プロモーション効果を高めるマーケティングの手段として注目を集めているのが、SNSを利用した動画広告です。広告にはさまざまな種類がありますが、その中でもSNS広告は主流の一つだといえるでしょう。
実際にSNSで動画広告を活用している企業の事例を紹介しつつ、動画によるプロモーションを成功させるためのポイントを解説します。
SNSで動画広告が活用されている理由
まずは、SNSにおける動画広告がどのような効果をもたらすのかを解説します。
目にとまりやすく記憶に残りやすい
FacebookやTwitterなどのSNSは、ユーザーの投稿により常に情報が更新され続けるという特徴があります。
そのため、ありきたりな広告ではユーザーに見てもらえないことも。
動画を用いて動きや音声を加えることで、よりユーザーの注意を引きやすくなります。
話題性のある広告が作りやすい
動画は画像やテキストよりも工夫がしやすいため、話題性のある広告が作りやすいメリットがあります。
あまり知られていない商品やサービスの場合でも、多くのユーザーを惹き付ける動画を作ることで、すぐ話題になる可能性があります。
記憶に残りやすいキャッチフレーズやBGM、またシーンなどを考えクリエイティブな動画を作成してみましょう。
拡散されやすい
SNSではユーザーが少しでも興味を持った動画を、ボタン一つでシェアすることができるので拡散されやすい傾向にあります。SNSユーザーは多いため、すぐに世の中に知れ渡るでしょう。
実際のところ、10代から60代の男女のうち、YouTubeは75.7%、Twitterは37.3%、Instagramは35.5%、Facebookは32.8%の人が利用しているというデータがあります。
分母が多いぶん必然的にターゲットとするユーザーも多く、スモールビジネスのPRにも適しています。
更にこれらのSNSは全世界で使われているため、リーチできるのは日本国内に限りません。
海外に向けて日本の製品や観光地をPRすることも可能です。
参照:平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
YouTubeにおける動画広告の事例
多くのユーザー数を誇るYouTubeは、動画広告を出稿するにあたり欠かせない存在です。
YouTubeの動画広告事例をご紹介します。
YouTubeの動画広告事例その1
手術後の犬に装着するエリザベスカラーの代わりに使えるペットウェアの動画広告です。
従来のエリザベスカラーは、食事や睡眠の際に邪魔になってしまうという欠点がありました。
ここで紹介されているペットウェアは、そういった不便を解消できる実用性とファッション性を兼ね備えていることが、動画によって明確に表現されています。
動画広告により、世界中の獣医から注文を受けるビジネスへと成長した事例です。
YouTubeの動画広告事例その2
ヘリコプターでアラスカの高地まで連れていってくれるスキーツアー会社の動画広告です。
アラスカの壮大な景色や雪原を颯爽と滑り降りるスキーヤーの映像は、このツアー会社が非日常の体験をもたらしてくれることを雄弁に物語っています。
新規顧客のうち約50%をYouTubeの動画広告経由で獲得するなど、動画の魅力をフルに生かした事例であるといえます。
3大SNSにおける動画広告の事例
3大SNSとはTwitter、Facebook、Instagramのことです。
3大SNSで実際に掲載されている動画広告をご紹介します。
Twitterの動画広告事例その1
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在宅ノンアル派!#オールフリー
\
在宅時間をもっと楽しく!
昼に餃子がうまく焼けたらオールフリー!
