Facebook広告のCTRの平均はどれくらい?クリック率を高める方法も解説

効果的にFacebook広告を運用するにあたっては、CTR(クリック率)を意識することが大切です。実際に「どのようにCTRを上げればいいのか」「CTRの平均はどれくらいなのか」など知りたい企業の担当者もいるのではないでしょうか。この記事では、CTRの概要やFacebook広告のCTRの平均値、CTRが高い方が良い理由について詳しく解説します。

CTRとは?

「CTR」とは、「Click Through Rate」の略語のことで、クリック率のことを指します。具体的には、広告が表示された回数のうち、広告が実際にクリックされた回数の占める割合です。CTRは、「クリック数÷広告の表示回数×100」で求められ、ユーザーが広告に興味を持ったかどうかの指標として扱います。

Facebook広告のCTRの平均値

Facebook広告のCTRの平均値は、約0.89%といわれています。業種や広告媒体によっても目標とするCTRは異なるため、さまざまな要素を加味しながら目標を設定することがポイントです。
参照:Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry [2019]

クリック率が高い方が良い理由

クリック率が高い理由
ここでは、Facebook広告においてなぜクリック率が高いと良いのか、その理由を3つ紹介します。

コンバージョン数の増加につながる

CTRが高いと、自社で用意したランディングページに訪問するユーザーが増えることになるため、コンバージョン数の増加につながります。

ユーザのデータを収集できる

ランディングページに訪問するユーザー数が増えることから、多くのユーザーのデータを収集できます。そして、その収集したデータを活用し、さらに広告やランディングページの質を高められます。例えば、コンバージョン率が低いデータがでた場合、ランディングページを改善するといった対策をとることができます。

広告における評価が向上する

CTRが高いということは、ユーザーにとって有益でかつ興味のある広告ということです。それによりFacebook広告のシステムは、「広告の質が高い」と評価するため、広告ランクが向上します。広告ランクが高くなると、広告が上位表示されるのに優位に働いたり、配信量が増えたりすることが期待できます。

クリック率の上げ方

ここでは、Facebook広告のクリック率の上げ方を3つ紹介します。コンバージョン率がなかなか上がらないときは、以下のポイントを心がけてみてください。

ターゲティングの精度を高める

Facebook広告を誰に向けて配信するのか、ターゲティングを明確にしなければなりません。オーディエンスが広すぎたり、適切なターゲティングができていないと、CTRの低下を招いてしまいます。ターゲティングは絞り込みすぎず、まずは広範囲から実験を繰り返し、精度を高めていくようにしましょう。

最初からターゲティングを絞り込みすぎてしまうと、予算を消化せずに結果のボリュームが少なくなり、データも集まらない場合があるので注意が必要です。

心に刺さる広告コピーを作成する

広告コピーは、ユーザーの心に刺さるものを作成することが大切です。CTRを高める広告コピーを作成するには、詳細なペルソナ設計をしましょう。ペルソナにおいては、職業や年齢、住まい、家庭環境などのプロフィール、ペルソナが言いそうなセリフなど、さまざまな要素を考慮し、具体的に設定することがポイントです。ペルソナ設計が終われば、実際に広告文に反映させていきます。

例えば、「『このアプリ、予定が細かく設定できて便利!』エリートビジネスマンがハマるスケジュール管理アプリとは?」というように、ペルソナの視点に立った広告コピーや、「40代男性も『体臭の悩みがなくなりました』」というように結果を提示する方法もあります。広告コピーは、実際に広告を配信して、反応率が高くなるまで定期的に改善を行うようにしましょう。

魅力的なクリエイティブを使用する

Facebook広告には動画広告やカルーセル広告、画像広告などさまざまなクリエイティブが存在します。ユーザーに広告をクリックしてもらうためには、適切にターゲティングされた魅力的なクリエイティブを活用することも大切です。

例えば、カルーセル広告で複数の商品を紹介したり、動画広告で音と映像によってストーリー性を持たせたり、今まで画像広告ばかり使っていたという人は、動画で動きをつけてみるなど、さまざまなパターンでユーザーにリーチし結果を計測しましょう。その中で、一番CTRが高いクリエイティブを採用するといいでしょう。

まとめ

Facebook広告のCTRを高めることで、コンバージョン数の増加や広告ランクの向上につながるなどさまざまなメリットを享受できます。CTRを上げるためには、今回ご紹介したように、ターゲティングの精度を高め魅力的な広告コピーやクリエイティブを作成することを意識しましょう。

また、常に効果検証し、改善を繰り返すこともポイントです。リソースがないからなどの理由で改善を怠っていては、CTRの向上は期待できません。CTRの仕組みを理解し把握した上で、効果的にFacebook広告を運用していくようにしましょう。


 

関連記事

Facebookへ動画を投稿する方法を詳しく解説!動画を効果的に活用するには?

数あるSNSのなかでも、Facebookのユーザー数は全世界で27億人、国内に限っても2,600万人ほどと言われており、他のSNSと比較しても群を抜いて多いと言えるでしょう。Facebookは20~ ...

Facebook動画の適切なサイズとは?圧縮方法・トラブル時の対応について解説

Facebookに動画を投稿する際には、高画質できれいな動画をアップロードしたいと思うでしょう。Facebookでは、規定のサイズを把握しておかないと自動的に低画質となってしまい、劣化した動画を投稿 ...

Facebook広告の画像・動画の仕様・サイズ一覧【2021年最新版】

Facebookは、国内の月間アクティブユーザー数が2,600万人を超える大規模なSNSプラットフォームです。また実名制になるため、他のSNSにはない精度の高いターゲティングができるのも大きな特徴で ...

失敗しないFacebook広告の出し方|設定方法もステップで解説

Facebookを見ているとさまざまな企業の広告が流れてきます。自社においてもFacebookでの広告運用を手がけてみたいと思いながら、実際のところやり方がわからず二の足を踏んでいるパターンも多いで ...

失敗しないFacebookの広告運用のコツと改善ポイントを解説

Facebookは、全世界で使われているSNSの一つです。 実名登録が基本で、家族や友人、学校の同窓生、同僚など、実際に交流のある人とインターネット上でもつながることができます。 また、氏名のみならず ...

この記事をシェアする