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コンプレックスを助長する?不快な動画広告を作らないために

YouTubeなどを視聴している際に流れる動画広告。最近はイラストを使用し物語調にした「マンガ動画形式」のものも増えていますが、そのストーリーや訴求内容に傷ついたり、不快な思いをする方も多いのではないでしょうか。
TVCMなどに比べ、YouTube上の動画広告は審査が甘く、不適切な表現の広告もお咎めなく配信されてしまうのです。よって、差別的な表現や性描写などを含んだ不健全な広告が散見されます。

ネガティブなアプローチは購買意欲を非常に高めるため、CVRを上げるという点では有効です。しかし、本来問題ではないことを「問題」であるかのように煽り、そのソリューションを売りつけるという手法は健全とは言えません。インターネットやスマホの普及によりユーザーもリテラシーが上がっているので、こういった広告にはむしろ嫌悪感、不快感を抱く人も多いのです。こうなると、一時的な売り上げは上がっても、長期的に見ると企業イメージを著しく傷つける可能性があります。

今回は、ユーザーを傷つけるような不快な動画広告を作らないように、マーケターはどのように広告と向き合っていくかについてお話していきます。

コンプレックスを助長する不快な動画広告

不快な動画とは具体的にどのような動画を指すのでしょうか。
特に、視聴していて嫌な気分にさせられるのが、外見的コンプレックスを刺激する動画広告です。美意識の高い女性や、薄毛に悩む中年男性などがターゲットになることが多いです。
「コンプレックス商材」という言葉があるように、コンプレックスへのソリューションというのはとても訴求力が高いものなのです。

ダイエット・脱毛系のマンガ動画広告

とりわけ多いのが、ダイエットや脱毛などに関するマンガ動画です。
ダイエット商材を売りつける動画広告のストーリーでは、太っていることを悪と定義し、物語の主人公が徹底的に恥をかきます。好きな男性に太っていることが原因で振られた、口汚く罵られた、など、長年太っていることに悩んでいる人には目を覆いたくなるような描写です。そして商品を紹介し、「これを使えば簡単に痩せて人生バラ色!」という単純なストーリーとなっています。

脱毛も同様で、デート中に恥ずかしい思いをした、毛深いことは恥ずかしいことだと他人から指摘された、など、傷つくことを追体験させられます。

太っていることも毛深いことも、本来悪いことでも恥ずかしいことでもありません。国や文化、時代によって美しさの定義は異なり、そもそも個人によっても美しさの基準は全く違います。それぞれの個性を「恥ずかしいことであり、無くす必要がある」と流布することは、その個性を持った人の自信を奪い、いじめの対象になるなどの危険も孕んでいます。

多様性の時代に、コンプレックスを過剰に刺激してまで売る必要があるでしょうか?いたずらに視聴者を傷つけ、企業としてのブランドを下げてまで、短期の売上げを立てることは不幸の連鎖を生んでしまいます。 広告作成は制作会社に一任している企業も多いかと思いますが、このようなアプローチをしていないか注意してください。

動画広告はストーリー性を持たせられる

そもそも、動画というものは静止画広告と違い、ストーリー性を持たせられます。単純に情報量が多くなるためです。そして、物語というのは人の感情に深く刺さり、記憶にも残りやすくなります。それなのに、その内容が「毛深いと馬鹿にされ、笑われて恥をかき、家からでられなくなった」みたいな話だったらどうでしょうか? 見ている人はとにかく不愉快になります。毛深いと自覚がある人はなおさらです。

ストーリー仕立てにできるからこそ、不快な物語に仕立てないよう細心の注意を払う必要があります。世の中は決して良い人ばかりではありませんし、実際に体について指摘されることも現実にはあることでしょう。しかし、それをことさらに強調して動画に仕立てて傷つけた上で、無理矢理に視聴させ商品を買わせるのは健全な広告モデルとは言いがたいものです。仮に商品自体が素晴らしいものであっても、そのような買わせ方をしている時点で不信感を抱かせてしまうでしょう。

