Facebookは、全世界で使われているSNSの一つです。
実名登録が基本で、家族や友人、学校の同窓生、同僚など、実際に交流のある人とインターネット上でもつながることができます。
また、氏名のみならず性別、住所、勤務先、学歴、興味・関心といった詳細なパーソナルデータが登録可能なことから広告のターゲティング精度が高く、広告媒体としても人気を集めています。
ここでは、これからFacebook広告の運用を考えている広告担当者に向けて、失敗しないためのコツをまとめました。
目次
Facebookのユーザー数
Facebookは、2020年3月の時点で月間アクティブ利用者数が26億人という、ほかに類を見ない規模のSNSです。
世界の人口は約77億人ですので、単純に考えれば、地球上で暮らす人々のうち3人に1人がFacebookを使っていることになります。
一方で日本国内のユーザーは約2,800万人。利用率がもっとも高い年代は30代で、49.8%の人が使っています。
参照:Facebook社 2020年第1四半期(1月-3月)業績ハイライト
参照:世界人口推計2019年版:要旨 10の主要な調査結果(日本語訳)
参照:フェイスブック ジャパン長谷川晋代表が語る、Facebook&Instagram2019年の展望
参照:平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
Facebook広告のフォーマット
Facebook広告では、複数の広告フォーマットが用意されています。
まずはそれぞれの特徴をみていきましょう。
画像広告
1枚の画像がメインとなるシンプルな広告です。
Facebook広告のもっとも基本的な形だといえるでしょう。
動画広告
画像の代わりに動画を用いた広告です。
動きがあることで目立ちやすくなり、伝えられる情報も増えるため、より多くのエンゲージメント獲得が期待できます。
スライドショー広告
動画のように動きや音、テキストを使ってストーリーを美しく伝える広告です。
画像を次々と自動で切り替えて表示させる広告です。
カルーセル広告
複数枚の画像を1つのユニットに組み込む広告です。
ユーザーはスワイプまたはクリックで画像を切り替えられます。
それぞれの画像に異なるリンクを設定できます。
インスタントエクスペリエンス広告
ユーザーがタップすると、モバイル端末でフルスクリーン表示になる形の広告です。
没入感があり、ユーザーの意識を広告のみに向けることができます。
コレクション広告
商品カタログを表示できる広告です。
ユーザーが商品をタップすることでインスタントエクスペリエンスのスタイルとなり、より詳しい情報をPRできます。
Facebook広告運用における重要なポイント
Facebook広告は、街中の看板と違って「出したら終わり」というものではありません。
効果を出すためには、ポイントを押さえて運用していく必要があります。
広告を出す目的を明確にする
大前提として、何のために広告を出すのか、つまり広告を出す目的を明確にします。
ここでいう目的とは、「認知度を高めたい」「ウェブサイトへ誘導したい」「アプリをインストールしてもらいたい」といったことです。
Facebook広告の出稿は、目的に応じて広告キャンペーンを作成するところから始まるため、目的が明確になっていないと最初から見当違いの方向に進んでしまう可能性があります。
適切な広告フォーマットを選ぶ
広告フォーマットは、アピールしたいものの魅力が伝わるものを選びましょう。
たとえば多くの商品数などを見せたい場合には、カルーセル広告が適しています。
複数のオーディエンスにアプローチする
Facebook広告では、広告キャンペーンの中に複数作成可能な広告セットごとにオーディエンスが設定できます。
複数のオーディエンスへ一斉に配信することで、素早いターゲットの絞り込みが可能です。
「20歳から30歳の女性に設定したけれど効果が出ないので、30歳から40歳に変更する」のではなく、最初から「20歳から30歳」「30歳から40歳」という2つのオーディエンスにアプローチしましょう。
オーディエンスの特徴を把握する
広告はオーディエンスの特徴に合わせて制作します。
たとえばお菓子の広告を出すにしても、若い女性をターゲットにするのか、それとも甘党のシニア男性をターゲットにするかで最適な表現方法が変わってきます。
同じ商品を複数のオーディエンスにPRするときは、広告セットごとに広告を作るなどの細かな調整が必要です。
クリエイティブのクオリティーに妥協しない
Facebook広告では、テキストは途中で省略されたりフォーマットによって表示されなかったりするため、メインとなるのは画像や動画です。
この部分のクオリティーが印象を決定づけるといっても過言ではありません。
低品質な広告では、ユーザーの興味・関心を引くのは難しいでしょう。
動画を取り入れる
可能であれば、画像ではなく動画を広告に取り入れましょう。
動画はわずかな時間で多くのことを伝えられ、加えてフィード上でも印象に残りやすく、認知度アップが狙えます。
例えば、実際に商品を使用している動画や、服であれば試着している動画など、ユーザーへ商品の魅力をより伝えられるのが動画です。
ユーモアのある内容にする
広告といえども、ユーザーを楽しませる工夫を忘れてはいけません。
「おもしろい」「楽しい」「きれい」などポジティブな感想を持ってもらえれば、認知度アップやイメージアップにつながります。
Facebook広告の改善方法
広告を出したものの期待したような効果がみられないときは、積極的に改善していきましょう。
Facebook広告の改善は、次に紹介する順番で行います。
継続的な分析を行う
まず何よりも重要なのは、広告がどの程度の成果を上げているのかを知ることです。
そこから「クリック率が極端に低い」など、広告が抱えている問題を導き出します。
広告の分析は継続的に行う必要があるため、データを元にPCDAを回せる環境が必須です。
こまめに内容を変更する
Facebookではずっと同じ広告を出し続けていると、しだいに反応が悪くなっていきます。
こまめに内容を変更・更新し、その都度ユーザーの反応がどのように変化するのかをチェックしましょう。
そうすることで、ユーザーの興味・関心を引ける表現が分かってきます。
ターゲットに固執しない
売り込みたいユーザー層が、本当にその製品を求めているとは限りません。
広告の内容を変更しても反応がよくないのであれば、ターゲットそのものを切り替えて運用します。
まとめ
ユーザーの属性や興味・関心に合わせた広告を表示できるのが、Facebook広告の大きなメリットです。
さらに、効果が思うように出ないときは、内容やターゲットを変更しながら柔軟に運用することができます。
試行錯誤を繰り返しながら、効果の出る広告の形を追求していきましょう。
関連記事
この記事をシェアする