Facebook広告のリーチとは?目的やリーチを上げるポイントを解説

Facebook広告を運用するにあたり、「リーチ」という単語が出てきます。
ここでは「リーチ」がどのような指標か、リーチを伸ばすにはどうすればよいのかを、わかりやすくご説明します。

FacebookなどのSNSの基礎知識とマーケティング活用について詳しく知りたい方は、こちらの資料をご参考ください。

Facebook広告のリーチとは?

Facebook広告のリーチとは、広告を1度でも見たことのある人の数をいいます。
リーチと似た概念に、「インプレッション」「エンゲージメント」があります。

どの広告媒体でも、リーチ数が上がることはそれだけ世の中に影響を及ぼすことができるようになるため、望ましいことです。
特にスマートフォンから気軽にアクセスできるFacebook広告の場合、ユーザー数に対し、どれくらいの割合・人数が広告にアクセスしたかを計測することは、マーケティング活動の成否の一つの指標となるでしょう。

リーチとインプレッションの違い

リーチとインプレッションの意味はそれぞれ次の通りです。

  • ・リーチ=広告を1度でも見たことのある人の数
  • ・インプレッション=広告を見た回数

リーチは、人数であらわされ、1人の人が2回同じ広告を見た場合には、カウントされるのは1人のみです。これに対して、インプレッションは広告を見た回数ですので、1人の人が3回見た場合は3回と数えます。

リーチとエンゲージメントの違い

リーチとエンゲージメントの違いは次の通りです。

  • ・リーチ=広告を1度でも見たことのある人の数
  • ・エンゲージメント=広告を見て、アクションした人の数

エンゲージメントは、「いいね!ボタンを押した人の数+コメントした人の数+シェアした人の数+クリックした人の数」で、アクションの数ではなく、それぞれ実際の人数のみをカウントして数えます。

リーチは反応やアクションは問わず、1度でも広告を見た人を数えるのに対して、エンゲージメントは、企業やその製品、サービスについての親近感・関心・愛着を示す指標であるため、アクションをとった実際の人数を見ることとなっています。

Facebookのリーチの確認方法とは?

Facebookの広告には、いいね!ボタンをクリックすることや、コメントの書き込みが可能な「投稿の宣伝」と、広告マネージャから作成する広告があります。広告のパフォーマンスをチェックするには、それぞれのリーチについて、確認する必要があります。
投稿の宣伝のリーチの確認方法は、Facebookインサイトから行います。モバイルサイトとPCで確認の方法が異なります。

投稿ごとのリーチの表示―モバイルサイトで表示させる場合

  1. 【1】管理しているページを表示させる
  2. 【2】「ページ」「アクティビティ」「インサイト」と3つのタブがページ上部に表示されるので、インサイトを押す
  3. 【3】ページをスクロール、「投稿」を表示させる
  4. 【4】投稿の右側に上段にリーチが数値で表示される

モバイル表示ができる情報は限られていますので、より詳しい数値はPC版のインサイトでの確認をおすすめします。

投稿・全体リーチの表示手順―PCサイトで表示させる場合

  1. 【1】ページを表示
  2. 【2】ページ左側のメニューからインサイトを選んで押す
  3. 【3】さらに左側のメニューから投稿を選んで押す
  4. 【4】グラフの下に投稿の一覧が表示され、中列左にリーチが数値で表示される
  5. 【5】さらに、左側のメニューのリーチボタンを押すと、全体のリーチ数がグラフで表示される

Facebook広告のリーチの確認は広告マネージャから行います。広告も、PCの広告マネージャと、モバイルアプリの広告マネージャから確認ができます。

広告・リーチの表示手順―広告マネージャアプリで表示させる場合

  1. 【1】ホーム画面をスクロールした最下部「キャンペーン画面」にキャンペーンおよび広告一覧が表示される
  2. 【2】パフォーマンスをチェックしたい広告をタップで指定、リーチが数字で表示される

広告・リーチの表示手順ーPCサイトで表示させる場合

  1. 【1】https://www.facebook.com/adsmanager/manage/から広告マネージャにアクセス
  2. 【2】キャンペーン・広告セット・広告のタブが表示されるので、リーチを確認したいタブをクリック。広告の一覧が、画面中央クリエイティブレポートに表示される
  3. 【3】デフォルトの設定では、右から3列目にリーチが数値で表示される
  4. 【4】デフォルト以外の設定になっている際は、画面右上の「列」ボタンをクリック
  5. 【5】一番上の「パフォーマンス」ボタンをクリックすると、【3】と同様にリーチが表示される

3種類のリーチがグラフで確認できるFacebookインサイト

Facebookインサイト

Facebookは、インサイトで各種の広告の効果測定ができます。リーチに関しても種類ごとにグラフで確認が可能です。

  • ・オーガニックリーチ:ページ内のコンテンツを1度でも見た人の人数
  • ・口コミリーチ:口コミ・友達のページから、コンテンツを見に来た人の人数
  • ・有料リーチ:有料ページを見た人の人数

リーチしたユーザーはどんな人?

リーチしたユーザーがどんな属性を持つのかに関するデータも確認が可能です。
「口コミリーチ」の場合、口コミ投稿者と何らかのつながりを持った人、というように絞り込むことができます。リーチした人の年代・性別など大まかなリーチ情報は、Facebookインサイトの「概要」で確認が可能です。

さらに詳しい情報を知りたい場合は、企業の情報と組み合わせて、年代や性別・職業などの属性レベルまで、リーチした人の様子インサイトで見えるようにすることもできます。

リーチが上がる仕組みとは?

Facebook広告のリーチは、いくつか上げるためのコツがあります。

キャンペーンの設定

中でも有効なのは「キャンペーンの設定」です。キャンペーンでは次のようなことを設定し、自動で広告を上限まで表示するなど、リーチを効率的に伸ばすことができます。

  • ・キャンペーン名
  • ・ターゲットとなる層の設定
  • ・広告の表示の頻度

広告に「リーチ目的」の設定をする

作成するFacebook広告に「リーチ目的」の設定をすると、広告のリーチを自動で伸ばすことができます。リーチ目的の広告も、ターゲティング・表示頻度などが設定できます。ターゲティングは、大まかな年齢・性別だけでなく、好み・趣味・行動などに至るまで非常に細かく設定できるところが特徴です。

Facebook動画広告などのコンテンツを充実させる

コンテンツの充実もリーチを上げるための大事な要素です。ニュースフィードの仕組みから、次のような表示順位をあげるコンテンツを意識してみましょう。

  • ・投稿のタイプ:動画はリーチが上がりやすいコンテンツです。
  • ・投稿日時:投稿から時間がたっていないコンテンツほど上がります。
  • ・投稿への反応:反応が多ければ多いほどリーチが上がります。

リーチを上げて露出を高めたい場合、「動画を頻回にアップする」という施策が有効です。動画広告は、ニュースフィードに加えて、Watchでも表示されますので、一人でも多くの人の目に触れる目的に合っています。

まとめ

Facebook広告のリーチ=1度でも広告を見た人の数は、広告のパフォーマンスを測る上で基本的な指標となります。投稿の宣伝のリーチ、広告のリーチ、それに種類別のリーチも、Facebookではインサイトの利用と広告マネージャを使うことにより確認することが可能です。

さらに、リーチを上げるためには、キャンペーンの利用や、適切なターゲティング設定、および露出の機会が他の広告よりも多い動画広告の活用が考えられます。動画広告の制作にはタイムラインに最適化された動画広告が作成できるツールを使い、リーチを上げてみましょう。


 

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