日本だけでなく、全世界で月間28億人以上が利用している「Facebook」。広告出稿の場としても活用されており、国内では30代から50代の利用者が最も多く、中年以降の世代にアプローチしやすいのが特徴です。
参照:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000765135.pdf)
Facebook広告の中でも動画広告を利用する企業は多く、注目度が高まっています。
しかし、「Facebookの動画広告がよく分からない」「フォーマットや料金について知りたい」と思う方も多いでしょう。
この記事では、Facebook動画広告の種類やメリット、成果を出すコツなどを詳しく紹介します。
目次
Facebookの動画広告の種類と特徴
Facebookの動画広告には、配信先や配信方法に違いがあり、いくつか種類が存在します。
ここでは、Facebookの動画広告の種類とそれぞれの特徴を解説します。
ニュースフィード広告
「ニュースフィード広告」は、ニュースフィードの欄に表示される広告です。
Facebookを開いたときに最初に表示されるため、ユーザーの目にパッと留まります。また、サムネイル画像も大きく表示されるため、商品やサービスの認知拡大につながるのが特徴です。
インスタント記事広告
「インスタント記事広告」は、投稿された記事に紛れて表示される広告です。
読み込み時間が速く、接続環境が遅いエリアでもアクセスしやすいのが特徴で、多くのユーザーの目につくことが期待できます。
インストリーム広告
「インストリーム広告」は、Facebookで動画を視聴しているユーザーに配信される広告です。視聴している動画の途中に挿入され、自動で再生されます。
最大で1分の動画を載せられるので、さまざまな情報を届けることができます。ただし、見ていた動画の途中に広告が流れるため、視聴者が気に入らなかった場合には、ネガティブな印象を持たれる恐れもあります。
ストーリーズ広告
「ストーリーズ広告」は、Facebookのストーリーズに挿入される広告のことです。投稿されたストーリーズの途中で流れるため、広告感が出にくくユーザーが悪い印象を持ちにくいです。
また、スマートフォンに適した縦長のフルスクリーンで表示されるため、スマホユーザーへの訴求力が高いのが特徴です。認知拡大や販売促進、ブランディングなどさまざまな目的で使用できます。
Facebookの動画広告のメリット
上記のように、いくつか種類があるFacebookの動画広告ですが、どのような効果が期待できるのでしょうか。ここでは、Facebookの動画広告を配信するメリットを説明します。
ターゲティングを細かく絞り込める
まず、ターゲティングを細かく絞り込めるのが大きなメリットです。
Facebookの動画広告では、ユーザーの性別や年齢などの属性から、広告を配信する対象を選択できます。加えて、趣味や興味のある事柄などからもターゲットを絞り込めるため、商品やサービスに興味のあるユーザーにアプローチしやすいです。
その結果、無駄なく広告を打つことができ、費用対効果が高くなります。
購買段階ごとにアプローチできる
購買段階ごとにアプローチできるのも企業にとってメリットが大きいです。
Facebookの動画広告では、広告を配信するユーザーを「認知度」「検討機会」「コンバージョン(購入)」の3つの中から選ぶことができます。購買段階ごとのユーザーのニーズに沿った配信ができ、商品やサービスの利用を促しやすいです。
購買段階ごとの配信機能があるSNS広告は少ないので、その点、Facebookの動画広告はユーザーのニーズに合わせて配信しやすいといえます。
さまざまなデータを収集できる
さまざまなデータを収集できるのもメリットの一つです。
Facebookでは、広告を見たユーザーの年齢や性別、居住地域などの個人情報を確認できます。また、興味関心など「どんなコンテンツを好むか」という情報も収集可能です。
これらの情報を分析すれば、「誰が広告を見ているか」「どんなユーザーがコンバージョンまで進んだか」などを把握でき、より効果の高い配信形式を模索するのに役立ちます。
Facebookの動画広告のデメリット
Facebook動画広告にはメリットだけでなく、デメリットもあります。ここでは、デメリットについて確認していきましょう。
若年層にはアピールしづらい
まず、若年層への訴求力は低いのがデメリットです。
総務省が行った調査によると、日本の場合、Facebookのメインユーザーは、30~50代となっており、20代以下の若年層の利用者があまり多くありません。
そのため、20代以下には商品やサービスを宣伝しづらいのが特徴です。幅広い年代のユーザーが利用しているSNSもあるので、若年層にアピールしにくいのはFacebookならではのデメリットだと言えます。
参考:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000765135.pdf)
登録ユーザーにしか広告が届かない
Facebookの動画配信は、基本的にFacebookに登録したユーザーだけに届きます。
広告が配信されるユーザーが限定されるため、限定品や特別な特典を付けた商品販売広告などの配信には便利ですが、拡散力はどうしても弱くなってしまいます。TwitterやYouTubeなどでは登録されていないユーザーにも広告が配信されるので、拡散力の面では他のプラットフォームより少し劣るといえるでしょう。
とはいえ、Facebookに登録しているユーザーは多くいるので、ある程度の人数には十分に広告を届けることが可能です。
ターゲティングの設定が細かすぎる
ターゲットの設定が細かすぎるのもデメリットだといえます。
先ほど説明した通り、Facebookは年齢や性別など、さまざまな情報を元にターゲットを絞り込むことができます。詳細なターゲット設定ができるのは便利ですが、設定項目が多いので、慣れないうちは逆に混乱してしまうかもしれません。
特に、広告配信を行ったことがない人にとっては、逆に不便に感じる可能性があります。
Facebookの動画広告にかかる費用
Facebookの動画広告にはさまざまな種類があり、メリット・デメリットの両方がありますが、実際に出稿するとなると費用はどれくらいかかるのでしょうか。
ここでは、Facebookの動画広告にかかる費用を説明します。
低予算で広告を出稿できる
