「CTAを改善したはずなのにCVが上がらない、まったく売上につながっていない…」そんなお悩みを抱える企業の担当者の方にとって、コンバージョン率の向上を実現した企業の成功例やそのための秘訣を知ることは、改善への一つの近道になります。
そこでこの記事では、有名企業のCTAの事例を紹介しながらCVアップにつながるヒントを探っていきます。
貴社の商品やサービスに置き換えながら、コンバージョン率の向上にぜひお役立てください。
目次
最適なCTAの実現には検証と改善が必要
CTAの改善は、インターネットの情報や本の内容を全部取り入れれば良いわけではありません。
現在のCV率を引き起こしている要因を分析し、その一つひとつを改善していく必要があります。
高いCV率を実現している企業の多くも、初めから高いCV率が実現できていたわけではありません。
改善案の実行と検証を繰り返し行うことで、効果に結びついています。
商品やサービスの内容によって、CTAにおける正解は変わります。
上手くいっている会社をそのまま真似するのではなく、自社の商品やサービスに適した方法の発見を目指しましょう。
CTA事例厳選5選
では、特徴的なCTAボタンの設置などにより高い効果を得ていると思われる企業の事例を5つ紹介します。
Apple Inc.
訪問者に対し、ファーストビューで最新の商品をアピールし、金額を明確に表示しつつ、CTAボタンが「さらに詳しく」と「購入」の2つに分かれています。
画面をスクロールしていくと、最新商品以外にもほとんどの商品でこの2つのCTAボタンが用意されています。
即決で購入するつもりで訪問したユーザーと、商品に対する理解を高める目的で訪問したユーザー、そのどちらにも対応できるように設計されたCTAであることが分かります。
また、文字を少なめにした構成にAppleが持つ「シンプルなカッコよさ」が反映されており、デザイン面でも優れています。
富士ゼロックス
BtoBを意識した戦略が感じられるサイトです。
最新のおすすめサービスをファーストビューに配置し、「詳細を見る」のCTAボタンを設置しています。
BtoBの場合、担当者の独断で大型契約を結ぶようなケースはまずありません。
そのため、サービスの比較検討や稟議のための情報収集にすぐに取り組めるような導線設計がなされています。
自社サービスに関する情報だけでなく、IT導入補助金など、ユーザーが知りたがっている情報をファーストビューに載せている点も参考になります。
Zoom
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに一気に普及したZoomのウェブサイトは、ファーストビューでメールアドレスの入力フォームが表示され、そのすぐ右隣に「サインアップは無料です」と書かれた暖色系のCTAボタンが設置されています。
リモートワークで急にZoomを使う必要が生じたユーザーに対応するため、能動的かつスピーディーなCVへの導線が敷かれていることがわかります。
ALSOK
最近はウェブサイトに会社の電話番号を記載していない企業も多いですが、ALSOKのサイトではWeb上のCVだけでなく電話によるCVを促している点が特徴的です。
非常に目立つ位置に電話番号が掲載され、さらに「24時間・365日受付」のコピーが添えられています。
さらにその右側には「資料請求」「個人向け商品」「法人向け商品」の各CTAボタンが設置されています。
警備という緊急性の高い事業を手がける会社らしく、「一刻も早く」のスピーディーさにこだわる姿勢がCTAにもあらわれています。
Norton
ファーストビューでは穏やかな表情でタブレットを見る外国人男性の画像が表示され、スクロールすると濃いネイビーの背景に白い文字で「ノートンセキュリティのご利用をご検討中の場合には、ノートン360をぜひお試しください。」のコピーが大きく表示されます。
この「検討中」と「お試し」というコピーはCVへのハードルを低くするワードであり、ユーザーに安心感を与える配慮が感じられます。
さらに画面をスクロールすると、「スタンダード」「デラックス」「プレミアム」の3つのパッケージについて「詳細を見る」のCTAが控えめに表示され、さらにスクロールすることでようやく「今すぐ購入」のCTAボタンが登場します。
CVを押し付けることなく落ち着いたトーンでCTAまでスクロールさせることで、セキュリティ管理ツールとしての安心感を醸し出しています。
BtoBにおけるCV向上には「MCV」が有効
CTAの設計は、BtoBのサービスかBtoCのサービスかによっても変わってきます。
特にBtoBにおけて商品購入までのリードが長いような商品においては「MCV(マイクロコンバーション)」を設置することでCVにつながりやすい傾向があります。
MCVは「中間コンバージョン」と訳され、最終目標である「購入」「契約」といったCVに至る前の「詳細を見る」「資料をダウンロードする」「試してみる」などのCTAボタンを段階的に設置する手法を指しています。
このMCVを設置することにより、能動的な行動をしていたユーザーがどの時点で離脱したのかを可視化することができ、サイトの中で改善すべき点を正確に把握することができます。
上記で紹介したAppleや富士ゼロックス、Nortonの事例でも、MCVが効果的に活用されています。
管理するポイントが増えるため多少の負担も生じますが、ぜひ試していただきたい手法の一つです。
まとめ
ここでは、効果的なCTAボタンの配置例などからCTAの改善のヒントを探ってきました。
CTAを改善していくには、数多くの他社事例を参考にし、良い部分を取り入れていくことが大切です。
ただし、そのまま真似るのではなく、自社の商品やサービスに興味や関心を持ちそうなユーザーがどういった思考を持っているのか、想像力を働かせながら改善を繰り返していく必要があります。
また、ユーザーに具体的で臨場感のあるイメージを持ってもらうために、動画コンテンツを取り入れることも検討されてはいかがでしょうか。
うまく活用し、効果が出せるようにしましょう。
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