ハッシュタグは、SNSマーケティングの分野でも効果的に活用できるツールです。Instagramの広告においても、ハッシュタグを適切に使い分けることで大きな広告効果が期待できます。
この記事では、ハッシュタグの概要やInstagram広告におけるハッシュタグの使い方、そしてハッシュタグの活用方法と成功事例について詳しくご紹介します。
目次
Instagramのハッシュタグとは
ハッシュタグとは、先頭に「#(ハッシュマーク)」がつけられたキーワードのことです。Instagramだけではなく、FacebookやTwitterなど、さまざまなSNSでも使われています。同じ趣味のユーザーや話題のユーザーを探すときや、特定の商品や媒体に関する情報を探すときの検索ツールとして使われることが多いです。
2016年に株式会社サイバー・バズが実施した調査によると、Instagramの女性ユーザーのうち、約6割がハッシュタグ検索を利用しています。特に、20代の女性ユーザーは8割以上がハッシュタグ検索を利用しており、ハッシュタグという文化が広く浸透していることが分かります。
参照:Instagramユーザーの行動調査:ハッシュタグ検索は「購入」を目的として活用される傾向に
Instagram広告でのハッシュタグの使い方
Instagram広告をブランディング目的で利用する場合、ハッシュタグの活用には大きな意義があります。ハッシュタグ経由で情報を探すユーザーは多いため、ハッシュタグをつけることでユーザーにリーチする可能性が高まります。
ただし、コンバージョン目的でInstagram広告を利用する場合は注意する必要があります。ハッシュタグによってユーザーの流入が増える一方、設置したハッシュタグから別の投稿へ流出するケースもあります。例えば、ランディングページへの誘導を目的とするのであれば、設置するハッシュタグは最小限に抑えるのが賢明です。
Instagram広告におけるハッシュタグの活用方法
ここからは、Instagram広告におけるハッシュタグの活用方法について詳しくご紹介します。
ハッシュタグを多めにつける
Instagramでは1投稿につき30個までハッシュタグを設置することができます。ハッシュタグが多ければ多いほどユーザーにリーチできる可能性が高くなるため、ブランディングが目的であれば、複数のハッシュタグをつけるようにしましょう。ただし、やみくもに数を増やすのではなく、広告の内容に関連したハッシュタグを選定することが大切です。
タグ検索機能を利用する
タグ検索機能を利用すると、検索したキーワードと関連のあるハッシュタグに加え、その投稿件数が一覧で確認できます。タグ検索機能で得た情報を参考にしながら、投稿に設置するハッシュタグを選ぶと良いでしょう。
ハッシュタグの投稿件数を確認する
タグ検索機能で確認できるハッシュタグの投稿件数は、ビッグワード・ミドルワード・スモールワードを見極めるときの参考になります。投稿件数の多いビッグワードは多くのユーザーの目に触れることが期待できますが、他の投稿に埋もれてしまう可能性が高いです。一方、投稿件数の少ないスモールワードは検索したユーザーに届きやすい反面、大きな広告効果は期待できません。
ハッシュタグの集客効果をより高めるためには、ビッグワード・ミドルワード・スモールワードそれぞれをハッシュタグに設置すると良いでしょう。
インフルエンサーのハッシュタグを真似る
自社のターゲットとなるユーザー層が注目しているインフルエンサーのハッシュタグを真似るのも、効果的です。フォロー数が多いインフルエンサーの投稿は、多くのユーザーの目に触れます。そのため、インフルエンサーの投稿に使われているハッシュタグを自社の投稿にも設置することで、ハッシュタグを経由してユーザーが流入してくる可能性があります。
ハッシュタグキャンペーンを実施する
ハッシュタグキャンペーンとは、InstagramをはじめとしたSNSで実施されるハッシュタグを活用したキャンペーンのことです。キャンペーン参加のために設置が必要なハッシュタグを企業側が指定し、ユーザーはキャンペーンの内容に沿った画像にそのハッシュタグをつけて投稿します。ハガキやWebサイトなどによる従来の閉鎖的なキャンペーンに比べて情報が拡散しやすいため、企業の認知度向上に効果的な方法です。
Instagram広告でのハッシュタグ活用の成功事例
つぎに、Instagram広告で実施されたハッシュタグキャンペーンの成功事例をご紹介します。
ハーゲンダッツ
アイスクリームブランドの「ハーゲンダッツ」は、「幸せのハーゲンハート探し」と銘打ったキャンペーンを実施しました。ふたを開けたときに現れることがあるハート型のクレーターの画像に「#ハーゲンハート」というハッシュタグを添えて投稿すると、抽選でプレゼントが当たるというキャンペーンです。もともとユーザーが使っていた「#ハーゲンハート」というハッシュタグを、企業のキャンペーンに取り入れることでブランディングに成功した事例です。
モスバーガー
大手ハンバーガーチェーンの「モスバーガー」が実施したキャンペーンは、ナンカレードッグやナンタコスなどの商品にかぶりつく顔を撮影した画像を投稿すると、抽選でギフト券が当たるというものです。モスバーガーの公式アカウントをフォローしたうえで、上記の画像に「#モスかぶりつき」「#モスバーガー」という2個のハッシュタグをつけて投稿することが応募の条件でした。公式アカウントをフォローしてもらうことで、キャンペーン後もユーザーとつながりを持ち続けることができ、さらには商品購入も促進できるという一石二鳥のキャンペーンです。
まとめ
ハッシュタグはInstagramをはじめとしたSNSで広く浸透しており、特に若い世代は積極的に活用しているツールです。SNSマーケティングの重要性が日々増している現代社会において、Instagram広告におけるハッシュタグの活用は必要不可欠といえます。企業にとってメリットの多いハッシュタグキャンペーンも、展開方法を工夫しながら実施してみると良いでしょう。
ただし、コンバージョン目的の投稿にハッシュタグをつけすぎると、せっかく呼び込んだユーザーが他の投稿へ流出してしまう恐れがあります。Instagram広告では、広告の目的に応じて適切にハッシュタグを活用することが大切です。
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