Facebookの動画広告は低予算で出稿できます。「1日の予算」や「掲載期間の通算予算」など、自分で予算を設定できるため、企業側が費用をコントロールできます。また、予算の最低ラインは1日100円に定められており、月数万円から広告配信がスタートできます。
新聞やテレビなどは数百万円の費用がかかることを考えると、リーズナブルだといえるでしょう。
参考:Facebook広告の料金
(https://www.facebook.com/business/ads/pricing)
動画広告の導入例
続いて、Facebookに動画広告を配信し、成果を出している企業の例を紹介します。
Kleenexの事例
ティッシュペーパーを販売する「Kleenex」(クリネックス)では、小学校の用務員を主人公としたドキュメンタリー仕立ての広告をFacebookで配信しました。動画では冒頭にストーリーが挿入され、7秒後にブランドのロゴが表示されるようになっています。
その結果、「Kleenexの商品を購入したい」と考えるユーザーが増加したことが判明しました。また、動画の平均再生時間は23秒と長く、ユーザーの興味を引き付けれているることが分かります。
参考:ブランドリフト調査の結果を理解する
(https://www.facebook.com/business/help/678065132350755?helpref=related)
Beekeeper’s Naturalsの事例
化粧品販売会社の「Beekeeper’s Naturals」(ビーキーパーズ・ナチュラルズ)は、化粧品のサンプルセットの注文を増やすため、Facebookに動画広告を配信しました。
動画広告をクリックした人をメッセージでやり取りする「Messenger」に移行させ、メッセージ上で10%割引のクーポンを提供する施策を実施しました。
その結果、サンプルセットの売上が39%増加、広告費用対効果が4.5倍に向上しました。
参考:Beekeeper’s Naturals
(https://www.facebook.com/business/success/beekeepers-naturals?ref=search_new_0)
Forever9 Gamesの事例
モバイル向けゲームの制作会社である「Forever9 Games」は、ゲームの利用者を増やすためにFacebookで動画広告を配信しました。
掲載した動画は、ハロウィンなどのイベントに合わせた内容に工夫されており、季節感が出るように仕上げられています。
後の調査では、アプリのインストール数が2.5%増加し、広告費用対効果が8%向上したことが判明しました。
参考:Forever9 Games
(https://www.facebook.com/business/success/forever9-games)
動画制作の内製化なら「Video BRAIN」
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Facebookの動画広告で成果を出すコツ
上記の通り、Facebookの動画広告には一定の効果が期待できます。
しかし、闇雲に配信を行っても効果は出ません。そこで、ここではFacebook動画広告の配信で成果を出すためにはどうすれば良いのかを解説します。
ターゲットを明確にする
まず重要なポイントは、「配信する動画広告を誰にに見てもらいたいか」を明確にすることです。ターゲットを明確にすると、より商品やサービスに興味のあるユーザーに広告を配信でき、成果につながりやすくなります。
特にFacebookでは、ターゲティングの設定を細かく行えるため、配信対象をしっかり選定できれば、大きな効果が見込めます。
「どのようなユーザーが商品やサービスを利用しているのか」を考え、年齢や性別などのターゲットを絞り込んでいきましょう。
以下の指標を決めることをおすすめします。
・年齢
・性別
・興味関心
・職業
・主に使用しているデバイス(パソコン、スマホなど)
メッセンジャーで個別にアプローチする
Facebookのアプリの一つ、Messengerを利用して個別に動画配信することも効果的です。Messengerは、Facebookユーザー同士がメッセージをやり取りできます。 Messengerを使うことで、個別のニーズに沿った配信ができてより商品やサービスを訴求しやすくなります。
たとえば、化粧品を販売する場合、肌荒れに悩む人にはスキンケア商品のクーポンを、口紅を探している人には口紅のセール情報を配信したとします。興味のある内容に絞って配信できるので、購入者数アップが期待できます。
ただし、配信頻度が多すぎるなどしてユーザーが広告に嫌悪感を持つと、逆にブランドイメージの低下につながります。商品やサービスに興味のあるユーザーに絞り、適切な頻度で配信するように心がけましょう。
冒頭を工夫して興味を引く
動画の冒頭を工夫し、できるだけユーザーの興味を引くことも重要です。
Facebookの動画広告は任意でスキップできるため、広告に興味を持たれなければ視聴されません。また、時間の長い動画は最後まで見てもらえず、伝えたい情報を届けられない可能性もあります。動画を最後まで視聴してもらえるよう、あるいは最後まで視聴されなくてもインパクトを残せるよう、動画の出だしを工夫することが大事です。
「効果音を挿入する」「目立つ演出をする」など、ユーザーの興味を引き付けられるようにしましょう。
まとめ:Facebookの動画広告で成果を出そう
Facebookの動画広告には、さまざまな種類が存在します。
ターゲティングが行いやすく、さまざまなデータ収集ができる一方、若年層にはアピールしづらく、他のSNSほど拡散力がないのが特徴です。
メリット・デメリットの両方を把握したうえで、Facebookの動画広告を配信をするか検討しましょう。
もし、Facebookの動画広告を配信する場合、動画を制作する必要があります。クオリティの高い動画を作るには、ある程度の専門知識やスキルが必要です。動画制作に慣れていない人にとっては、負担が大きい可能性も。
そこでおすすめなのが「Video BRAIN(ビデオブレイン)」です。初心者でも直感的に操作ができるので、誰でも簡単に動画編集できます。また、AIが搭載されており、画像や動画を自動でつなぎ合わせてくれるので、パワポのような操作感で手軽に動画が完成します。
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