Facebookを上回るユーザー数を抱え、若い世代からの絶大な支持を誇っているInstagram。この波に乗っているSNSをマーケティングに活用することで、大きな集客効果が期待できます。ビジュアルに特化したInstagramを利用して商品の魅力を伝えたいなら、Instagram広告の出し方を知っておくと良いでしょう。
この記事では、Instagram広告の基本情報やその出稿手順、掲載結果の確認方法、そして出稿時の注意点について詳しくご紹介します。
目次
Instagram広告の基本情報
2015年にスタートしたInstagram広告では、メインフィードやストーリーズに広告が配信できます。Instagramは2019年3月にアクティブアカウント数が3300万を超え、ますます勢いが増しています。多くのユーザーはビジネスアカウントをフォローしており、広告との親和性が高いのも特徴です。
Instagramは2012年にFacebookに買収され、両者のプラットフォームが統合されました。そのため、Instagram広告とFacebook広告はわずかな操作を除いて出稿手順が共通しています。Facebook広告の使用経験があるユーザーはInstagram広告でも簡単に出稿できるでしょう。
Instagramに広告を出す場合、すべての設定をFacebookのプラットフォームから行うことになります。そのため、Instagramに出稿する前に企業向けのFacebookページを作成する必要があります。
参照:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破
Instagram広告の出し方
ここでは、Instagram広告の出稿方法を実際の手順に従ってご紹介します。
FacebookページとInstagramアカウントをリンクさせる
まずFacebookページにアクセスして画面右上にある「設定」を選択します。次に、管理画面の左側に表示されているメニューから「Instagram」を選択しましょう。「Instagramアカウントを追加してください」というメッセージの横にある「ログイン」をクリックし、リンクさせるアカウントのユーザーネームとパスワードを入力したら「確認」を押します。
以上の操作でリンクが完了します。
キャンペーンを作成する
「Facebook for Business」ページを開いて上部メニューの「広告」タブから「Instagram」を選び、画面右上の「広告を作成」を押してください。すると、広告の目的を選択する画面が現れます。
キャンペーンの目的では「ブランドの認知度アップ」「エンゲージメント」「コンバージョン」などの項目が選択できます。選んだ目的に応じて自動最適化が働き、最も効率的な配信方法が適用されるため、自社のキャンペーンに見合った適切な目的を選ぶことが重要です。
広告セットを作成する
キャンペーンの目的を選んだら、オーディエンス欄から地域や年齢、性別、興味・関心などを設定してターゲットを決めます。このとき、オーディエンスサイズの推定値が表示されるので、確認しながら進めていきましょう。ターゲットを狭めつつ、最低でも1万人以上のオーディエンスが確保されるように設定します。
配置を選択する画面では初期設定が「自動配置」となっており、そのままにしておくとInstagramだけではなくFacebookなどにも広告が配信されてしまいます。Instagramのみへの出稿を希望する場合は「配置を編集」を選択し、Instagram以外の媒体のチェックを外しておきましょう。
次に予算と掲載期間を設定します。予算は「1日の予算」または「通算予算」を選択でき、通算予算を選んだ場合は全掲載期間の中でその予算が消化されるように自動で運用されます。すべての項目を設定し終えたら、「次へ」を選択して広告セットの作成は完了です。
広告クリエイティブを作成する
クリエイティブの形式は「カルーセル」「1件の画像または動画」「コレクション」の中から選択します。「カルーセル」は1件の投稿に画像や動画を10件まで追加して順番に表示させられる形式です。また、「コレクション」ではメインの画像や動画の下にフィードからピックアップした製品の画像を並べることができます。
形式を選択したら、メディア欄に画像や動画をアップロードし、見出しやメインテキストを入力します。プレビュー画面で広告が正しく表示されることを確認したら、最後に「実行する」を選択してください。
Instagram広告の掲載結果を確認する方法
広告を出稿した後は、掲載結果を確認して修正・改善を重ねていくことが大切です。Instagram広告では、Facebook広告マネージャを使って広告の掲載結果が確認できます。Facebook広告マネージャには、閲覧したユーザー数や閲覧頻度、クリック単価、クリック率などの測定指標をグラフで表示する機能があるので活用しましょう。
確認した掲載結果を参考にして、クリエイティブのデザインやターゲット設定などを見なおすと良いでしょう。修正した広告の掲載結果も同様に確認して改善を繰り返すことで、達成したい目標に近づけます。
参照:Facebook広告マネージャ
Instagram広告出稿の注意点
ここでは、Instagram広告に出稿するときの注意点をご紹介します。
広告ポリシーを確認しておく
Instagram広告では、出稿申請があったすべての広告についてポリシーに準じているかどうかを審査しています。広告ポリシーの基準を満たしていなければ広告は配信できないため、Instagramユーザーの目に触れることもありません。
例えば、違法な製品や成人向けコンテンツ、偽情報などが含まれている広告はポリシーに反しています。無駄な手間を省くためにも事前に広告ポリシーを確認し、効率的に広告を出稿しましょう。
クリエイティブ内のテキストの量を抑える
Instagram広告では、画像や動画の中に挿入されたテキストの量が広告の評価に影響を与えます。つまり、画像や動画に占めるテキストの割合が20%を上回っている広告は、低品質と評価されてしまいます。リーチできる範囲が狭くなったり、ほとんど配信されなかったりする恐れがあるため、クリエイティブ内のテキストの割合は20%未満に抑えるようにしましょう。
参照:広告画像のテキストについて|Facebook Businessヘルプセンター
まとめ
Facebook広告とプラットフォームが同じInstagram広告は、配信の目的やターゲット、配置、広告の形式などを選択すれば簡単に出稿できます。広告クリエイティブには動画も選択できるので、オリジナルの広告をデザインしてユーザーの興味を引くように意識すると良いでしょう。
ただし、広告ポリシーや画像テキストなど、注意しなければならないポイントもあります。定められた規約を順守しながら、検証と改善を繰り返して、高品質なInstagram広告の出稿を目指してください。
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