SNSの中でも多くの人が活用しているのがFacebookです。フィード上やストーリーなどで広告を見かけたことがある人も多いでしょう。Facebook広告と一括りにしても、目的によって配信方法もさまざまです。また、画像のサイズもそれぞれに推奨されたものがあり、広告の効果を発揮するためにも重要なポイントといえます。
こちらの記事では、Facebook広告において推奨されている画像や動画のサイズを紹介します。サイズを把握しておくことで、効果的なFacebook広告を出す際の参考にしてください。
目次
Facebookの広告サイズ一覧
基本的に、Facebook広告のサイズは、上記画像の5種類が適していると推奨されています。これらは、Facebook内でフォーマットが設けられており、それぞれ適切なアスペクト比で広告を作らなければ、効果的な広告を打ち出すことができません。
例えば、Facebookのタイムラインに流れてくるフィード広告は、Facebookユーザーの目に自然と飛び込む広告です。そのため、他の投稿と馴染むようなサイズが推奨されており、1:1のアスペクト比である正方形の画像や縦型で4:5の動画となっています。
これらのFacebook広告フォーマットは、Facebookを見る端末として非常に多いスマートフォンでも見やすいように設計されています。また、これらのアスペクト比を調整する際には、Facebookページが提供しているテンプレートを活用するのもおすすめです。下記のページからダウンロードできるので、ぜひ利用してみてください。
https://www.facebook.com/business/help/103816146375741?id=271710926837064
Facebookが推奨する画像広告のサイズ
Facebookを見ているユーザーの多くは、スマートフォンを活用しています。そのため、アスペクト比もモバイルで見ることを優先的に考えるのが通例です。さらに、広告が配置される位置によっても、Facebookが推奨するサイズが異なります。
Facebook内の広告は、バリエーションが豊富です。また、FacebookはInstagramとも連動しているため、そちらの広告も踏まえると10を超える広告の配置スタイルがあります。それぞれに、推奨されるサイズが異なるので注意が必要です。
例えば、Facebookで汎用性の高いのが正方形の1:1といったアスペクト比で、画像サイズにすると1080×1080ピクセルといわれています。Facebookのフィードで流れてくる画像や右側の広告枠に表示される広告に適応が可能です。そのほかにも、さまざまな広告があるので、下記の表をチェックしていきましょう。
広告の配置場所 | アスペクト比 |
Facebookフィード(画像) | 1:1(1080×1080ピクセル以上) |
カルーセル広告 | 1:1(1080×1080ピクセル以上) |
インストリーム動画 | 1.91:1〜1:1(1080×1080ピクセル以上) |
ストーリー | 1.91:1〜1:1(1080×1080ピクセル以上) |
Facebook上の検索結果 | 4:5(1080×1080ピクセル以上) |
Facebookインスタント記事 | 16:9(1080×1080ピクセル以上) |
Facebook Marketplace | 4:5(1080×1080ピクセル以上) |
Facebook右側広告枠 | 1:1(1080×1080ピクセル以上) |
画像広告のテキストの推奨事項
Facebookで画像広告を出す場合は、テキストも重要な要素となります。一目見てユーザーを惹きつける必要があり、インパクトのあるテキストが求められます。
Facebookにおけるテキストは、「メインテキスト」「見出し」「説明」の3種類です。それぞれに推奨事項があるので注意しましょう。
動画の上に記載されている文字が「メインテキスト」です。動画の下にある太文字が「見出し」、その下が「説明」となります。それぞれの推奨事項については以下の通りです。
広告の配置場所 | メインテキスト | 見出し | 説明 |
Facebookフィード | 125文字以内 | 40文字以内 | 30文字以内 |
Facebook右側広告枠 | – | 40文字以内 | – |
Facebookインスタント記事 | 125文字以内 | 40文字以内 | 30文字以内 |
Facebook Marketplace | 125文字以内 | 40文字以内 | 30文字以内 |
Facebookストーリーズ | 125文字以内 | 40文字以内 | – |
Facebook上の検索結果 | 125文字以内 | 40文字以内 | 30文字以内 |
Facebookが推奨する動画広告サイズ
Facebookでは、画像広告に加えて、動画広告を打つことも可能です。動画広告でも画像と同じくFacebook推奨のサイズがあります。また、広告の配置によってサイズが異なるため、それぞれに合わせて作成することが大切です。
あくまでも推奨なので、推奨サイズよりも小さくすることも可能ですが、ユーザーの見やすさを考えると推奨サイズに合わせる方が賢明でしょう。下記の表に、配置ごとの推奨サイズをまとめていきます。
広告の配置場所 | アスペクト比 |
Facebookフィード | 4:5(1080×1080ピクセル以上) |
インストリーム動画 | 1.91:1〜1:1(1080×1080ピクセル以上) |
Facebookインスタント記事 | 16:9(1080×1080ピクセル以上) |
Facebookストーリーズ | 9:16(1080×1080ピクセル以上) |
Facebook上の検索結果 | 4:5(1080×1080ピクセル以上) |
Facebook動画フィード | 4:5(1080×1080ピクセル以上) |
動画広告のテキストの推奨事項
Facebookでは動画広告でもテキストを活用することができます。画像広告と同様に、「メインテキスト」「見出し」「説明」が必要です。広告の配置によっては、「説明」が掲載されない場合もあるので把握しておくとよいでしょう。
基本的には、文字の配置は画像広告と変わりません。動画広告のテキスト推奨事項について、次の表にまとめていきます。
