Facebook広告の運用が成功しているかどうかを確かめるために、コンバージョン率の平均を知りたいと考えているマーケターも少なくないでしょう。SNSマーケティングを行う上で、コンバージョン率の特徴を理解することが重要です。また、Facebook広告におけるコンバージョン率の高め方もおさえておくと良いでしょう。
この記事では、コンバージョン率の概要を説明したうえで、Facebook広告におけるコンバージョン率の平均や高める方法についてご紹介します。
目次
コンバージョン率とは
コンバージョン率は「Conversion Rate」を略してCVRとも呼ばれ、Webサイトに訪れたユーザーのうちコンバージョンに至った割合を示す指標です。
ここからは、コンバージョン率の計算方法とその特徴についてご紹介します。
計算方法
コンバージョン率は以下の計算式で求めることができます。
「コンバージョン率」=「コンバージョン数」÷「Webサイト訪問数」×100
コンバージョンとは、商品購入や会員登録、資料請求など、自社の利益につながるユーザーのアクションです。コンバージョンに至ったユーザー数を、訪問したすべてのユーザー数で割ることで、コンバージョン率が求められます。
例えば、Webサイト訪問者数が1,000人でコンバージョンに達したユーザーが30人だとすると、コンバージョン率は3%になります。
特徴
コンバージョン率を求めることで、Webサイトを訪問した人がどのくらいの割合でコンバージョンに達しているかがわかります。どれほどクリック率が高く、多くのユーザーが訪問していても、コンバージョン率が低ければ利益につながりません。反対に、クリック率が低くてもコンバージョン率を高く保っていれば利益につながりやすいでしょう。
コンバージョン率は、何をゴールにするのかによって大きく変わります。例えば、ある商材の「資料請求」と「購入」をそれぞれゴールに設定したとき、前者のほうが明らかにハードルは低くなります。自社の属する業界や扱う商材によっても差があるため、コンバージョン率が適切かどうかを見極めるのは簡単ではありません。
Facebook広告における平均コンバージョン率
2019年にWordStream社が行った調査によると、Facebook広告における業界全体の平均コンバージョン率は9.11%でした。多くの産業でコンバージョン率が10%を上回る一方で、「趣味・レジャー」や「ニュース」といった産業では3%を下回っています。このデータから、産業によってコンバージョン率に大きな開きがあることがわかります。
先述のとおり、コンバージョン率はゴール設定などによっても変わってくるため、Facebook広告の平均コンバージョン率を1~2%とする見方もあるようです。自社のコンバージョン率を平均と比べてFacebook広告の運営が成功しているかどうかを見極めるのは困難ですが、コンバージョン率を上げる努力を続けることが大切だといえます。
参照:Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry[2019]
コンバージョン率を高める方法
ここからは、Facebook広告のコンバージョン率を高める方法について詳しくご紹介します。
適切なターゲットを設定する
広告は適切なターゲットに届けることが重要であり、商品や媒体がユーザーのニーズに合っていなければコンバージョンに達することはありません。Facebook広告では、年齢や性別から興味・関心、役職まで細かくターゲティング設定ができるため、広告のターゲット像を自社の想定するペルソナに限りなく近づけられます。ただし、ターゲットを絞り込みすぎるとオーディエンスが狭まって集客効果が小さくなるので注意が必要です。
Facebook広告で積極的に活用したい機能が、基準となるターゲット層と共通の特徴を備えた、ユーザーを自動で抽出してくれる類似オーディエンスです。商品を購入したユーザーや、自社のFacebookページをフォローしているユーザーなど、基準にしたいターゲット層を設定することで類似オーディエンスが生成できます。特徴が重複していない複数の類似オーディエンスを生成して活用すれば、高い集客効果が期待できます。
一貫したメッセージを発信する
広告で発信するメッセージに一貫性がないと、ユーザーからの信頼を勝ち取れず、コンバージョン率も下がります。ユーザーが広告を発見してからコンバージョンに達するまで、一貫したストーリーを用意することが大切です。
広告に一貫性を持たせるポイントとして、商品購入や資料請求などを促すCTAには適切な文言を使いましょう。例えば、商品の販売を促進するページで「もっと知る」というCTAは不適切なので、「今すぐ購入」に変更する必要があります。
また、大げさなキャッチコピーで目を引いてクリックを促しても、内容がそぐわなければユーザーを失望させるだけでしょう。なるべく誇張表現は使わずに、現実に即した範囲で魅力的なコピーを考案してください。
効率的に広告を配信する
広告を適切な場所に適切な形で配信することも、効率的に集客するための重要ポイントです。Facebookでは、モバイルやデスクトップ、フィードやストーリーなど、広告の配信が可能な場所が複数に分かれています。配信場所の理想的な組み合わせをアルゴリズムによってみつける「自動配置」が推奨されていますが、自分でもさまざまな配置場所を試しながら効果を確かめることが大切です。
また、広告サイズには横長・正方形・縦長の3種類がありますが、オーソドックスな横長よりも画面占有率が高い正方形と縦長のほうがユーザーの目に留まりやすく、成果が上がりやすいでしょう。
魅力的なデザインの広告を作る
広告のデザインでユーザーを引きつけることができればコンバージョンに達する可能性も高まります。効果的な施策として、絵文字やイラストを広告に取り入れてブランドの雰囲気を表現する方法が挙げられます。
また、自社ブランドのロゴやユーザーレビュー、著名メディアからの引用などを広告に含めると信頼性が高まるのでおすすめです。また、5Gの時代に向けて、Facebookの動画広告に力を入れるのも良いでしょう。
まとめ
コンバージョン率はWebサイトを訪問したユーザーがコンバージョンに達した割合であり、Webマーケティングにおいて最も重要といえる指標です。広告の目的などによって変わるコンバージョン率の平均値は一概にいえませんが、大切なのは現状よりも多くのコンバージョンを獲得できるように日々努めることです。コンバージョン率を常に意識し、さまざまな改善方法を実践しながらFacebook広告を運用していきましょう。
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