Facebookにはさまざまな機能があり、効果的に運用するためには機能に関する幅広い知識が求められます。
その中で知っておきたいのが「コールトゥアクション(CTA)ボタン」です。CTAボタンを活用することで、ユーザーのアクションをFacebook内から外部のサイトに誘導することができ、Facebookの強みをさらに引き出した運用を行うことができます。
ここでは、その「コールトゥアクション(CTA)ボタン」の概要やメリット、設定方法について紹介します。
目次
コールトゥアクション(CTA)の概要とメリット
コールトゥアクション(CTA)は2015年から設置可能となった機能で、Facebookページ内から外部のWebサイトへとユーザーを誘導できるボタンです。
これを利用すると、Facebookページから自社製品を紹介するWebサイトの流入を、スムーズに促進・計測できるようになります。設置は無料で、Facebookへの申請も必要ありません。
管理者権限さえあればFacebookページ内にすぐに設定できます。
CTAボタンを用いてユーザーのペルソナ(行動・思考・感情)を時系列で捉えたり、Facebookを起点としたユーザーの動きを見える化することができ、顧客との接点を洗い出すことができます。また、適切な場所・タイミングでユーザーに適切な情報を伝えることができるるのが、CTAボタンのメリットです。
また、CTAボタンの「お問い合わせ」を経由して、受付専用のメールアドレスに直接メッセージが送られるようにする設定も可能で、より効率的なSNS運用ができます。
コールトゥアクションボタンの種類と設定方法
CTAボタンはさまざまな目的に沿って選ぶことができます。
ここでは主な8種類について種類や設定方法を解説します。
CTAの種類
種類 | 目的 |
購入する | 購入を増やすために使用します |
予約する | Facebook上で予約を受付・管理、または外部の予約サイト等に誘導します |
お問い合わせ | 外部にある自社サイトのお問い合わせへ誘導します |
メッセージを送信する | 「Facebook Messenger」が起動し、Facebookページの管理者へメッセージを送信できます |
アプリを利用 | 外部にある自社アプリへ誘導します |
ゲームをプレイ | 外部にある自社ゲームサイトやへ誘導します |
登録する | 外部サイトのサービス登録ページへ誘導します |
動画を見る | 外部にある自社動画サイトやYoutube、Facebook動画等に誘導します |
参照:Facebookのコールトゥアクション広告について | Facebook Businessヘルプセンター
設置の方法
いずれのボタンを設置する場合も、まずはFacebookを開き、カバー写真の下にある「ボタンを追加」をクリックして設定をスタートします。
「購入する」ボタンの設置
「購入を増やす」の中から「購入」をクリックします。
ボタンのリンク先は次のいずれかから選択することができます。
- A. ウェブサイトへのリンク:自社ショップサイトなど、指定したURLへ遷移できます。
- B. ページのショップセクション:Facebookページのショップセレクションが表示されます。
上記のいずれかを選択し「購入する」をクリックすると、ページの管理画面が表示されます。
「予約する」ボタンの設置
「予約を増やす」から「予約する」をクリックします。
ボタンのリンク先は次の3つから選択することができます。
- A. Facebookでの予約:「設定をスタート」をクリックすると、ページのメッセージ機能がオンになり、ページで予約を受け付けられるようになります。定期的に予約可能な曜日と時間をカレンダーに設定できます。
- B. 別のツールにリンクを選択する場合:Acuity Schedulingなどの外部予約ツールにリンクできます。
- C. ウェブサイトへのリンクを選択する場合:自社予約サイトなど、入力したURLへ遷移できます。
「お問い合わせ」ボタンの設置
「連絡を増やす」から「お問い合わせ」をクリックし、誘導したい自社お問い合わせサイト等のURLを入力します。
「アプリを利用」ボタンの設置
「アプリやゲームのダウンロードやプレイヤーを増やす」から「アプリを利用」をクリックします。
誘導したい自社アプリサイト等のURLを入力します。
「ゲームをプレイ」ボタンの設置
「アプリやゲームのダウンロードやプレイヤーを増やす」から「ゲームをプレイ」をクリックし、誘導したい自社ゲームサイト等のURLを入力します。
コールトゥアクションボタンの効果的な導入事例
ここでは、FacebookページとCTAボタンをうまく利用し、集客や購入などに効果的につなげている企業の事例を見てみましょう。
無印良品
無印良品を展開する株式会社良品計画は、2010年10月、国内企業の中でかなり早いタイミングでFacebookページを設置、活用し始めた企業の一つです。
TwitterやSNSなどの成功例として紹介されることも多い企業で、日本で運営されている企業ページの中でもリーデイング企業の役割を果たしてきています。
ページは自社の通販サイト「無印良品オンライン」のコンテンツ紹介とダイジェストで構成されており、「購入する」のCTAボタンを設定。無印良品オンラインに誘導してそのまま購入に繋つなげる工夫がされています。
H.I.S. Japan
H.I.S.が運用するFacebookページは、大手旅行会社ならではの特色を重視、旅の情報や観光地の美しい写真などを掲載しています。
ユーザー投稿の写真紹介など「ユーザー参加型」の企画記事も多数。
「予約する」のCTAボタンが設定されており、ツアーが検索・予約できる自社Webサイトにリンクしています。
Facebookでは視覚など気軽に楽しめるコンテンツを提供しつつ、自社メディアで本格的な情報を提供し予約に繋げるという使い分けがされており、CTAボタンの活用によって、FacebookページとWebのリンクによるユーザーの相互送客を実現しています。
日本経済新聞
日本経済新聞のFacebookページでは、日経新聞本紙のニュースのダイジェストを投稿。
シェアを促進させ、投稿された記事からもWebサイトに誘導できるようになっています。
「登録する」ボタンが設定されており、ダイレクトに自社の購読案内サイトにリンクさせています。
「登録する」ボタンは「購入する」ボタンと似ていますが、メールマガジンの登録フォームなど、さまざまな用途で設定できます。
まとめ
この記事では、Facebookの広告運用に欠かすことのできないコールトゥアクション(CTA)の使い方や設定方法をご紹介しました。
ユーザーアクションを誘い、Facebook内から外部のサイト等に気軽に誘導することができるCTAは、多くの企業で利用されて成功事例を収めています。
多彩で多機能なCTAを使いこなすことができれば、Facebookの運用効果は一味も二味も違ってくるはずです。
ぜひチャレンジしてみてください。
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