広告の配置場所 | メインテキスト | 見出し | 説明 |
Facebookフィード | 125文字以内 | 40文字以内 | 30文字以内 |
Facebookフィード | 125文字以内 | 40文字以内 | – |
インストリーム動画 | 125文字以内 | 40文字以内 | 20文字以内 |
Facebookインスタント記事 | 125文字以内 | 40文字以内 | 30文字以内 |
Facebookストーリーズ | 125文字以内 | 40文字以内 | – |
Facebook上の検索結果 | 125文字以内 | 40文字以内 | 30文字以内 |
Facebook動画フィード | 125文字以内 | 40文字以内 | 30文字以内 |
Facebook広告を作成するときのポイント
Facebook広告は、たくさんの企業が導入しているため、ポイントを押さえておかないと埋もれてしまいます。商品やサービスを必要としている人の目に、しっかりと動画を届けるためには、次にあげるポイントを把握しておくことが大切です。
続いては、Facebook広告を作成するときのポイントを一つずつ紐解いていきます。
広告を作成するときのポイント |
・ペルソナを作成する ・配信設定を決める ・自動入札の設計を考える ・バナーデザインを意識する |
ユーザーイメージを決める
Facebook広告に限らず、PRコンテンツを作る上では、ターゲットを設定することが大切です。中でも、ペルソナを作成することは欠かせないでしょう。ペルソナとは、PRする商品やサービスを利用するユーザーのイメージであり、明確にすることでよりターゲットを絞りやすくなります。
例えば、年齢層や住んでいるエリア、生活スタイルなどもイメージしておくとより効果的です。また、Facebookでは、エリアに対して旅で訪れた人やチェックインしたことがある人などをターゲットにできる設定もあります。これらのポイントを踏まえた上で、Facebook広告を表示する対象ユーザーを細く設定していきましょう。
配信先を決める
Facebookでは配信先が大きく分けて3つあります。ユーザーイメージを踏まえた上で、どのようなゾーンに配信するかを決めます。3つの配信先については次の通りです。
ノンターゲティング | 13~65歳以上の日本に暮らしている人、性別を全てに設定することで、Facebook側に配信するユーザーを任せる方法です。広告のクリック単価を抑えられるといったメリットがあります。 ただし、ターゲットを絞り込むわけではないので、ピンポイントでの広告を出すことができません。幅広い層に周知したい場合には使える配信先といえます。 |
カスタムオーディエンス | メールアドレスやブログ、ランディングページなどの訪れたトラフィックデータをベースにおいて、ターゲティングできる配信方法です。 明確なターゲットがある人や既に顧客を持っている企業において活用できる方法といえます。 |
詳細ターゲティング | Facebookがリサーチし蓄積している興味や関心に基づくデータを利用して配信する方法です。さらに、職業を絞って配信することもできるので、より効果的にピンポイントの層へ向けて広告配信が可能です。 |
自動入札の設計を考える
Facebook広告は、入札戦略を行って、より効果的に結果を出す仕組みになっています。入札戦略次第で、Facebook広告の成果が大きく変わるため、十分に理解しておくことが大切でしょう。Facebook広告の入札戦略は次の通りです。
・最小単価
予算内でより効果的に広告が届けられるように、Facebookが自動で入札をかけるシステムです。Facebook広告の初心者はこの方法を利用すると安心です。
・平均目標達成単価上限
単価の上限を設定しておくことで、獲得単価を許容範囲内に抑える方法です。利益となる獲得単価が明確な場合にもおすすめです。
・入札価格上限
あまり推奨されない方法ですが、入札ごとの価格に上限を設定する戦略がこちらです。結果を制限してしまう入札方法であり、機会ロスの発生が否めません。それでも入札に対して制限をかける必要がある場合には、使える方法といえます。
・最高値
予算を全て利用することで、売り上げの最大化を狙う入札戦略。アパレルや食品のECサイト等、商品によって価格が異なる場合に有効とされる方法といわれています。
バナーデザインを意識する
数あるFacebook広告の中から、クリックしてもらい顧客へと昇華させるためにはバナーデザインを意識することが大切です。しっかりと目を引くデザインであり、ユーザーの印象に残るバナーでなければなりません。
Facebook広告において押さえておきたいバナーのポイントは、次の4つです。
・広告画像におけるテキスト量を遵守
・ターゲットの目に止まるデザイン
・掲載スペースに対応する広告サイズ
・複数の訴求軸を設定
バナーデザインを考える上でも、Facebookが推奨する広告サイズは非常に大切なポイントです。また、推奨されるテキスト量も踏まえて考える必要があります。このような制限の中で、より注目されるバナーデザインにしなければなりません。
詳しくは、こちらのページにまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
https://video-b.com/blog/facebook/facebook-design/
まとめ
Facebook広告における推奨サイズや効果的に打ち出すためのポイントをご紹介しました。広告サイズやテキストについては、必ずしもこれではないといけないという指定がされているわけではありません。あくまでも推奨ではありますが、ユーザーにとってわかりやすく目に残りやすい広告を出すためには、推奨基準に沿ったものにした方が賢明でしょう。
基準の中で、いかにユーザーに注目してもらうかが戦略といえます。しっかりとターゲットを明確にしてペルソナを細かに設定することが非常に大切です。それらを定めて初めて、バナーデザインも効果的なものにすることができるでしょう。
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