「強制的に見せられる」からこそ、愛される広告である必要がある

そのような広告モデルは、昨今のコンテンツ無料化の流れのなかで避けられない存在です。広告まみれの現代では、広告を見ずに生活するのは不可能です。スマートフォンで何かを見たり調べたりする以上、どうしても広告を全て避けることはできません。

強制的に見せられる広告であるからこそ、愛される広告でなければならないのです。近年は企業のプロモーションに疑問を抱いたらすぐにSNSに発信できることもあり、炎上することも十分あり得ます。炎上した企業は悪徳なイメージが根強く残り、リカバリーには相当の努力と時間を要します。

YouTube有料会員以外は、数秒間必ず見なければならない

YouTubeは、有料会員(プレミアム会員)が存在しますが、もちろん従来通り無料で視聴もできます。プレミアム会員以外は、収益化された動画を楽しむには数秒間強制的に広告が流れます。数秒であっても、動画の冒頭や中間に強制的に差し込まれるので、見ざるを得ないのが現状です。スキップしたとしても、無料ユーザーである限りは、最初の数秒間はどうしても見なければなりません。

誰も傷つけない、ハッピーなストーリーに

企業側はストーリー仕立ての広告を作るうえで、「誰も傷つけない、ハッピーなストーリーにする」という点にはこだわり抜くことが賢明です。

コンプレックスを解消できる商品それ自体には大きな価値があります。ユーザーの存在価値を下げるような表現をしなくても、商品のすばらしさを十分に伝え、その商品を使用するとどのようなベネフィットがあるかということは伝えられるはずです。
コンプレックスを煽る内容にした方が購入者が増える、という事実があったとしても、それによるリスクや副作用は売上を凌駕してしまうかもしれないということを理解しましょう。

誰も傷つけないストーリーとは?

では、具体的にどうやってハッピーなストーリーを構築すればいいのでしょうか?

「第三者に侮辱された」より「自分が悩んでいる」ことにフォーカス

不快な動画広告は、「コンプレックスに悩んでいる」という表現ではなく、「悩んでいる主人公を傷つける第三者」の表現によって後味を悪くしていることが多いです。人間には共感する力があるので、まるで自分が悪く言われているような気持ちになってしまうのです。誰かに強い言い方で気にしていることを指摘され、深く悩んで嫌な思いをするというストーリーではなく、あくまで、自分が自分らしくありたいから、自分の美意識に従って、なりたい自分になっていく、という物語の方がベターです。

そもそも今の世の中、世間の目を気にして綺麗になるというのはナンセンスです。自分がなりたい自分に、こうありたい自分に高めていくのが真の「自分磨き」だと考えられます。よって、他人から指摘され恥をかいたとか、人と比較されたとか、世間から見て「こうあるべき(女性は体毛を処理すべき等)」、といった社会通念に反している、というストーリーにはすべきではありません。

わざわざ汚い言葉や性表現などを入れなくても、「〇〇で悩んでいる人が××によって改善し、幸せになれた」というストーリーで、本気で悩んでいる人に十分商品の魅力を伝えられるはずです。

誰も傷つけない動画広告を

誰かを傷つけてしまうような動画広告は、商品を売りたいが故過剰なマーケティングをしてしまうことによって生まれます。
売り上げを立てることはビジネスにおいて最優先しなければならないことですが、不誠実なアプローチをしていると企業イメージは著しく下がり、経営において致命的なダメージを受けることになるかもしれません。
また、そのような売り方をしていると社員のモチベーションや会社への信頼も下がり、マネジメントや採用のコストも上がりかねません。
ストーリーを伝えられる動画広告は、正しく行えば極めて優れたマーケティング手法です。目先の利益にとらわれず、誰も傷つけない誠実な広告を作っていきましょう。

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