ニュースフィードやストーリーズなどに配信できるFacebook広告は、配信の際に「広告キャンペーンの目的」を設定することで、目的に合わせた効果的な配信が実現します。
設定できるキャンペーンの目的は「ブランドの認知度アップ」など13種類に細分化されていて、それらはさらに購買行動における「認知」「検討」「コンバージョン」という大きな3つの段階に分類されています。この目的を適切に設定することが、ビジネスの宣伝効果をより高めることにつながります。
したがって、まずは自身のビジネスがどの段階に位置しているかを把握し、Facebook広告を使って達成したい目標を明確にしましょう。
ここからは、Facebook広告キャンペーンの具体的な目的や、配信フォーマットについてご紹介します。
目次
キャンペーン目的の重要性
キャンペーン目的は、自社ビジネスの状況や達成したい目標など、現状と未来を明確にした上で適切に使い分けることでより効果を発揮します。自社が達成すべき目標と選択した目的にズレがあると、費用だけがふくらみ思うような効果が得られない状況に陥ってしまうことも。
少し設定を変えるだけでコンバージョン率が変化することもあるため、設定を見直しながら、ケースによって使い分けていくことが大切です。
13種類から選択できる「広告キャンペーンの目的」とは
「認知」「検討」「コンバージョン」の3つにカテゴライズされる13種類の項目は、以下のとおりです。
認知
この段階では、ターゲットに対して自身のビジネスの価値を伝え、ブランドや商品などに関心を持ってもらうことが目的です。以下の2項目から選択できます。
ブランドの認知度アップ
ビジネスに対して関心を持ってくれそうなユーザーにフォーカスし、広告を表示させることができる配信方法です。これにより狙ったユーザーへの広告表示回数が増え、効率的にブランドやサービスへの認知度を高める効果が見込めます。
リーチ
こちらはより多くのユーザーに広告を届け、認知を最大化するための設定です。
ターゲットの中から、できるだけ多くのユーザーに対して広告を表示させることが一番の目的となります。
検討
ここでは、ブランドなどをすでに認知しているユーザーに対し、商品・サービスの購入を検討してもらうために必要なアクションを、広告表示によって促すことができます。以下の8項目から選択することが可能です。
トラフィック
クリック数を増やすのに効果的な項目です。クリック数を増やすことで、ブランドやサービスへの認知度がより高める効果が見込めます。自身のWEBサイトやページへのアクセス数を増やす目的で使用されることが多いです。
投稿のエンゲージメント
「投稿のエンゲージメント」とは、投稿に反応する可能性の高い利用者にリーチする配信方法です。エンゲージメントには「いいね!」、コメント、シェアなどがあり、配信した広告からこれらのインサイトを得ることで、ターゲット層に好まれるコンテンツ作りなどに役立てることができます。
アプリのインストール
AppStoreやGoogle Playなどにリンクした広告を配信することで、アプリのインストールを促すことができる広告を配信します。関心が高そうなユーザーを狙ってアプリストアへ誘導することで、アプリを使用してくれる人を増やす効果が見込めます。
動画の再生数アップ
動画広告の再生回数を増やすことを目的とした配信方法です。
視聴する可能性の高いユーザーに広告を表示させることで、ブランディングの効果が見込めます。
リード獲得
ニュースレターへの登録など、商品に興味を持ったユーザーから情報を収集するための広告配信方法です。Facebookの登録情報と連携しており、情報を入力する手間が省けるぶん、メールアドレスなどを効率的に取得する効果が見込めます。
ページへの「いいね!
こちらは、Facebookページに「いいね!」をしてくれる可能性の高いユーザーに広告を配信する方法です。投稿ではなくページ自体に「いいね!」を促すため、ブランドとユーザーの関係性を構築しやすいといえます。
イベントへの参加を増やす
Facebookページで作成したイベントへの参加を呼びかける広告を配信し、参加者数を増やすことを目的としています。
年齢や居住地などの情報に基づいてターゲットを絞ることで、イベントの認知度向上や効率的なアプローチが見込めるでしょう。
メッセージ
ユーザーをMessengerに誘導してコミュニケーションをとり、ビジネスへの関心を高めることを目的としています。潜在客や見込み客、既存の顧客らとやり取りをすることで、購買行動の後押しや効率的にカスタマーサポートの役割を果たす効果が見込めます。
コンバージョン
コンバージョンは、購買行動のなかで一番の目的である「購入」に直結しやすいユーザーへの広告配信を目的としています。
売上などの成果に直結しているため、最もよく使われるキャンペーンだといえます。以下の3項目から選択可能です。
コンバージョン
広告を通して、ユーザーに何らかのアクションを促す配信方法です。
コンバーションに繋がりやすそうなユーザーに絞って配信し、商品をカートへ追加、サイトへの登録や購入、アプリのダウンロードなどのアクションを促すことができます。
カタログ販売
Facebook上で商品カタログ情報を広告に連携し、配信する方法です。
ECサイトなどのカタログ商品を掲載することで、売上を増加させる効果が見込めます。
来店数の増加
こちらは、近隣の利用者に実店舗の所在地を宣伝するときに活用する方法です。
居住地などでターゲットを絞って配信することで、来店数増加につなげることができます。
目的別に選択できる広告フォーマット
Facebook広告では、キャンペーンの目的によって配信できるフォーマットが異なります。
ここでは、目的ごとに対応するフォーマットの種類についてご紹介していきます。
フォーマットの種類
広告を配信するフォーマットには「画像」「動画」「カルーセル」「コレクション」の4種類があります。
「カルーセル」では、一つの広告で最大10件の画像や動画を掲載できます。それぞれの画像や動画に異なるリンクを付けられるフォーマットで、複数の商品を紹介する場合などに便利です。
また、「コレクション」は商品やサービスをビジュアル中心に紹介できるフォーマットで、気になる商品の閲覧や購入が比較的簡単にできる配信形式です。
これらのフォーマットがどのキャンペーンに対応しているかについては、ニュースフィードに配信する場合でいうと以下のようになります。
認知 | リーチ | 画像、動画、カルーセル |
ブランドの認知度アップ | 画像、動画、カルーセル |
検討 | トラフィック | 4種類すべて対応 |
投稿のエンゲージメント | 画像、動画 | |
アプリのインストール | 画像、動画、カルーセル | |
動画の再生数アップ | 動画 | |
リード獲得 | 画像、動画、カルーセル | |
ページへの「いいね!」 | 画像、動画 | |
イベントへの参加を増やす | 画像、動画 | |
メッセージ | 画像、動画、カルーセル |
コンバージョン | コンバージョン | 4種類すべて対応 |
カタログ販売 | 画像、カルーセル、コレクション | |
来店数の増加 | 4種類すべて対応 |
まとめ
ビジネスに合ったキャンペーンの目的やフォーマットを選択することは、より効果的な広告配信の実現に繋がります。費用は発生しますが、そのぶん適切なターゲットに向けた配信ができるため、成果も出やすいでしょう。
今回は「キャンペーンの目的」を適切に設定する重要性や目的ごとに対応するフォーマットについてご説明しました。ビジネスで達成したい目標がある場合には、今回ご説明した内容を参考に、積極的にFacebook広告を活用してみてください。
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