2014年よりFacebook広告においてスケジュール設定が可能になり、より効率的に配信できるようになりました。
本記事ではFacebook広告の時間帯指定配信のメリットや、配信に最適な時間帯や曜日について説明します。
さらに、広告の効果を最大限にするために重要な要素や便利なツールも紹介するので、マーケティング担当者の参考になるでしょう。
目次
時間帯指定配信を設定するメリットとは?
ここでは、時間帯指定配信を設定するメリットとして主な3点を紹介します。
設定時間におけるインプレッション増加見込める
Facebookページのインサイトで、自社アカウントのファンがオンラインになった時間帯と曜日を確認できます。
左メニュー「投稿」→「ファンがオンラインの時間帯」を見てみましょう。
ファンがオンライン/オフラインになる時間帯を把握できれば、多くのファンがオンラインになる時間帯は配信頻度を増やす、少ない時間帯は減らすといった施策を取れます。配信時間を指定することで、ユーザーが最もアクティブな時間帯に広告配信ができるため、インプレッションの増加が見込めます。
時間帯別のニーズに合わせた内容を配信できる
時間帯によってファンのニーズが変化する場合、広告の内容もそれに応じて変化をつけると効果的です。
たとえば、飲食店やフードデリバリーであればお昼にはランチ、夕方以降はディナーの広告を配信すると、エンゲージメントにつなげやすいでしょう。
予算内で効率的に広告を配信できる
配信時間帯を設定することにより、インプレッションが多い時間帯を優先して広告費を多く充当でき、インプレッションが少ない時間帯の広告費を抑えることが可能です。
このように調整すれば、予算内で効率的に広告を配信できます。
時間帯指定配信の設定について
ここでは、時間帯指定配信で設定できる内容や設定方法、最適な時間帯や注意点について説明します。
設定できる内容
広告を配信する曜日ごとの時間帯を1時間単位(正時)で選択し、設定できます。
また、「キャンペーン予算の最適化」についてもON/OFFを選択可能です。
設定方法
Facebook広告の配信時間帯を設定するためには、予算の設定を「日ごとの上限」ではなく、「通算予算」にする必要があります。
通算予算を設定すると、Facebook広告設定画面で「広告スケジュール」の指定ができるようになります。
広告を集中して配信したい時間帯を1時間単位で区切られたマス目で選択することにより設定が可能です。
さらに、「キャンペーン予算の最適化」をONにして通算予算を選択すると、「常に広告を配信」と「スケジュールを設定して広告を配信」という選択肢が出てきます。
後者を選ぶ場合、広告セットごとに最少・最大消化金額を設定することも可能です。配信エリアや配信プラットフォームなどによって配信量を変えたい場合、広告セットをそれぞれ作成して予算を設定します。
時間帯は夜がねらい目
アプリ分析メディアの「App Ape Lab」では、分析ツールを用いFacebookのアクティブユーザーの利用率のデータを調査しました。調査では、平日と休日それぞれの曜日で1時間ごとにデータをグラフ化し、最もSNSが利用されている時間帯を割り出しました。
それによると、最も効果的な時間帯は平日・休日ともに、21時~22時となっており、反対に減少傾向にあったのが深夜の3時~5時でした。また、平日・休日のお昼の時間帯も利用率が上昇傾向にあることが分かっています。
先程は曜日で分けて調査した結果になりますが、平日と休日で分けて分析した場合、平日は、「7時、12時、21時」に利用率が上昇し、休日は時間がたつほどに利用率が上がる傾向にあります。
利用率が上昇する時間帯を狙い配信することで、効果的なプロモーションにつなげましょう。
参照:App Ape調べ「Facebookアプリデータからみる、一番利用されている時間帯とは? アプリ分析メディア・App Ape Lab」
複数パターンで出稿することも重要
上で述べたように、一般的なFacebookユーザーがオンラインになる時間帯は平日の昼休みや夜が主です。
ただし、自社のビジネスや広告の種類によっては例外もあるため、一定の時間帯だけに比重を置きすぎるとリーチの機会を損失するおそれがあります。
インプレッションが少ないと予想される時間帯や曜日であっても、ある程度の頻度で広告を配信するほうがよいでしょう。複数のパターンで広告を出稿し、PDCAを重ねていくことが重要です。
時間帯指定配信をする際の注意点
配信時間帯を設定する際は、リーチとのバランスを常に考慮することが大切です。
時間帯ごとに配信ボリュームや広告セットを変える場合は、必要性に応じて設定しましょう。
意味もなく設定することにより、リーチの機会を損失する場合もあります。
また、時間帯ごとの予算上限によっては、指定した時間帯の前半に予算を使い切ってしまう場合もあります。
配信状況を観察しながら配信量をコントロールしていきたい場合は、キャンペーンを作成する際に「通算予算」でなく「1日あたりの上限」に設定しましょう。
Facebookでは、指定された時間帯にまんべんなく配信ができるよう、決められた予算のなかで自動的に最適化がかかります。基本的には配信当初から時間帯指定をするのではなく、ある程度配信をし効果が見えてきたタイミングで時間帯指定配信を設定すると良いでしょう。
また、キャンペーン期間が短すぎたり、ターゲットを絞り込みすぎたりすれば、検証に必要な量のデータを集めるのが困難になります。ある程度、継続し、ターゲットに幅を持たせるとよいでしょう。
時間指定と併用すべき要素
広告の効果を最大限にするためには、広告配信の時間指定だけでなく、広告フォーマットやデザインなどを工夫し、総合的に考える必要があります。
ここでは、広告フォーマットの種類や広告デザインの重要性について説明します。
広告フォーマット
Facebook広告では6種類の広告フォーマットを使用できることにくわえて、広告の配置位置やサイズなども指定できます。
- ・静止画像(写真)
- ・動画
- ・スライドショー
- ・カルーセル:1広告内に最大10の写真や動画を表示可能
- ・インスタントエクスペリエンス:モバイルデバイスでタップするとフルスクリーン表示になる
- ・コレクション:ユーザーの興味・関心や行動に合わせて製品カタログを表示可能
広告デザイン
Facebook広告では画像に含まれるテキストの量が多いと配信量が減り、ターゲット層全体にリーチしない場合があるため、テキスト量を調整する必要があります。
Facebook広告は、画像のテキストの割合が20%未満のときにパフォーマンスが高くなることがわかっています。
また、テキストのフォント・サイズ・色・動きの有無などは広告の印象を大きく変える要素です。
写真やイラスト、動画やアニメーションを効果的に使用したり、ナレーションや音楽などの音声を工夫したりと、ユーザーが興味を失わず最後まで見たくなる広告を作成することが重要といえます。
まとめ
Facebook広告を最大限に活用するためには、配信する時間帯ごとに配信量や広告内容を調整することが大切です。くわえて、広告形式やデザインの選び方もエンゲージメントを左右する重要な要素といえます。
複数の広告セットを異なる時間帯に配信してPDCAを回し、総合的に判断するなかでベストな方法を見つけていくようにしましょう。動画を使用した広告はコンバージョン獲得につながりやすいため、積極的に取り入れていくことをおすすめします。
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