Facebookはアクティブユーザーが多く、広告を掲載することで幅広いユーザーにリーチできるメリットがあります。また、プラットフォームに蓄積されたユーザーデータにより高い精度のターゲティングができるため、効果的に広告が出せます。検索連動型の広告とは異なり、自社の商品を知らない潜在顧客にアプローチできるのも、SNS広告の魅力です。
この記事では、Facebookの品質ランキングを始めとする、広告関連度診断の活用方法についてご紹介します。
参照:Facebook社 2020年第1四半期(1月-3月)業績ハイライト
参照:Facebook Q1 2020 Earnings
目次
SNS広告はプラットフォームへの最適化が必須
SNS広告を効果的に掲載するためには、プラットフォームの特徴を押さえて広告を最適化する必要があります。
Facebook広告を活用するとき、広告の品質とパフォーマンスの高さを分析し、改善を重ねていくことが大切です。Facebook広告の「広告関連度診断」を使用することで、掲載した広告とリーチしたユーザーの関連度が図れ、広告のパフォーマンスが分析できます。
広告関連度診断は、広告管理画面から確認できます。Facebookでは自社の広告が絶対評価されるのではなく、競合と比べた相対的な評価によってされるのが魅力的です。これを確認することにより、掲載後でも最適化を目指し改善を重ねていくことができます。CVされやすい広告の傾向などが分かるため、有効活用して広告の運営に役立てると良いかもしれません。
Facebookの広告関連度診断と品質ランキング
広告関連度診断には、「品質ランキング」、「エンゲージメント率ランキング」、「コンバージョン率ランキング」の3つの指標があります。ここからは、Facebook広告の分析に活用できる広告関連度診断の指標を、それぞれご紹介します。
品質ランキング
品質ランキングは、オーディエンスが同じ他社の広告と比較したときの感性品質を表します。その評価の判断材料として、広告を実際に見たユーザーや非表示にしたユーザーからのフィードバックなどがあります。
診断内容は平均に対しての位置づけが、「平均以上」、「平均」、「平均以下(下位35%)」のように段階別に示されます。
例えば、状態が「平均以下(35%以下)」であれば、同じ属性をターゲットにしている他社の広告のうち、65%が自分の広告より高い品質評価を得ていると解釈できます。
参照:品質ランキングについて|Facebook Businessヘルプセンター
エンゲージメント率ランキング
予測エンゲージメント率は、広告を見たユーザーがエンゲージメントに至る可能性を示します。エンゲージメント率ランキングでは、この予測エンゲージメント率がターゲットを同じくする他社の広告と比較して表示されます。
エンゲージメント率は、広告を見たユーザーが反応、クリック、シェアなどの拡散につながる行動に至る確率から算出され、診断内容は品質ランキングと同じく段階別に示されます。診断結果により、ターゲット属性が合っているか、クリエイティブはユーザーに魅力的なものになっているかなどの点を分析し、改善に役立てることができます。
参照:エンゲージメント率ランキングについて|Facebook Businessヘルプセンター
コンバージョン率ランキング
コンバージョンとは、商品購入や会員登録、資料請求などのアクションのことをいいます。コンバージョン率ランキングでは、広告を目にしたユーザーがコンバージョンに至る可能性を図る予測コンバージョン率を確認することができ、こちらも診断内容は段階別に示されます。
ただし、製品やサービスにより異なるため、単純な比較が難しい場合があります。コンバージョン率ランキングの結果が悪い場合でも、広告のパフォーマンスに問題がないケースもあるでしょう。
例えば、高額なジュエリーや住宅物件などは購入の検討に長い時間を要します。他の商材と比較するとコンバージョン率ランキングが低くなる傾向にあるため、商材によってはコンバージョン率ランキングを気にする必要がない場合もあります。
参照:コンバージョン率ランキングについて|Facebook Businessヘルプセンター
広告関連度診断を利用する際のポイント
ここでは、広告関連度診断を活用していく際のポイントをご紹介します。
品質ランキングの向上を目指す
Facebook広告の改善で悩んでいる方は、まずは品質ランキングの改善を目指すと良いでしょう。例えば、品質が平均より下回っている場合、画像や動画などのクリエイティブの品質を改善してみます。
また、ターゲットとしているユーザーの属性を変えてみるのも一つの手です。選択したターゲットが、クリエイティブに最適でない可能性があります。
ランキングの向上だけを目的にしない
広告のパフォーマンスと広告関連度診断の結果には相関関係がありますが、診断結果の向上が必ずしもパフォーマンスの向上につながるというわけではありません。したがって、ランキングを上げることだけを目的にするアクションは不必要です。ランキングが低い場合でも広告が既に目標を達しているようであれば、広告関連度診断の改善は必須ではありません。
広告のパフォーマンス向上のために心がけたいポイント
ここでは、広告のパフォーマンスを向上させるために心がけたいポイントをご紹介します。
テキストオーバーレイに気を付ける
Facebookでは広告画像や動画のサムネイル内に文字が多すぎると、広告が掲載されにくくなることがあります。広告を作成する際には、広告内の画像コンテンツに文字が多すぎないか確認しましょう。
また、画像に対して文字が多すぎない方が、より多くの人に見てもらえる可能性があるとされています。
参照:広告画像のテキストについて|Facebook Businessヘルプセンター
故意に情報を隠さない
リンクに飛ばないと全ての内容が見られないなど、故意に情報を隠すような広告は作らないようにしましょう。「低品質または邪魔なコンテンツ」のポリシーに違反しているとみなされた場合、広告が却下されることがあります。
大げさな表現を使わない
大げさな表現を使う、目にしたユーザーが動揺したり焦ったり、商材が全く期待外れだった場合に不快に感じることがあるため、表現には気を付けるようにしましょう。また、コメントや「いいね!」をむやみに煽り、拡散を目指すスパムのような広告制作も避けましょう。
まとめ
Facebookでは、ユーザーと広告主に有益な価値をもたらすように、広告システムが設計されています。中で最も重要視されているのは、広告の品質です。広告関連度診断を活用することで、相対評価によるパフォーマンスの確認ができます。
広告の品質を改善すると、時間や費用などのコストを押さえつつパフォーマンスの高い広告を掲載することができるため、まずは広告関連度診断の品質ランキングを活用し、品質の向上に重視した上でFacebook広告を運営してみましょう。
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