Instagramの広告審査について
InstagramはFacebook.Incが提供しているSNSであるため、全ての広告はFacebookの広告ポリシーに則って審査されます。
画像やテキストの内容、リンク先などが細かくチェックされるため、Instagramに広告を掲載する際は、事前にFacebookの広告ポリシーに違反している所がないか確認しておくことが必要です。
広告審査のタイミング
Instagramの広告審査は、掲載前はもちろん、広告の内容を変更した時や、広告の掲載方法(Facebookでは「広告セット」といいます。)を変更した時にも行われます。
具体的には、広告掲載時、ターゲット設定を変更した時、クリエイティブを変更した時、最適化対象(広告表示条件の中で優先度が高いと位置づけたもの。表示回数や表示範囲など。)を変更した時、課金対象イベントの設定を変更した時です。
リンクしているランディングページの変更も「クリエイティブの変更」に含まれます。
「広告セット」の中でも予算や掲載期間の変更は、審査対象に含まれません。
広告審査スケジュール
Instagramの広告審査は広告の注文確定から、承認通知のメールを受け取るまで、通常24時間以内に終了します。
しかし広告内容によっては更に時間がかかる場合があるので、十分な確認と、余裕を持ったスケジュール設定が必要です。
広告の配信が遅れることのないようにスケジュールを管理しましょう。
また、掲載中の広告については、パフォーマンスを維持するためにも不要不急な変更は控えましょう。
※現在、Facebookのヘルプセンターは「現在新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により審査に遅れが生じる場合がある」と伝えています。
参照:審査中の広告について | Facebook Businessヘルプセンター
Instagram広告の審査落ち代表例
広告審査に通らない代表例をご紹介します。
普段企業で広告を制作する際に意識している、虚偽・誇張や薬事関連、法に抵触する文言以外にも、独自のNGポイントがありますので注意しましょう。
参照:Facebook広告の承認プロセス | Facebook for Business
画像内テキスト20%ルール
Facebookは広告の画像内にテキストを入れる場合、テキストは画像面積の20%未満に抑えること、としています。
Facebook、Instagramは、そうした方が広告のパフォーマンスが高くなる、という分析結果を出しており、この条件を満たさない広告を「低品質な広告」とみなします。
つまり、テキストが画像面積の20%以上ある広告は、利用者にも広告主にも利益を与えない、掲載価値が低いと判断されてしまいます。
使用したい文言が多い場合は、画像ではなく本文に掲載する、可読性は保ちながらフォントサイズを調節するなどして、20%未満に抑えましょう。
参照:広告画像のテキストについて | Facebook Businessヘルプセンター
年齢制限のある製品・サービス
世界中のあらゆる人が無料で楽しめるInstagramでは、お酒などの年齢制限のある製品・サービスを訴求したい場合は注意が必要です。
広告セットで指定した国や地域の法律に違反していないかどうかを慎重に確認してください。
また、FacebookやInstagramでは、成人向けサービスの訴求はそれ自体を禁止しています。
ブランドの使用
広告内に「Facebook」や「Instagram」の名前を使用する際は、規定のルールを守らなければいけません。
大文字・小文字やフォントサイズなど細かく指定されていますので、公式サイトでブランド名を使用する際のレギュレーションを確認してください。
また、広告内へのロゴの使用は禁止されています。
Instagram広告で審査落ちしないためのポイント
前述の審査落ち事例を踏まえて広告を制作しても、思わぬポイントで審査を通過できないことがあります。
個人を特定する画像やテキストを使用しない
Facebookでは、個人的特質を断定または暗示する広告をポリシー違反としています。
年齢や性別、人種や思想・宗教などに関する画像やテキストを「排他的差別的な意味合い」で使用しない、という点ついては、普段企業が広告を制作する際にも十分留意していることと思います。
見逃しやすいのは、そのような画像やテキストによって「個人が特定されている」ことです。
具体的には、「60代のあなたへ」は、利用者の年齢を特定する表現のためポリシー違反となりますが、「シニア向けのサービスです」は製品・サービスの訴求になるため違反とは見なされません。
広告表現として一般的なターゲット訴求でも、ポリシー違反となる場合があるので注意してください。
提供するサービスを明確にする
広告がどんな製品・サービスを提供しているのか利用者に分かるよう、内容を明確にしなければいけません。
タップすると急にダウンロードが始まる広告など、利用者の不快・不安につながることが想定される場合は、その旨を明確に記載しましょう。
また、リンク先のランディングページの内容もその審査対象となるので気をつけましょう。
画像の選択
性的なイメージを連想させるなど、内容に問題がある画像以外でも審査落ちしてしまうことがあります。
例えば、一般的な広告でも使用するような、肌や身体の一部分のみ拡大された画像や、QRコードの画像も、その対象となります。
広告を審査にかける前に
Instagramに広告を掲載する前に、お伝えしたポイントを踏まえてFacebookポリシーをよく確認しましょう。
Facebookポリシーは、Facebook、Instagramが多くの利用者にとって快適なSNSであり続けるために設定されています。
どんな広告を不快と感じるのか、様々な利用者目線に立ってチェックしていくことが必要です。
まとめ
Instagramに広告を掲載する時は、利用者にとって快適なSNS運用を妨げることのない、ポリシーに従った広告制作が必要です。
しかし、広告である限りもちろん製品・サービスの中身の訴求もしっかり行わなければ意味がありません。
ポリシーを遵守しながら十分な情報量でサービスを訴求するためには、動画広告がおすすめです。
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