あなたも、いいよ。飲んじゃって!他のシーンもチェックしてね! #菜々緒 https://t.co/fh7C7tGJhS pic.twitter.com/lgNKSvfEB9
— SUNTORY(サントリー) (@suntory) July 1, 2020
サントリーのノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー」の動画広告です。
飲料の広告でありながらもメインで映っているのは、思わずビールを飲みたくなるほど美味しそうに焼き上がったギョウザです。
「昼じゃなきゃ飲めるのに~」というフレーズを加え、ノンアルコールであれば昼からビールが楽しめるという流れになっています。
2020年7月の1カ月間で約70万回再生されました。
Twitterの動画広告事例その2
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塩らーめん大好き竹達さん
アレンジレシピ🍜に初挑戦✨
\エプロン姿の #竹達彩奈 さん💕が
お馴染みしょうゆごま兄弟に
夏にぴったりのレシピをご紹介します@sapporo1ban_jp をフォロー&
この投稿をRTで #サッポロ一番
4兄弟+シークレットセットが当たる🎁#夏のおうちでサッポロ一番— サッポロ一番 (@sapporo1ban_jp) July 29, 2020
定番のインスタントラーメン「サッポロ一番」の動画広告です。
人気声優の竹達彩奈さんを起用し、アニメやゲーム好きのTwitterユーザーに幅広くアピールしています。
フォロー&リツイートで賞品が当たるキャンペーンも同時に行い、2日間で約2万リツイート、1万の「いいね」を獲得しています。
Facebookの動画広告事例その1
健康食品を取り扱う「京都やまちや」は、香港での売上拡大のために動画広告を導入しました。
モバイルファーストのフォーマットを採用したことにより、利用者が広告コンテンツを見た際の売上が45%増加しました。
日本国内のみならず、国外にもアプローチ可能なSNSならではの展開方法であるといえるでしょう。
参照:京都やまちや|Facebook for Business
Facebookの動画広告事例その2
ディズニー英語システムを提供するワールド・ファミリー株式会社による動画広告では、当選者がもらえる教材を開封するシーンを動画で表現することで、内容の豪華さをアピールしています。
ウェブサイトでのコンバージョンが2.4倍になるなど、大きな成果を生み出しました。
参照:ワールド・ファミリー株式会社|Facebook for Business
Instagramの動画広告事例その1
キウイフルーツの生産販売を手がけるゼスプリによる動画広告です。
Instagramの機能の一つであるARエフェクトを使った動画は、実写と3Dアニメーションの融合でインパクトがあります。
良い意味で違和感があり、思わず見入ってしまうユーザーが多いでしょう。独特のテーマソングも耳に残ります。
Instagramの動画広告事例その2
家族のように一緒に過ごせるロボット「LOVOT」の動画広告です。
まばたきをしたり首をかしげたりするかわいらしいしぐさを、動画によって余すところなく見せています。
動きに特徴がある商品のPRには動画が最適であることを示す一例です。
主な動画広告の種類と特徴
動画広告は、自社アカウントで配信しフィード(タイムライン)に表示させることが可能な他、一般ユーザーの動画に挿入して配信することもできます。
一般ユーザーの動画に挿入される形の広告は、主に次の2種類です。
インストリーム広告
ユーザーが投稿した動画の前後もしくは途中に挿入される広告です。
ほとんどの場合、一定の秒数を再生した後はユーザーによるスキップが可能なため、冒頭でユーザーを引きつける工夫が必要になってきます。
バンパー広告
ユーザーが投稿した動画の前に挿入される広告で、最長で6秒と尺が短くスキップ不可なのが特徴です。
YouTubeで導入されています。
動画広告を成功させるためのポイント
成功事例を参考に、動画広告で成果を上げるためのポイントをまとめて解説します。
重要なことは最初の数秒に入れ込む
動画広告が他の広告と決定的に違うのは、途中で視聴をやめる(スキップする)ユーザーが少なからず存在することです。伝えたいことはなるべく冒頭に入れ込み、何についての広告なのか、視聴することでどんなメリットがあるのかを伝えましょう。
動画広告は潜在ニーズを掘り起こし、広く浅くアピールすることに向いているため、潜在ユーザーの興味を引くという点からもピンポイントに表現することが重要です。
明確な目的を持ち制作・配信する
広告を出す目的が認知度アップなのか、それともウェブサイトへの呼び込みなのかにより最適な表現方法は異なります。広告でユーザーの興味・関心を引きつけるには、目的に合わせたメッセージを作成することが重要なため、制作前に軸を確立させておきましょう。
ターゲットを明確にする
多くのユーザーが利用するSNSでは、広告のターゲティングも重要です。
例えば、ファミリー向けの製品の広告を単身者に配信したところで、高い効果を得ることは難しいでしょう。
広告内容に適した媒体を選ぶことも大切
数ある媒体の中で、動画が最もシェアされる傾向があるのはYouTubeです。
ただし、SNSごとに特徴やユーザー層が異なることも忘れてはいけません。
国外へのアプローチに力を入れるならば、海外での利用者が多いFacebookを利用するなど、広告内容や商品に適した媒体を選択しましょう。
まとめ
商品やサービスをよりリアルに伝えられる動画では、過剰な演出や脚色をすると、実物との大きなギャップが生まれかえって悪印象を招いてしまうこともあります。
どのような目的の広告でも、自社の製品やサービスをありのままに伝えることを忘れてはいけません。
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