毎日多くのユーザーがアクセスするSNSは、広告媒体としても非常に魅力的です。中でも、ターゲティング精度が高く画像広告や動画広告などさまざまな形での出稿が可能な「Facebook広告」は、数多くの企業が導入しています。Facebook広告は誰でも簡単に配信できますが、実際にFacebook上へ掲載されるためには審査を通る必要があります。
今回は、Facebook広告の審査にかかる時間や審査に落ちやすい広告の特徴についてご紹介します。
目次
Facebook広告には審査がある
Facebookに掲載する広告は、Facebookが定めた基準による審査を通過する必要があるため、一定の安全性とクオリティーが保たれているのが特徴です。
悪質な広告はあらかじめ排除されるため、広告によってユーザーが不快な気持ちになることはほとんどありません。このことが広告への信頼性につながり、よりFacebook広告の価値を高めています。
広告審査のプロセス
Facebookの広告には独自のポリシーが設定されており、これに違反した広告は掲載することができません。審査されるポイントは次の通りです。
- ・広告に使用する画像
- ・テキスト
- ・ターゲット設定
- ・広告の配置
- ・広告のランディングページ
審査にかかる時間
Facebook広告は申請してから最大24時間で審査されますが、更に時間がかかる場合もあるようです。審査に通らない可能性を考慮すると、掲載開始希望日から逆算し、時間に余裕を持って提出することが望ましいでしょう。
参照:facebook business「広告の承認プロセス」
審査に落ちる可能性が高い広告の特徴
Facebook広告の審査は、落ちることも珍しくありません。そこで、どういった広告が審査に落ちてしまうのかを解説します。
画像内に多くのテキストを配置している
広告に使用する画像内にテキスト(文字)を多く配置すると審査が通りにくくなってしまいます。ここで言うテキストには、文字による企業のロゴや数字も含まれます。画像内のテキスト量は、画像の面積に対し20%を超えないことが推奨されています。ただし本の表紙画像や商品のパッケージ、ゲームの画面などは例外です。
参照:facebook business「広告の承認プロセス」
アルコール類など年齢制限のあるものを取り扱っている
アルコール類など年齢制限がある商品の広告は、出稿する国や地域の規制に準拠しなければなりません。法律で飲酒が許可される年齢は国によって異なり、広告に関しての規制もまちまちです。また、アフガニスタンやサウジアラビアなど、アルコール類の宣伝そのものを禁止している国も存在します。
広告を配信したい国や地域の規制に従っていない場合、承認されないので注意が必要です。
広告内の「Facebook」記載が間違っている
広告内でFacebookについて言及する場合、更に厳しく審査されることを覚えておきましょう。例えば「Facebook」の「F」は大文字にする、「Facebook」という単語は周囲のテキストと同じサイズ・フォントで表示する、などが決められています。また、単語の代わりにロゴマーク画像を使用することは禁止されています。
ランディングページに問題がある
Facebook広告では広告そのものに加え、ランディングページも審査に含まれます。ランディングページのコンテンツが広告と異なっているなどの問題がある場合、審査に通りません。
Facebook広告における禁止事項
これらの基準を満たしていても、他の禁止されている事項に当てはまっている場合は広告を出稿することができません。Facebook広告における重要な禁止事項について見ていきましょう。
製品そのものが違法
違法ドラッグや麻薬など、法律で製造販売が禁止されているものを宣伝する広告を出すことはできません。もちろん、それらの製品を促進する広告なども禁止されています。
Facebook広告で禁止されている製品を宣伝しようとしている
製品そのものに違法性はないものの、Facebook広告では取り扱うことが禁止されています。例えばタバコ、処方薬、一部のサプリメント、BBガン、爆発物などが該当します。
成人向けの製品
アダルトグッズの広告は掲載できません。また、表記にも要注意です。例えば避妊具の宣伝は許可されていますが、「快感を高める」などの表記は禁止で、避妊効果に重点をおく必要があります。
また、男女問わずヌードや露出の高い画像、性的行為を暗示するような画像は使用できません。
不適切な言葉や表現が使われている
文法に誤りがある、句読点や記号が本来の用途とは異なる形で使われている、汚い言葉や過度にセンセーショナルな言葉が使用されている、などの不適切な言葉や表現も禁止されています。
第三者の権利を侵害している
関係のない企業のロゴマークを使用するなど、第三者の著作権や商標を侵害する要素を入れることは禁止事項に含まれています。権利を侵害すると思われるコンテンツ作りは避けましょう。
個人的特質に言及している
名前、住所、人種、民族、年齢、健康状態、性的指向など、パーソナリティーや個人情報の表記も禁止されています。例えば、「体を鍛えたいあなたへ」という表記は禁止です。「体を鍛えるのに有効なトレーニング器具」など、製品そのものについて言及することを心がけることが大切です。
広告審査に落ちたときは
Facebook広告は審査に落ちた場合、二度と出稿できないという訳ではありません。なぜ審査に落ちたのか説明メールが届きまので、まずはその内容を確認しましょう。広告の内容を編集し再提出、もしくは審査が間違っていると思われる場合は異議を申し立てることもできます。
Facebook広告の審査に落ちないための対策
それでは最後に、Facebook広告の審査に落ちないためのポイントをご紹介します。
Facebookポリシーを確認する
今回は一部のポリシーをご紹介しましたが、他にも数多くあります。公式ホームページには、どういったものが禁止コンテンツや制限コンテンツに該当するかが細かくリストアップされているため、広告を作成する前に目を通し確認しておくことが大切です。
参照:広告ポリシー
提出前に画像内のテキスト量をチェックする
Facebookに画像をアップロードすると、画像内のテキスト量を「OK」「低」「中」「高」の4段階で確認できます。広告用画像を制作したら、まずはここで確認し、「高」と出た場合は画像を変更すると良いでしょう。
ターゲット設定を正しく設定する
広告のターゲット設定が間違っている場合も、審査に落ちてしまいます。例えば、アルコール類の広告を日本国内に配信したい場合、オーディエンスの年齢層を21歳以上に設定しているかどうか確認しましょう。
まとめ
Facebook広告の審査では、申請してから最大で24時間、場合によってはそれ以上の時間がかかる事もありますが、予め余裕をもったスケジュールを考えてお区事が大切です。また、禁止項目などが多いものの、ポイントさえ押さえてしまえば決して難しくありません。
Facebookが広告に求めていることを把握した上で、ユーザーへ的確にアプローチできる広告を作成しましょう。
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